26〜30 クラスメイトに死ねコールをされたので飛び降りた
「優、お母さん、もうエビを食べろなんて言わないから、これからは無理をしないで」
「・・・」
初めから食べろと強制されない家なら食べないよ。
「そうだよ、心配したんだから」
はぁ、・・・この話も飽きたよ。
そうやってお前が無理するから悪いって、言いたいだけじゃん。
まだ退院してから2日なのに、この話が続くとか、せっかく学校休んでいるのに、気分が最悪だよ。
「お兄ちゃん、聞いてるの!!」
「・・・」
「そうよ!!優!!聞いてるの!!」
俺はこれからあと何回死にかけるんだろうなぁ、
まぁ今のところ原因は俺のせいもあるけど、
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春視点
優がアレルギーで入院したと聞いた時は驚いた。
過去にもそんな事件があったのに、
あの家族は優にまたエビを食べさせてしまって居た。
病院で優を見た時に、もうどうでも良いような顔をしていて、私を見た瞬間になんでお見舞いに来るんだよって顔をして居た。
「・・・」
優、ただでさえ窓から落ちて死にかけたのに、
もう他人との関わりなんて、今更どうでもよくなりすぎている。
このままじゃ、優は
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29
学校に今日は行くことになった。
春が途中で俺を見つける。
「優君、大丈夫だった?」
「・・・うん、まぁ大変だったけど、流石にずっとは休めないし」
「・・・そっか良かった。もう無理しないでね」
「・・・」
俺を心配してくれる春は昔の関係に戻ったようだ。
【優君、本当に最近キモいから近寄らないでね】
そう言って居たけど、今はこうして自ら近寄って居る。
俺は春の本音を聞いて、今は複雑な気持ちでいる。
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30
学校に着くと、俺が視線を集める。
「優、久しぶりだね。」
「・・・」
夏がやって来る。
「優、何であんなことをしたの?」
あんなこととはどっちだ。
「窓から落ちたこと」
「・・・それは」
「私が死ねって言ったからじゃないよね」
いや、それが理由で他に何があるんだよ。
「夏!!」
春が怒った声で言うが、夏が遮るように話を続ける。
「私以外にも言ってたし、そもそも私達は本気で死のうするとは思ってなかったし」
確かにそれはそうだろうな。
「だから、あんたの自業自得だよ」
「そ、そ!!そうだ!!」「自殺しようとするとか馬鹿じゃないの!」「冗談・・・通じない過ぎでしょ」
クラスメイトはそれに同情する。
やはりここは地獄だった。
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