8:許嫁のパトリシアは僕をキープにしたいらしい 感想
甘ぁぁぁぁーーーーーい!!!
甘いよぉ、甘すぎるよぉ、速さの追求に心を奪われていて、アプリ内ではトレーナーのことを『モルモット』と呼び無茶振りに近い実験の数々を課したり衣食住の「食」についてはわりとトレーナーに依存気味だったりして一部プレイヤーの庇護欲をそそりつつひとたびレースが始まれば日頃の尊大にも見える態度にも納得できるくらい圧倒的な脚力で周りを圧倒するというギャップ萌えの権化みたいだったのが、メインキャラに抜擢された劇場版では速さへの情熱はそのままに、主人公にとって精神的な分厚い壁となるくらいに圧倒的な速度、そしてそれと引き換えに致命的な脆さを併せ持った自分の脚がそう長いこと競技生活には耐えられないことを知り早々に『自分の脚で速さの限界に辿り着くこと』に見切りを付けたつもりになっていたものの、次第に成長していく同期生たちの姿を見るうちに焦燥感を覚え、劇中終盤で主人公の走るレースを目の当たりにしたときには小さく「待ってくれ」と呟くシーンなどで今年の上半期、そして某少年誌でやたらと風貌や言動・喋り口調が似ているダウナーお姉さんが登場したことで今年の下半期にも巷の話題を独占した、速さに取りつかれたマッドサイエンティスト系の娘さんの愛好するお砂糖ドボドボ紅茶くらい甘いよぉ~~~!!!
ふぅ、危うく興奮するところでしたよ。さすがは(モデルになったお馬さんが)たった4度のレースで伝説になった娘、筆者の心までも拐われそうになりましたね。ちなみに最近は別のソシャゲにも必殺技(?)を使うときに「モルモットになってもらう」と宣う、(こちらはほぼ正しく)マッドサイエンティストさんも現れましたね。えぇ、そうですね。尊大な(?)口調で話すマッドサイエンティストのモルモットになりたいというのは、人類普遍の夢ですからね。滅びることなく何度でも蘇るのです。
情熱的な科学者というと、仲良く便利屋を営む三人の息子がいる、詐欺師系(?)科学者(46歳)も忘れてはいけませんよね。筆者はああいうおいちゃんが非常に好きなので、新ソロ曲を聴いて胸がいっぱいになったりしてしまいましたね。いやぁ……ほんと、推せる……しゅき……。あとアニメ2期8話の劇中歌のあのポーズは何なんだ、そんなセクシーな子持ちオジがいていいのか、いていいのです。ありがとうございます。大っっっ……好きだ……!
そうなんですよ、言ってしまえばこのお話はいわゆる「試し行為」のお話だったんですよね。ずっとどこか淡白な感じのするアクアくんへの不安が募りに募った結果、そんな気もないのに(止めてほしいのに)「別の恋人も作ってみようかな」と言ってしまうパトリシア嬢の、じれったく歯痒く、なかなかに胸の苦しくなる恋心大爆発エクスプロージョンなラブストーリーでしたね。
こちらも「筆者が書いていたら……」と想像してしまいましたが、もう言うまでもありませんね。強く引き止めてもらえない虚しさ、劇中でいう惨めさと、たまたま向けられてしまったちょうどいい好意、『ダメだったら戻る』という自分の言葉による抵抗感の薄れ……それらの
何せ本編を読んでいるときも最初の部分では思っていましたからね、『あぁ、パトリシア嬢がいろいろな人と付き合って卒業時に元に戻るのね、そしてずっと操を守ってきたアクアくんは、様々な経験で少し雰囲気の変わった……そして改めてアクアくんへの好意を自覚したパトリシア嬢を抱き締めるのね』などとね(会話途中で「あ、違うやつだ」と気付きました)。
そんな筆者なので、このお話の甘さには完全にやられてしまいました。これは……甘い!
ただの食パンがシュガートーストになっちまわぁ!というコメントを添えつつ、『許嫁のパトリシアは僕をキープにしたいらしい』の感想とさせていただきます。
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