第3話 Love so sweet(3)

そんな彼女の口を塞ぐようなキスをして



そっと手を胸の上に置いた。



すると



「いたっ・・!」



彼女は少し声を荒げた。



「えっ、痛い???」



なんだかビビってしまってすぐに引いてしまった。



「もー。 あんまり刺激するとすぐ張ってきちゃって・・」



ゆうこはむしろ迷惑そうに身体をよじって背を向けてしまった。



母乳で育児中の彼女の身体は



男のおれが思うよりも



ずっとずっと変わってしまったようだった。



「な~~~~。 アカンの?」



もうお願い状態で彼女に聞いてみた。



「アカンて・・言われても。 また1ヶ月も経ってないから・・」



半分眠りながら言われて



「もう、あさってで1ヶ月やん。」



どんだけお預け食らってると思ってんねん。



その言葉にパチっと目を開けて彼女もうーんと考えているようだった。



「・・んじゃ。 あさって。」



そう言ってまた目を閉じて眠ってしまった。



どこまできちっとしてんねん!




しつこいようだが



2回



しかしてへんのやから



彼女が



どういうエッチが好きだとか



そんなんもよくわからへんし。



てゆうか。



『あのとき』



彼女は



初めてじゃない



って言ってたけど。



自分の数々の経験からすると



それも怪しいと踏んでいる。



だいたい



女の子のリアクションで『経験』が想像ついちゃうもんで



彼女のそれは



全く持ってこういうことに慣れてない感じだった。



ひょっとしておれが彼女の『最初の男』だったりして。



と、思ったりする。



25で処女って



おれのストライクゾーンからすると



どうなん???



と思わなくもないけど



彼女の真面目さやおそらく両親が厳しかったことを思えば



ありえすぎると思っていた。





それはそれで嬉しかったりするけどな。



思わずふっと笑ってしまったが。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る