2:炎に背を向けて走れ 感想
ふたりの愛は、時を越えて燃え上がる……!
カインという名前を見るとついついアベルという名前も探したくなってしまう病を筆者は患っていますが、それはそれとして。
この企画、もしやわりとファンタジーもの多いな!?(筆者も書いているかも知れませんけどね?)
そんな驚きと共に読み進めていくと、人間と吸血鬼の種族を超えた愛の物語であることがわかります。そうですね、思春期にTYPE MOON作品を大量摂取した筆者が発狂したのは言うまでもありませんね。ちなみに筆者は最初の『月姫』から琥珀さん推しが揺らぐことないと思っているのですが、どうもリメイク版シエル先輩ルートのアルクさんも大層いい女だということらしく、せっかくハードは持っているのだからやっぱり『月姫』買ってしまおうかしらと思っている次第であります(発売したての頃、ゲーム屋で見かけたとき手持ちがなくて断念してからずっとそのままなのです)。
このまま「琥珀さんいいよね。何がって、ほら……」という話をしていてもいいのですが、そうすると『炎に背を向けて走れ』の感想ではなく『月姫』の話になってしまうので軌道修正します。
ラディムさんが「何も知らない娘」という風に言っていたのでエヴァちゃんには吸血衝動みたいなものが引き継がれていない(人間として生活できている)のかと思っていたら、その辺りは引き継がれているんですよね。人殺しのくだりのことだったのかも知れませんね(人の味を知ると戻れなくなっちゃうのかも)。
この物語、本編はふたりの愛の逃避行で終わり、ここから幸せが待っているぜ!と言いたくなるのですが(スピードワゴンと一緒にクールに去りたいものです)、ひょっとしたらふたりの試練はここから始まるのかも知れませんよね。一般的に吸血鬼の吸血衝動は人間でいう食欲に近いとも性欲に近いとも言われているもの、いわば根元的な欲求だとのことなので……。ここから先のふたりがどうなるのか。いろいろ考えてしまいますね!
ということで、琥珀さんの仕込み刀で斬られてみたいという人類普遍の根元的欲求を口にしつつ、『炎に背を向けて走れ』の感想とさせていただきます。
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