第2話 Love so sweet(2)

「じゃ、おやすみなさい。 ひなたが泣いてもあなたは起きなくてもいいですからね、」



ゆうこはそう言ってダブルベッドの自分の隣に横になった。



「・・おやすみ。」



新生児の育児は思ったよりも大変で



彼女は寝不足もあって、すぐに寝息を立ててしまった。



しかも。



こんなにくっついて!!



自分に寄り添うように眠りこける彼女が



すっごく



すっごく



恨めしい・・



こんなことを思うことさえ不謹慎のようだけど



おれら



まともにシたの



たった2回やし!!




しかも



2回とも『なりゆき』っぽくて



恋人同士として『愛し合ったこと』は一回もない。



妊娠中に1度求めてみたものの。



『なんとなく怖い。』



彼女のその一言で拒否られた。



確かに妊娠の知識がそんなにもない自分だって



妊娠中にそんなことをいたしてよいのか。



と、後ろめたさもあった。



ネットでそのテのことを調べてみると




妊娠中は安定期に入ってから、慎重に。




みたいなことが書いてあって、決して



シちゃいけないわけじゃないみたいだけど



彼女があまりに怖がるので、できなかった・・





でも。



もうひと月経ったし。



そっと彼女の寝顔を伺うようにして



身体に触れてみた。



「ん・・、」



寝入りハナでうつらうつらしていたゆうこが、うっすら目を開けた。



黙って彼女の身体に圧し掛かってみた。



「ん・・? どしたの・・?」



少し寝ぼけているようだったが





どしたの



って!



そのリアクション



淡白すぎるやろ!!

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