第8話マネージャー

操は、どんな男も虜にして来た。


そんなわたしが健にハエのように扱われるなんて許せない!


そうだ!マネージャーになれば良いんだ。


操は、単純な女なのだ。


しかし、今さらマネージャーになるなんて気まずい。


とにかく偵察だ。


野球部の練習を見学に行った。


健は、いなかった。


舞が一人で洗濯をしていた。


その姿が操にはカッコいいと思ってしまった。


縁の下の力持ち。


内助の功。


操は、意外と尽くすタイプなのだ。


「お姫様が、こんなところで何してるの?」


舞に気付かれてしまった。


「お散歩。」


あ~素直にマネージャーになりたいと言いたい。


「暇なら洗濯手伝って!」


「仕方ない。」


操は、嬉しい気持ちが弾けた。


操は、家事手伝いは完璧。


「え?上手いじゃん。」


舞は、驚いた。


殿方に仕えるのが女の仕事と幼い時から母に厳しく教育されて来た。


知らない間に操の周りには野球部員が集まって来た。


健は、ロードから帰って来てベンチで寝ている。


「マネージャーになりたいです。」


と寝ている健に操は懇願した。


健は、眠ってしまった。


操は、涙を流した。


舞がフォローを入れてくれた。


「一緒にマネージャー頑張ろう!」


操は、嬉しかった。


健は、寝たふりをしていたが少し笑顔になった。


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