第19話 Love so sweet(19)
確かに子供がデキちゃって
結婚に至ったわけだけど
おれは
彼女となら絶対に
夫婦としてやっていけるって
なんでだかわからないけど自信があった。
言い訳じみてるけど
子供ができてなくても
行き着く先は一緒だったと思ってる。
そおーっと
隣に寝ている彼女に手を伸ばし
そっと触れてみた。
すると、どう見ても寝てない様子なのに
わざとらしくその手を避けて遠ざかった。
「な~~~~、」
甘えたように後ろから抱きつくと
「・・暑い!」
と思いっきり睨まれた。
「まだ怒ってるんかあ?」
「残ってた薬は捨てたんでしょうねえ、」
「捨てた、捨てた。 ほんっまにもう飲んでへんから、」
おれってこんなに女のご機嫌をとるような男やったかいな。
もう一度ゆうこを後ろからぎゅっと抱きしめた。
「・・もっともっと。 ゆうこと愛し合いたいのに、」
彼女が弱い耳元で囁いた。
少しビクっとして、肩をすくめたので
ぷっと吹き出しそうになった。
強引に彼女を自分に振り向かせて細い身体を胸の中に入れた。
「ほんまに。 もっとゆっくりこうやって愛し合いたかったなあ。」
「もう・・いきなりなに・・?」
ゆうこは戸惑うように上目遣いで困ったように見つめる。
カレシとカノジョって関係で
甘く
緩く
そして
エッチに
たくさん抱き合いたかった。
そう言いたかったけど
自分たちのベッドの脇でかわいい寝息を立てるひなたに申し訳ない気持ちがして
口にはしなかった。
「いっぱい。 愛し合いたい、」
少し強引に彼女にキスをした。
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