匿名元サヤ短編企画 感想
遊月奈喩多
1:魅惑の王子と魔女とときどき媚薬
なるほど……時を越えた壮大なラブストーリーでしたね……というのはさておき。
同じ話で2組の『元サヤ』を描くとは、たいしたものですね(炭酸抜きコーラのように)。ウィルフレッドくんがメリルさんの魔法にやられなかったのはロニさんの血縁だからか、ロザリーという心に決めた相手がいたからか……いや、ロニさんの血縁だからこそ敢えて魔法を使わずに攻略しようとしたのかも知れませんね。
というか、ロニさんの血縁だというなら『頭も見た目も弱々しくて思わず守ってあげたくなるような』『狸顔』に擬態しない方がよっぽど脈があったのではないかと思わないでもないのですが、そこはあれですね。世間の需要についてリサーチを欠かさないメリルさんの勤勉さ?なのかも知れませんね。最後の殺し愛のシーンは、一応筆者の中では『スター・ウォーズ』の……3だったかな、で出てきたヨーダとシディアスが戦っているシーンみたいなイメージで描かれておりました。いや、見た目はね、みんなもっと若いと思うのですが。
それにしても結婚式までに痩せ細ってしまったウィルフレッドくん、そんなに激しかったのか、それとも結婚まではしたくないぞと拒んでいたら魔術でいたぶられてしまったのか、はたまた心労か……気になりますよね。私、気になります!とどこかの娘みたいに折木くんに詰め寄ってしまうかも知れません。
あとロザリーとメリルさんのメンタリティにも似たものを感じますが、こちらは単純に恋の情念が引き起こしたあれこれなのかも知れませんね。あと媚薬かな。
目一杯の祝福を、ロニさんの滋養強壮レシピをこっそり持って帰っていそうなロザリーの前途に──などと歌いながら(一部、クラウザーさんの1秒間10回レイ●並みの早口になりそうです)、『魅惑の王子と魔女とときどき媚薬』の感想とさせていただきます。
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