第一章「世界は鬱くしい」
人に合わせる必要は無い。
人の顔を伺う必要は無い。
人と同じような動きをする必要は無い。
人と仲良くなろうとしなくていい。
自分は自分であり、無理に共感する必要など無い。
人の普通を、自分の普通だと思わなくていい。
なのに、この世界は人と合わせないといけない規則がある。
この世は、とても穢らわしいとは思わないか。
私からすれば、この世界は同じような発想・思考・創造で出来ている。
「誰かに合わせて生きる必要は無い。」と言う癖に、社会に出たらどうだ。気持ちが悪いほど同じような考えばかりでつまらない。
生きている人間全員が善人であり、真実は生きている人間全員分であって、例え、他者から見れば悪だとしても、その人にとっては善い行いだと思ってやった事だ。だから、全員が主役であり、全員が正義のヒーローである。
結局、犯罪者だって自分の行いは正しいと思って罪を犯したのだから、不倫だって、頭の片隅ではいけないとわかっていても、自分には必要だった行いなのだから。
専門家が言った言葉が正しい、医者が言った通りだ、先生が言った通りに歴史が動いているのだ、母親が、父親が、親戚が、友人が、全員は結局、他人の意見に左右されて、その通りだと思い込むことでこの世が成り立っている。
女子は群れやすい。私が中学生の頃、疑問に思って生活記録帳に担任に質問してみた結果、鎌倉時代からその風習があるそうだ。私は群れる意味もわからず、一匹狼のようなマイペースな存在。そして、女子は共感・共有し合う事で前向きになれるらしい。『これ、可愛くない?』『これ欲しい!お揃いにしようよ!』など、これらを否定したら女子はすぐ不機嫌になる。男子もまた然り、昔からとても面倒臭いと思いながら人間関係を保っていた。
けれど、私は優しいから、これら全てを心の中で思っていても、親にも何も言わず、ただずっと頷いて育ってきた。
ただでさえ、親への反抗も面倒臭い。何故、自分から首を絞めに行くような行為を、この歳は全員したくなるのかがわからない。そんな事したって、この時は誰も背中を押さずに否定ばかりするじゃないか。先生じゃ無いのだから、親は子を心配して、不安もあって、夢を壊すような発言をする。この頃は誰も、大人の世界を知らないから、「親に否定された。」と勝手に思い込むのである。なので、家出などは当然のように起きるし、きっと、私達が知らない間で、何件も警察が動いているに違いない。
あの、トー横キッズなどに居る未成年も、将来が見えないから不安になり、現実逃避をして、本当の痛い目に遭うという事が理解出来ていないから、自傷を繰り返す。
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