第4話 伝説の剣聖に会ってみた

「《フィア》」


 フロレンティーヌが魔法を使う。

 すると、実験用スライムは触手を伸ばしたり縮ませたりして悶えだす。


「これが一番簡単な第一階位のデバフ。〈恐怖〉の性質を付与した魔力を相手に纏わりつかせることで、恐怖を覚えさせる魔法だよ。目とか耳に集中させることで、どこから恐怖の感覚を与えるか調整できるから、拷問とか怖がらせたりとかできて汎用性は高いし、持続時間と振り解きにくさは魔力操作のうまさに比例するから、魔力操作だけはできるおにーさんに合ってるね!」


 例のごとく早口な解説。

 随分と物騒な汎用方面だ。

 だが、よくゲームにある『魔法を抵抗レジスト』というものの仕組みが分かったのはスッキリした。

 ずっと気になってたんだよ、実体のないものに抗うってどんな感じなのかなって。

 バリバリ実体あったわ。


 早速、フロレンティーヌと同じように魔法を使ってみる。


「む……難しいな」


 だが、思ったより難しい。

 無属性魔法は一回目からできたし、属性魔法でもそんなに苦戦しないだろうと高を括っていたのだが……。

 性質を与えるのはなんとなくできる。しかし、それを操るときの感覚が無属性とは違い、そこにズレが生まれる。

 重いが、だからといって力み過ぎると、今度は魔力が弾け飛んでしまう。


「属性魔法は無属性魔法の比じゃないって言ったでしょ?? それとも、頭までザコ過ぎてもう忘れちゃった? まあ、初めは詠唱完遂する必——」

「《フィア》……できた」

「っはぁ!? まだ二回目なのにもうできたの!? しかも、詠唱簡略で!? ……早すぎる……あたしは完全詠唱でも一時間くらい掛かったのに……」


 ボソボソと呻くフロレンティーヌ。

 

 初めは詠唱を完全になしにやろうとして失敗しから、二回目はフロレンティーヌを真似て『フィア』と言ってみたのだが、そしたら、驚くほど魔力の操作が補助され、いとも簡単に掛けられた。


 スライムは、再び挙動不審に踊っている。


 詠唱、思ったより有用だ。

 原作では詳しい説明はなかったが、序盤で主人公たちが必ず唱えていたのはこれが原因か。


「おい、できたようだが」

「あ……もぅ、せっかちだな〜。これだからソーローは」

「早く次を教えろ」

「はいはい。でもまあ、性質の選択の感覚は理解できたよね? あとはそれを組み合わせるだけだから、とりあえず、これで属性魔法の超人級ユーバーメンシェンは全部習得できたも同然なんだよ。だから、第一段階は終わったってこと。よかったね、おにーさん?」


 よかったねと言われても、あまり実感はない。

 あっさり習得できた上に、フロレンティーヌの態度も小馬鹿にしたようなものだ。

 なにかを成し遂げたようには、とても思えない。


「あ、もしかして超人級って言葉が理解できなかったぁ? たしかに、おにーさんには難しい言葉すぎたね〜、ぷぷ」


 自信満満に的外れなことを言うフロレンティーヌ。

 いや、小馬鹿にした態度はこれを言おうとしていたからか。


 意外と、超人級の習得は、原作での説明も含めて考えるに、まあまあすごいことなのだろう。


 ゼフィリアンの天才が過ぎただけだな。

 さすが我らがゼフィリアン、格が違う。

 ゼフィリアン万歳、手始めにゼフィリアン教を設立しとこう。


「だが、まだ第一階位しかできていないだろう」

「勘違いおつ〜。いい? 階位っていうのは、性質を掛け合わせる難度と相性の目安、魔法が四つに分類されるのは魔法の仕組みで分類をしてるからだよ? 魔術ギルド長とかいうハゲも、魔法庁責任者とかいう薄毛もみっともなく間違えてるけど、ただの強さの単位だったら苦労はしないって。 はぁ、これだから短命種は〜」


 なんだと?

 そんなこと、どこにも書いていなかった。


 半信半疑ながらも、頭の中では検証してみる。


 ……無属性魔法にそういった分布がないのと、ゲームでは組み合わせによって階位が変動したのは、その仕組みがあれば結び付く。

 また、原作で、主人公たちが英雄級以上使えるようになる覚醒シーンでは、なにかを悟ったような描写があったが、その描写の意図としてその仕組みの存在を置いても、ちょうど当てはまる。


 たしかに、フロレンティーヌの言っていることが本当だったら合点がいくことも多い。

 判明だ、立証されてしまった。

 今までで最も大きな余白だ。

 ちょっとハイになってきた。


「あとは覚えるだけだから、がんばって。おにーさんのこと、応援してるよ♡」



 そうしてフロレンティーヌに渡された超人級の魔法の組み合わせ一覧を一通り記憶し、半分くらい使ってみてから鍛錬を終了した。

 残り半分もいけそうな感じではあった。だが、初めは加減が分からないかため、気付いたら限界ということが多く、さらに魔力を使い切ると五分くらいで死に、よくても魔法の使用が不自由になる可能性があるらしい。

 俺がそうなった時、ゼノルベドがどうするかは火を見るより明らかだからな。





 }{




「ゼフィさまぁぁ!」

「なんだ」

「なんらじゃないれすよぉ!なんらじゃぁっ。最近ぜんじぇん構ってくれないじゃないれすかぁ!」


 夜。

 俺は、モモに絡まれていた。

 物理的にも、態度的にも、二重の意味でだ。

 後ろから抱き着かれ、ダル絡みされている。

 背中からは、モモの異様に高い体温と、潰れる二つの未完成神秘的過ぎ果物神の傑作を感じる。


 しかし、それでも嬉しさはない。

 なぜなら。


「酒くさい」

「えぇぇ、ひどいれすよぉ、ゼフィさまぁ」


 そう、お察しの通り、こいつはなぜか酔っている。うっかり酒を飲んだのだろう。

 そう、だ。間抜けなことに、よくあるのだ。

 阿呆にもほどがあるなんて嘘だ、際限なんてない。

 おい、どうなってんだメイド。

 メイド長を呼べ、メイド長を。


「だいたいぃ、私というものがありながらぁっ、ひッく、あんなおこちゃまと ち、ちちち乳繰り合ってぇっ!」


 うるさいやつだ。

 しかも、呂律が回っていないせいで、ちっとも頭に入ってこない。


「いいからさっさと寝ろ」

「ぇぇぇぇええええええ」

「うるさい」

「しかもぉ、明日から新しく剣のオンナも来るってぇ……」


 ……剣の女?

 そんなのは初耳だ。


「待て、剣の女とはなんだ?……おい、モモ?」


 振り向くと、モモが涎を垂らしながら寝ていた。

 くそ、もう少しタイミングを見計らって寝ろよ。


 まあいい、明日になればわかるだろうからな。

 もし危険なものだったら、ゼノルベドが止めないわけないし、というかモモに伝わっているはずないだろう。

 俺の行動を探れば、その根底にあるのは『死の予定の変更』という目的だけだから、焦る理由がない。


 そう考え、俺はベットに投げ捨てたモモを下敷きに寝転ぶ。

 なんだって? ……いや、獣人は丈夫だからいいんだよ。


 阿呆みたいに怯えるフロレンティーヌも拝めたわけだし、モモのことを差し引いても今日は充実したいい一日だった。





 }{





「それで、なにか言い残すことは?」

「ち、違うんです! 私は無罪です! 誤解なんです!」

「では、なにがどう違うのですか? 零文字以内でどうぞ」

「はい、実は……って、それ何も言えないじゃないですか!」

「ギルティ」

「きゃぁああああっ!!」


 朝からいい悲鳴だ。

 間違えた、朝から騒々しいな。


 遊んでるモモとサナエを見て、思う。

 どうなっているんだ、ここのメイドは。

 主人を差し置きベッドで戯れるとは。

 しかも、その主人つまり俺のベッドで。


 まあそれはどうでもいいが。

 それよりも、こうして見ると、サナエの不思議さが際立つ。

 暴れ回る身体能力に優れるモモ蹴りやパンチを受けても全くブレない体幹、そしてモモに合わせ移動する際も、足音どころか、布の擦れる音一つ出さない隠密性。

 教育係とは皆こうなのか?


「モモ、ゼフィリアン様が待っておられます。 さあ、直ちにお着替えを手伝いなさい。ご主人様を待たせるものではありません」

「はいっ、直ちに! ……ゼフィ様、お着替えしましょうね? なに、大丈夫です、天井のシミでも数えていればすぐに終わりますよ。……うへへ」


 恐るべき変わり身も速さを披露し、どこからか取り出した服——スカートに手を突っ込んだ気がするが、気の所為だよな?——を広げながら、ねっとりと近付いてくるモモ。

 着替えさせるだけで、どんな文句だよ。


「はぁ……」


 今日もいい一日になりそうだ(白目)。




 }{




「む、貴方が『ぜふぃりあんさま』だな? ……ん? 長いな。ぜふぃでいいか? ぜふぃよ」


 なんだ、この壊滅的な阿呆感。

 もうぜふぃと呼び掛けてるし。

 この女の引き締まった顔は整っていて美しいが、その阿呆感から、俺の脳内フィルターを通過することでだらしのないものへと変換される。


 格好は、黒のバラの刺繍の入ったブラウスと同じく黒のショートパンツに、紺の編み上げのロングベスト。

 この部屋は朝食用のため、特に優雅さが強調されるデザインとなっている。

 服装とそれとが普通に合っているのが、俺の苛苛を擽る。


 よし、無視が一番だな。きっとそうだ。


「おぉ、今日はいい天気だ。早く紅茶が飲みたい」


 俺はコーヒー派だが、この国の貴族の家に備えてある飲み物と言えば、紅茶と言うものだ。

 雑味のない高級紅茶特有の香りが鼻腔を通り抜ける感覚は、一度味わえば忘れることはできない。

 地味に貴族になって最も嬉しかったことだったりする。


「ふむ、あまりのボリュームのなさに聞こえなかったようだ。気合が足りんぞ、私! んんっ。

——ぜふぃ!!!鍛錬!!!するぞ!!!」


——キィーン


 未だかつてないほど強力な耳鳴りを感じる。

 およそ人間のものとは思えない声量だ。


 入り口に控えていたメイドは、泡を吹いて倒れている。

 まるで歩く公害だな。


 ……さて、たでさえ悪質だが、それだけでは飽き足らず、俺に用があるらしい。


「おい、お前」

「ぬ!!!私か!!!?なんだ!!!?」

「うるさい、話の前にまずその声をやめろ」

「分かった!!!……それで、なんだ?」


 早くも俺の予言が当たったぞ、いいことが起きた。


「俺に用があるのだろう? 用件は聞いてやるから、まあそこに座れ。朝食がまだなんだ」

「了解した。……いや、この場合は承知、だったか?」




 }{




「組手をするぞ!」


 訓練場として選んだ、もう使わなくなった兵士の訓練場に付くなり、カリナが声高に言う。


「初めから組手をするのか?」


 当然生まれる疑問をぶつける。

 前世でも、格闘技を体験したことがあるが、その時はサンドバックを殴るところから始めた。

 フロレンティーヌでさえ、基礎を教えるところから始めた。

 ましてや剣の知識などない。

 どう組手をするというのだ。


 そう思ったのだが。


「む? 実力が分からないのなら、鍛えようがないだろう?」


 至極当然であるかのように、そう言われた。

 剣聖ともなると、発想が違ってくるらしい。

 ……かっこよく言いはしたが、本当はただの脳筋だろう。


「……そうか」

「それで掛かってこい。私から攻撃するのは、しばらくあとだ。貴方の攻撃と防御を見る」


 木刀を投げられたので、慌ててキャッチする。

 重っ。五キロくらいあるんじゃないか?

 こんな物を投げるなんて、どういう神経しているんだ。いや、脳筋とは名ばかりに、中枢神経どころか末端神経まで筋肉だと考えれば、比喩的な神経も筋肉でも納得だし、そういうことだろう。


 というわけで、木刀で殴りかかる。

 サナエを真似て、極限まで気配を薄める。

 木刀を振り下ろす時の動きには、サナエがモモに襲い掛かる時の動きを応用する。


「! これは……」

「ふッ」


 カリナは僅かに動揺したものの、危なげなく指先で木刀を跳ね返す。

 いや、すごいけど、剣聖なんだし木刀使えよ。

 使うまでもないにしても、剣聖ならさ。


 再び木刀を振りかぶる。

 初撃は、当てるのは難しそうだったため気配を薄くすることに集中したが、にも関わらず、布の擦れる音を出してしまった。ほんの少しだったが、そんなところで妥協するのはゼフィリアンのプライドが許さない。

 威力は度外視で、気配を薄めて殴ることのみを考える。


「なるほどな……」


 カリナが納得したような様子で、先ほどと同じように指先で弾く。


(よし)

 今度は、無音だった。

 正確には、聞こえないくらい小さな音は立っているのだろうが、ゼフィリアンの視力同様に優れた聴力で拾えないので、成功と言ってもいいだろう。


「よく分かった。次は私が攻めるが、受け止められなくても落ち込むことはない。私は手加減が苦手なんだ」


 なんだ、その、『自分、不器用なんで』みたいな言い方は。

 妙に引っ掛かるな。


「……?」

「どうした? どこか痛めたか?」

「……そうではないが……少し腑に落ちないことがあったのだ。気にするな」

「そうか」


 まだ気持ち悪さが頭に奥に渦を巻いているが、組手を続けることに支障はないだろう。


「構えろ」


 木刀を、少し低めの位置に置く。

 条件反射では、手は顔を守ろうと上に動く、と聞いたことがある。

 この辺が反射しやすそうだ。


「っ!?」


 が、カリナの木刀は思ったより早かった。

 反応して木刀同士を触れさせることはできたが、うまく踏ん張れず、重心を崩される。

 そして、木刀の先が、俺の首突き付けられる。


「私の勝ちだ」


 負けた。

 当たり前だ。

 素人が、脈絡もなく自然に達人に勝てるわけがない。

 だが、だというのに、また妙に引っ掛かる。


 ……ああ、そうか。

 俺は、苛立っているのか。

 負けたことに。

 この状況だと言うのに。


 頭に渦巻く、こびり付いたようなものがなんなのか、はっきりした。

 苛立ちだ。

 脳裏が、焼き付くように熱い。

 胃から、火でも吹き出そうだ。

 無論のこと、ゼフィリアンとしてのたちだろう。

 努力も辛いこともなにもせず、怠惰を極めている。それでも、自分より秀でたものを見ると、知ると、体感すると、免れない憤りを覚する。


 どうしようもなく我儘で。

 どうしようもなく傲慢で。

 どうしようもなく倨傲で。


 そして、どうしようもなく

———ゼフィリアン らしい。



 嗚呼、楽しくなってきたッ。




 }{




「振り返りだ」


 組手が終わり、端にあるベンチのような場所に座る。

 この調子だと、扱かれるかと思ったが、こまめに休憩を取ったほうが効率がいい、という、極めて合理的な理由で休むこととなった。

 どうやら、フィードバック的な役割も兼ねた休憩だったようだ。


「お前は、木刀の使い方も、体の使い方も粗末なものだった。だが、ただ一つ、隠密性という観点で言えばよかった。評価に値する」


 サナエのマネが功を奏したようだ。


「だが、不自然だ。才能では説明がつかない。初めから高い。前になにかを習っていたことはないと聞いているが、貴方の方で心当たりは?」


 やはり、教育係はすごいのだな。


「メイドに教育係がいるため、その教育係の動きを真似た。教育係だけあって、身のこなしがうまかったからな」

「……なるほど。『きょういくがかり』。メイドの中にもすごい者がいるのだな。では、お前の戦闘方法は、その隠密性をうまく使った戦闘方法にするか。真似しただけであの隠密性とは、素晴らしい才能だ。私の戦闘方法とも、相性がいいしな」


 剣術にも種類があるようだ。

 思ったよりも奥が深いな、剣術。


 カリナは、髪と同じく黄金の目で俺を射抜くように見詰め、声のトーンを若干下げて言う。


「初めに、剣において最も大切なことは、一撃の威力だ。一撃必殺こそが、剣を扱う者に求められるものだ」


 思ったよりも浅かったな、剣術。


「剣術とは、その一撃必殺を放つための道具に過ぎない。受け流すことがメインで、一撃必殺以外の攻撃は全て抑制として使う。私は、そうやってこの剣聖の地位まで昇り詰めた」


 話を戻すが、この剣聖、カリナは、原作では本編が始まる前に死んでしまった。

 中盤で、伝説の人物としてログが入ったのが初登場だ。

 力の入った厳かな描写だった。

 それでも、キャラのデザインや容姿も描写はなかったので、確証を得るまでに時間を食ったが。


 まあ、なにが言いたいのかと言うと、つまり、この戦法だけ聞くとあまり強くはなさそうだが、実際は滅茶に強いのだろうということだ。

 といっても、カリナの死因は『薬草と毒草を間違えた』というものなので、俺もうっかり殺されるかもしれないところには憂慮が絶えないが。


「だが、一撃必殺は難しい。そのため、剣術で剣の扱いに慣れてから学んでもらう。貴方に合うのは……そうだな、闇裂やみざき剣術やあっけんといったところだろう。しばし待ってろ」


 そうしてしばらく考え込むカリナ。

 疑問に思うが、さっきのように独自の思考ルールがあり、素人にとってそれは理解に苦しむものだろう、と考え直し、待ってやることにした。


 そして数分経ち、カリナが口を開く。


「よし、お前に合う剣術を


 ……なんと?

 今、とてつもなく別次元の言葉が聞こえた気がする。

 独自の思考ルールとかではない、完全な別次元だ。


「剣術を、作った……?」

「ああ、聞いて驚け!その名前は『黒舞剣術ダークダンサー』! 黒舞剣術と書いてダークダンサーと読む! どうだ、かっこいいだろう!?」


 まさかのネーミングセンスに、思わず目を剥く。

 独自の思考ルールから別次元に認識を変更した手前、こんなに早く認識を再変更する羽目になるとは思わなかった。


 そのセンスは、名付け方はさすがになぁ……。

 剣聖と聞いて、どうしても堅物という印象が抜けていなかったが、これは……。



 さすがに——。



「さすがに——かっこよすぎるだろ……!」

「だろう!? もしかしたら、私の最高傑作かも知れん! 信条は”闇の享受”と”支配の美学”、技は、無駄を極限まで除いた最小の動きと鋭い攻撃の両立を最優先にしたっ!」

「お前、なんて分かってるのだ! 見直したっ!」

「ふははは、当然だ! 私を舐めるなよっ?」



 これはいい。

 まさに世界最高峰のセンスと言葉選び。

 これはきっと、名実ともに最強の剣術になるだろう。絶対そうなるに決まっている。


 前言は撤回だ、こいつが教師になるのに憂慮などない、欠片もないっ。

 カリナは、間違いなく世に数多存在する剣の教師の中でも卓越して優れたセンスと実力を持っている、最高の教師兼剣聖だ!

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