『怪獣 ジセーのクー』 下の下の4
『こっちを襲って、それから、客船を狙ったかな。』
警部がうなった。
『怪獣だろうが、大統領だろうが、許せないな。しかし、相手が神出鬼没、いつ、どこにでも自由に現れることができるならば、極めてやっかいだ。』
『ふむ。もっと、抜本的な対策が必要なのは明らかですな。こいつは、ジラでも手こずるに違いない。』
『なんとか映画みたいな、奇想天外な手段はないですか? 博士。』
『さて。手持ちの核爆弾すべてを使って、人類を滅亡させたら、食い物が無くなって、いなくなるでしょうな。火を消すのに、空気を遮断したり、燃えるものをなくしてしまうみたいなものですな。』
『それは、やりすぎですなあ。もともこもない。』
『さよう。しかし、指導者が、そう脅迫するのはよくあることだが。』
『そんなやからは、我々が逮捕しますよ。』
『それは、頼もしいですな。しかし、そうもゆきませんでな。なかなか。金魚すくいみたいですから。さて、キューさん、やはり、弱点を追及するしかないな。』
『そうれすね。この、衝撃銃のだす電磁波の何かが苦手なことは、確かなようです。地球全体を、電子レンジみたいに、それで覆ってしまえばよいのですが。そんな装置は作れないれすよ。地球規模の予算が必要になります。波長が短いから、地面に沿って覆うのは、難しい。長波が使えれば良いですが。』
『ふん。なにが、苦手なんだろう。これには、色々と混ぜてあるからな。ジラは、音楽が苦手だった。ベートーヴェンとブラームスがよく効いた。こいつは、あの機械の応用だからな。バッハと、能楽を混ぜてあるんだ。』
『あい。しかし、ジラは、物質ではないようでしたが、こいつは、明らかに物体でしよ。かなり、違います。』
『同じ要素を、長波で流すか。電波法違反だがな。それなら、すぐに、できるだろう。キューさん。』
『まあ、あまりに、甘いようには思いましが、やりましょうか。専務に頼みましょう。』
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