曙光への伴走
君たちは知らないか。夜中に起き、どこか苦しく、頭には圧迫感があり、心ざわつき言葉が駆け巡りどうしようもない時、仕方なく状態を変えようと外に出て近くをうろつき続け、ふと気づくと東の空が色づき始めたときの思いが。
後ろの空を見るとまだ黒であり、天頂には半月があるのだ。
僕は今日、午前1時ごろに起きた。起きたときから気持ちがおさまらず、どうしようもなく心の中の意識は流れるように自罰的な言葉が駆け巡り、仕方なく深夜であっても軽い掃除をして部屋の中央のうず高いゴミを袋の中にまとめた。
そうすると、なくしていたイヤホンが発掘された。喜んだが、心はざわついていたので、それどころではなく掃除を続けた。
一段落して、僕は、イヤホンも見つかったことだしと、スマホでSpotifyを流し、イヤホンで若者たちの音楽を流し、外に散歩しようと出た。
結局、ぐるぐると乱雑に近所を回りながら、様々な街中の貼り出しものを見たり、思い出し笑いをしたりした。人はまばらだが歩いていて、深夜でも人が欠かないところに東京を感じた。
僕には、あの若者たちの音楽、人間ならざる機械音声のアップテンポは、深夜に煩悶している子供たちの朝までの伴走にも感じるのだ。
朝が見えて来た。曙光来たれり。耳には巡巡の「新世」が流れる。さあ行こう。
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