21〜25 クラスメイトに死ねコールをされたので飛び降りた
優は中学生になった。
まぁ自分で何とかするだろうと、お父さんも言ってたし、男の子はそうなのかなって思って私は対して関わらないように好きにさせることにした。
何回かお小遣いが欲しいと言われたが、男なら我慢するもんだと、お父さんも言って居たので渡さないことにした。
娘の方は、女の子だし、渡すのは当然で、お父さんが隠れて生活費からも出そうとしているから困ってしまう。
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22
母親視点
高校生になった優はお父さんに似て来て、何だか嬉しかった。
知らなかったけど、勉強は優秀らしい。
でも、見た目だけで、話して来ないし、何か頼み事をして来ることもない。
娘には嫌われて、死ぬと言われるようになって来たからもう私もそんな感じでいいかなと思った。
娘と共通意識も持てるし。やっぱり家の中では女が偉くないと
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23
母親視点
その日、体が止まった。
全身が震えて、倒れそうになるほどの衝撃だった。
頭に記憶が流れて来た。
【女の子かな、女の子だといいな】
【私はどっちでも大丈夫よ。】
【見てみて、お母さんの絵を書いてみたんだ】
【・・・似合ってるかな制服?】
【お母さん・・・俺、出来ればお母さんとももう少し話を】
「あれ、私って今まで何をして居たんだろう。」
まるで、記憶喪失のような催眠から解けるような感覚だった。
【お母さん、ごめん。迷惑かけて】
【お母さん、俺はしてないんだ。信じて欲しい】
【お母さん・・・俺は家族だから】
「うぁーーーーーー!!!」
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24
この家に居て、何度も死にたいと思った。自殺したら楽になれるかなと思って居た。
希望も楽しいこともない。
学校では虐められるし、普通にしても妹が変な噂をばら撒いたしたりする。
俺に平和はない。
皮肉だよな。覚悟が決まって、死のうと思ったら、心配されるようになったんだから、
生まれた時から幸せにね、
【お前が生まれて俺が思ったことはなぁ、男が生まれて最悪だと思った】
【私は忘れたいくらい大変だったかな。産まなきゃよかったなって】
ずっと、毎日死ぬって親も俺に言ってるようなもんだろ。
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25
夏視点(1話参照)
あの時のトラウマを思い出す。
もしかすると自分が殺したと思うと体が震えてくる。
「・・・」
私じゃないよ。私じゃ、クラスメイトもみんな言ってたし、一番は転ばせたり、普段から虐めてるあいつじゃん・・・
私は悪くないよ、私は悪く・・・
「ごめんなさい、ごめんなさい」
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