1〜5 あらゆることがめんどくさなったからもう遅い
俺は頑張ることが好きで、趣味だったり、色んなイベントだったり、全力で頑張って盛り上げて楽しんでいた。
だけど、俺は知っていた。陰で「真面目ちゃん」「便利なパシリ」「奴隷」「お兄ちゃん、暑苦しい」「鬱陶しい」と言われていることを。
でもそれは気にしてない訳じゃないけど、自分は確かに鬱陶しいと思われて仕方ないと思っていた。だから我慢出来た。
でも文化祭の当日に事件は起きた。
それは、俺のクラスだけ出し物が中止になる形で現れた。理由は俺のクラスメイトが俺以外誰も文化祭に来なかったからだ。
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2話
文化祭当日
俺たちの学校は少し特別で、本校舎で文化祭をしない。その為、道具を運ぶ手間がある。
だから朝から用意する必要がある。
携帯には、
見事にクラスメイト全員から今日休むと連絡が入った。
嵌められたんだ。
きっと今までの付けが来たんだ。
俺は真面目で頑張り過ぎる自分を悔やんだ。
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「おい、クソ兄貴!!」
「・・・」
「だから、クソ兄貴!!せっかく出し物を見に行ったのに、やってないってどう言うことなんだよ??」
「・・・」
俺は妹を無視して自分の部屋に入った。
部屋に入り、俺は文化祭のTシャツやハチマキ等を全てゴミ袋にまとめた。
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3話
「おい、兄貴ご飯!!あと今日は文化祭二日目でしょ!!もう遅れてるよ!!早く出てこい!!」
扉と携帯がうるさい。
だけど、俺は昨日で冷めてしまった。めんどくさくなった。
別に文化祭をサボっても出席に影響はしない。
俺はこのままヘッドホンを付けて寝る事にする。
起きると携帯の着信件数が200を超えてる。
もう返すのが面倒臭いな。前までは頑張って返してたが。
お腹が空いた。
「おい、クソ兄貴!ご飯あと文化祭!!急がないと!!」
「・・・めんどくさい」
「・・・は??ちょっと!?クソ兄貴??どうしたの昨日から変だよ。」
「ちょっと!!どこ行くの!!」
俺は妹を無視してコンビニにご飯を買いに行く。
家に帰ると
「どこ行ってたのよ??って言うかその袋なに??いやもうご飯はそのコンビニので良いからさっさと文化祭に、」
「・・・」
「ちょっ、何か返事しないさいよ!!」
こうして文化祭の二日目も終わった。
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4話
文化祭 三日目 最終日
眠い・・・そして、扉が今日もうるさい。
「ねぇ、兄貴・・・どうしたの??おととい何があったの??」
俺は無視をする。
「ねぇ!!答えてよ。私こんなに暗い兄貴、今まで見たことないよ。無視されたのも初めてだよ。ねぇ私謝るから、返事してよ。兄貴の……お兄ちゃんの文化祭、私も楽しみだったんだよ。ねぇ返事して」
俺はよく妹に
【兄貴って暑苦しいんだよ。】【何かも必死で見ていて痛いし、】【何もやらないで欲しい。】【しつこい話しかけないでよ】【兄妹だからって私に関わろうとしないで】
と、関わらないように言われてる。
両親は仕事が忙しくて家に居ないから、俺は頑張って妹の面倒を見ようと努力し続けた。
なんかそれも冷めた。
携帯を確認する。件数が2000を超えてる。10倍になってるじゃないか。まぁ答えないから変わらない。
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5話
文化祭二日目 クラスメイト視点
クラスメイトは昨日から文化祭どころでは無かった。何故なら、普段なら絶対に途中でも参加する男が居なかったのだ。
今日は来ることを願っている。
だが、クラスメイトも自覚している。自分たちが普段から酷い扱いをし過ぎたことを。
実は準備段階で既に本人に別な時間を教えて、一人でやらせたことがある。でもめげずに、頑張っていた。
だから、今回居ないのはあり得ない状況だった。何より、連絡が届かない。
先生が入って来た。
「昨日はお休みして、申し訳ない。どうやら・・・午後はそれなりに頑張ったようじゃないか。」
先生は面倒みが悪い。だから基本お任せ状態。だがらこそ、自分に被害がある面倒ごとには厳しい。
「今日はちゃんと朝からしっかりやれよ、たとえあいつが居なくても」
そして、クラスメイトはずっとある人のことが気になって集中出来てなかった。
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