『怪獣 ジセーのクー』 下の下の6

   

 そこで、クーは思い付いたのである。


 『そうか、地球人類と和平を結び、同盟関係になれば、さらなる食糧の調達を、安全に、かつ、最適に行えるようになるのではないか? しかし、まてよ。地球人類は、分裂している。だれと、話し合えばよいのか? ふふふふふふ。地球人類は、侵略が好きだ。いや、探検かな。』


 クーは密かに、地球世界秘密結社『漆黒な翼』の代表に会談を申し入れたのである。


 この人の表の顔は、世界的大ソプラノ歌手、フライド・ミンチ・カレーラ・イス、であった。


 しかし、その実態は、作者にも分からず、誰が会員なのかは、秘密のベールに包まれている。


 だが、その実力は、世界の超大国にも引けをとらないとさえ、噂されていた。


 彼らは、一発で地球を破壊できる、小型超重力爆弾を持っていることは、明らかである。


 それを、彼らは、木星のある小惑星で実証してみせたのであった。


 そのときに使われたのは、マッチ箱サイズだったとされるが、もちろん地球各国は沈黙しているのだが、タルレジャ王国の有名なオカルト雑誌社だけは、それをスッば、ぬいていたのである。が、その情報源は王国のヘレナ女王ではないかとも、ささやかれていたし、そもそも、そのような爆弾を作れるのは、女王しかいないとも、言われたのである。


 もっとも、クーと王国には、なんら関連性は無かったのであるが。


 ま、闇は闇。と言うわけであったのだ。


 ただし、『漆黒な翼』は、大国の指導者たちと、深いつながりがあるとも言われるのである。


 








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