5:さやの神様、お願いよりを戻して 感想
これは紛うことなきハッピーエンド! あまり知られていないように思いますが、筆者こういうハッピーエンド大好きな人間なんですよね。いや、昔から好きだったのですが、年々こういうのに弱くなってきております。つい先程も(この後書きは11月12日の1時42分に書いております)、夜中に「風の辿り着く場所」の堀江由衣さんカバーを聴いていたら何だか妙に感情が溢れて涙が止まらなくなったりしておりました。だって、実質
ただ、「わぁ、わぁ……何だこれ、こんな泣くか俺……っ、うわぁ」と言いながら目元を拭う三十路オタクの姿はなかなか人目に晒せるものではないと思うので、これ以上は割愛します。
何故この話を挟んだかといえば、この『さやの神様、お願いよりを戻して』を読んだときにも似たような感情のざわめきが訪れたからなのですよね。いやいや、本編を読んでいると『WHITE ALBUM』を思い出すのですが(「深愛」、今でも聴いております)、あれでしたね。アイドル歌手になった紗耶香ちゃんに対してみんなが優しい世界でよかったですよね(事務所の方針は、もうビジネスのことだから仕方がないと割りきる読者です)。
いやこれ、本当にねぇ……筆者がこういう題材で書いたらどんな話になっていたかと考えてしまうのですが、もしも仮に、万が一本編と同じ着地点に辿り着けたとしても、ひと悶着もふた悶着もあった後のことだろうなとかね……思ってしまいました。そういう意味で、この紗耶香ちゃんと春樹くんの物語をここまで大団円という言葉が相応しく、そして温かみを失わない調子で書き進められた作者様には感謝と敬意を表したくなってしまいますよね。
ハァァァァ─────ッ!!
イヨォォッ、五体投地の構え!!
※ 今、『家政婦は見た』のラストシーンで「ごめんくださいませぇー」の後に鳴る効果音が流れております
なんというか、叶わない(と思われた)願いを歌に託したらそれが巡り巡って自分の背中を押してくれる流れって、とても綺麗ですよね。
往年のギャルゲー(エロゲーも含む)原作アニメをちょくちょく観ているからついそれらと重ねてしまうのですが、離れていたふたりが時を越えて廻り合い、ふたつの手が重なる展開って……いいですよね。
舞い上がれ、空高く……翼などなくても──そんなフレーズを添えたくなっちゃうよねということをぽつりぽつりと語りながら、『さやの神様、お願いよりを戻して』の感想とさせていただきます。
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