11ー15 クラスメイトに死ねコールをされたので飛び降りた
過去編
妹には優しくて、俺には厳しかった。
少なくとも俺が5歳の頃からは厳しかった記憶がある。
プレゼントは買ってもらえないし、お小遣いもない。
あるのは勉強道具だけ、
奴隷のようだった。
対して、妹はプレゼントも貰えるし、沢山褒めて貰っていた。プレゼントは羨ましいと思った。褒めてもらえるのは、よく羨ましいとか、妬ましいとか創作物で思うキャラがいるけど、関わらないその方がいいと思っている。
幸いなことに、親はこんなんだし、甘えまくるけど、妹自身はいい子で俺には優しかった。家族は妹だけと思ってるくらいだった。
だから、妹は謝った。許せるかはまだ分からないけど、親はやっぱり謝るせない
「とりあえず、すぐには無理だろうから、それを知っておいて。じゃあ俺は勉強するから」
「優!!」
「待ってゆう!」
「・・・お兄ちゃん」
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12話
今日から学校だ。
「・・・お兄ちゃん、おはよう」
【・・・死ね】
ぎこちない挨拶。
「・・・うん」
「優、朝ごはん食べっててね」
朝ごはん・・・いつぶりだろうか??
前までは、朝は毎回無かった。お昼のお小遣いで我慢して居たから、
「・・・」
何故か、サラダの中にエビが入ってる。アレルギーなのに、どうやら家族はまだ俺を死んでほしいのかも知らない。
「お兄ちゃん、・・・早く食べなよ・・・残さずに」
妹もだ。
俺は思っいきり食べて、
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13 14
目が覚めると、病院だった。
また学校はお休みのようだ。
「ごめんなさい!!ごめんなさい!!」
目が覚めると母親がいた。
「良かった!!良かった!!お兄ちゃん!!」
俺は前回の行動から本気で死を恐れなくなっている気がする。
「お兄ちゃん、お願いもう、無理はしないで」
「ごめんなさい、私がエビなんか使うから」
そういえば、家族はエビが大好きで俺は食えないから食事から抜かされたんだっけ、
お母さん泣いて謝ってるけど、お母さんは泣くほどか??
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15
あれから、春もお見舞いに来た。
何だろうか、みんなお見舞いに来たり、謝ってくれたり、心配してくれるけど、余りにも俺の知っているみんなと行動が違い過ぎる。
仮に今の姿が本心だとしても、傷ついた過去は消えない。
また俺が死ぬようなことをしなくなったら、戻るんじゃないかとも思っている。
「・・・お兄ちゃん、体調どう?」
妹が入って来た。
「・・・平気」
妹は本気で心配してくれるのかも知れない。けど裏がありそうで、無くても直ぐに戻る。
一人にさせて欲しい。
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