逃走中編
[吉報]無人島鬼ごっこの招待
あのダンジョンを出た後、一件のDMが来ていることに気づいた。魔石の換金中、横でスマホの「ポケモンカード」の開封を無表情でやっている渚を尻目にDM
を開いた。
内容は「海野源様へ、我々『LEO』で『無人島鬼ごっこ』という企画を行うのですが、どうでしょうか。興味があれば明後日14時、『LEO』の事務所へいらしてください。』
『LEO』というのはダンジョン配信者事務所の中でも大手である。
「よし!」
「どうしたんですか?」
「大手からお誘いが来た!」
「そうですか。まだ2回しか配信してないのにですか。」
「まあ説明会あるっぽいし、行くだけ行ってみようかな。」
「そうですか。私も同行します。」
「あれ?意外だな。渚のことだから行かないんじゃないかなって。」
「私、仕事はしっかりやるので。」
「今日サボ……いや、仕事はしてたな。」
「そうです!私は最強のアシスタントですから!」
そう言うと、渚はスマホへと視線を戻す。そして、しばらく操作すると、急に僕の肩を叩いた。
見せられた画面は、ボケてのまとめ動画。しかも大して面白くない。
一瞬思考が止まり、動けないでいると、
「これ面白いです。私爆笑しましたので海野さんにも見せようと思って……」
「いや、表情筋1ミリも動いてなかったけど。」
「いやよく見てください。ほんの少し表情変わってません?」
「いや、わかんない……それともあれ?ラインとかで爆笑って打ち込む時表情が変わってないっていうあれ?」
「そうですか。ここはいつもと変わらないよとツッコむところですよ。」
「あ、そういう……」
「それでは今から大喜利をします。」
「うん、急だね。」
「お題を出して下さい。」
「お題……ね……そんなにいらないのに無駄にあるもの。」
「電子マネーの種類ですかね。」
「……」
「迅速に褒めてください。泣きます。」
作者が高熱の中で描いたものですので、暖かく見守ってください。
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