『怪獣 ジセーのクー』 下の下の6
そこで、クーは思い付いたのである。
『そうか、地球人類と和平を結び、同盟関係になれば、さらなる食糧の調達を、安全に、かつ、最適に行えるようになるのではないか? しかし、まてよ。地球人類は、分裂している。だれと、話し合えばよいのか? ふふふふふふ。地球人類は、侵略が好きだ。いや、探検かな。』
クーは密かに、地球世界秘密結社『漆黒な翼』の代表に会談を申し入れたのである。
この人の表の顔は、世界的大ソプラノ歌手、フライド・ミンチ・カレーラ・イス、であった。
しかし、その実態は、作者にも分からず、誰が会員なのかは、秘密のベールに包まれている。
だが、その実力は、世界の超大国にも引けをとらないとさえ、噂されていた。
彼らは、一発で地球を破壊できる、小型超重力爆弾を持っていることは、明らかである。
それを、彼らは、木星のある小惑星で実証してみせたのであった。
そのときに使われたのは、マッチ箱サイズだったとされるが、もちろん地球各国は沈黙しているのだが、タルレジャ王国の有名なオカルト雑誌社だけは、それをスッば、ぬいていたのである。が、その情報源は王国のヘレナ女王ではないかとも、ささやかれていたし、そもそも、そのような爆弾を作れるのは、女王しかいないとも、言われたのである。
もっとも、クーと王国には、なんら関連性は無かったのであるが。
ま、闇は闇。と言うわけであったのだ。
ただし、『漆黒な翼』は、大国の指導者たちと、深いつながりがあるとも言われるのである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます