15日目1 予言
サバイバル生活15日目 07:30
「ん~…気持ちいいね!」
言っておくが朝からいかがわしいことをしているわけじゃないぞ(開幕注意)
なにしろちゃんと注意していかないと、どうも俺のことを色魔か何かと思っている勢力もいるらしいからな。
こうして日光を浴びることで人体にとって重要なビタミンDの合成を進めることもそうだが、なにより単純に外気に触れることで気鬱を解消することも必要なのだ。
生粋のプレッパーである俺はともかく、元来活動的でキャンパーギャルでもある
…まして、諸積星来の『
午前中は可能な限り
いちおう地下拠点内には最低限の紫外線を浴びるためのスタンディング
さて、視界の中では多数のタレットウォーカーたちが拠点周りの伐採を進めている。
いずれも
そのため、10体以上のタレットウォーカーたちは一本木立を伐り倒しては運搬し、4基に増設したロケットストーブに投入して焼却する作業を並行しなくてはならない。
うーん。
いっそのこと伐採の段階を省略して、ガソリンを撒き散らしていっぺんに焼き払ってしまえば早いんだろうが…そんなの制御できる気がしない。
…いやいや、熊野権現が護り給う神域の山々になんてことを考えるんだ(不敬)
ともかく、拠点まで全焼してしまうようなリスクを冒すわけにはいかないので徐々に切り拓いていくいくしかあるまい。
…タァァン
お、木々の合間から聴こえて来たこの銃声は…
俺は穂積一家が住むダミー
その視界では、ダミー
ふむ。
これはスカウトライフル…
従来の22口径スポーツライフルでは
使用
こいつの威力ならば
もちろん、もっと高威力長射程のスナイパーライフルを選択することも出来ただろうが…穂積氏がステアースカウトをチョイスした理由はなんとなく想像がつくぞ。
ダアァァン!
「ギョア!?」
ダアァァン!
「ゲベッ!!」
小気味よいテンポで撃ち出される.308ウィンチェスター弾が
相変わらず命中精度も見事だが、なにより射撃テンポが素晴らしい。
ベテランのバイアスロン選手である穂積氏は完全ストレートプルボルトの競技銃に慣れているだろうから、弾薬を大きくしたことでレバー操作の変更はしかたないにしても、なるべく競技銃と近い感覚で操作できるショートボルト&ショートレシーバーのステアースカウトを選択したに違いあるまい。
…えーと、聴きなれない単語が多いだろうから順を追って説明すると。
まず銃に詳しくない人からすると、ある程度の長さがあってスコープが載っているライフルは全部「スナイパーライフル」に見えるかも知れないが、穂積氏が手にしているステアースカウトは銃身長約20インチ弱でいわゆるスナイパーライフルよりも二回りほど小さい。
そして一般的なスナイパーライフルは長大なマグナム弾薬を使用するため、ボルトアクション(銃を撃った後に射手がレバーを押したり引いたりしてるアレね)も腕全体を使って大きくスライドさせるロングアクションが必要になってくるんだ。
対してステアースカウトが使用する.308ウィンチェスター弾は
なので穂積氏はバイアスロン競技と同様に、銃を構えて
…まあ、バイアスロンとは射撃姿勢も違えばスコープ使用という条件も違うのだが、どうやら穂積氏は器用なタイプのようで早くも高精度の連続射撃を問題なく実現しているぞ。
実に見事というかなんというか、ただの滑り芸おじさんではないということらしい(辛辣)
この調子でダミー
元よりダミー
「…よーし、次は
「やだ~あなたったらぁ」
「キャハハ! パパおもしろ~い」
…コッチの様子はもういいか。
『正午になりました。サバイバル15日目を開始します』
…来たか。
当たり前だが、12:00ピッタリだな。
拠点内のソファーに浅く座り直した俺は、多少の緊張を持ちながら次のアナウンスを待っている。
『生存者全員に討伐レベル+1ptの生存ボーナスを配布します』
『これまでに欠番となったスキルの再配分を行います』
…この次だ。
『本日分のスキルの新規配分を行います』
…いや、その次だった(迂闊)
…
…
『本日より新たなクリーチャーを排出します』
…来た。
ピタリ、穂積星来の予言の通りだ。
俺は拠点屋上に設置されているタレットと同期して『
「どお…
「まだだ。これまでの感じだと、新
俺は
あんまり早くからピリピリしても持たんからな。
というか、
新たな
…拠点周辺を覆う木々の緑の上、北西方向遠くの空中にである。
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