第8話 雌ゴブリンと吸盤少女
「サトシ様、失礼します。」
そう言って部屋に入ってきたのは青鬼のノアだ。
もう一人連れてきているが、緑色の裸……ゴブリンじゃないか……
「街にゴブリンは連れてきたらだめだよ。」
「はい、変化の指輪でここまで連れてきましたので問題はありません。」
「も、問題無いのか……まぁいいか。」
「あの……ゴブリンはお嫌ですか……?」
「嫌というわけではないんだけど……」
胸が大きな雌ゴブリンで、俯きながら僕をチラチラと見ながら近づいてきてベッドの横に大きな胸を僕の腕に押し当てて密着して座った。
気づくとコリーナもノアも部屋から居なくなっていた。
「あれ……何処行ったんだろう……」
雌ゴブリンは僕の手の上に緑色の手を乗せてギュッと握った。
小柄な雌ゴブリンは胸元が開いた薄手のシャツしかきていないため胸元の谷間に目がどうしても行ってしまう。
どうしよう……
僕がとうしたらいいか困っていると、雌ゴブリンは握った手を口元に持っていき、ペロペロと舐めだした。
雌ゴブリンは涎でベトベトになった手を自分のシャツの中に入れて胸を触らせた。
「サトシ様、私を触ってください。」
「う、うん……」
雌ゴブリンは魔物とは思えないほど可愛らしい顔をしている。
僕が手を動かすと静かに吐息を漏らすのがわかった。
それにしても柔らかい。
先端に手が触れるとぴくっと体を震わせてかわいい。
雌ゴブリンはベッドに横になり、シャツをまくった。
「サトシ様、舐めていただけますか?」
雌ゴブリンはたぷんとした胸を恥ずかしがりながら露出させて僕を見つめた。
「うん……」
「ここを舐めてくださいサトシ様……」
雌ゴブリンは胸や太ももなど舐めてもらうところを指定してくるので僕はそれに従った。
「サトシ様、とても気持ちいいです……次はこちらにお願いします……」
雌ゴブリンに言われるがまま体内に入り込んだ。
「サトシ様、最初はゆっくりお願いします……」
「私を撫でてください。」
「少しづつ早くしていってください。」
はやる気持ちを抑えながら雌ゴブリンに言う通りにした。
「とっても気持ちよかったですわ、サトシ様。」
小柄な雌ゴブリンに頭を撫でられて、その大きな胸の中で寝てしまった。
目を覚ますとコリーナに体を舐められていることに気が付いた。
「コリーナ……」
「起きられましたか。」
コリーナは僕が起きても舐めるのをやめず、僕はなされるがまま、全身をくまなく舐め取ってもらった。
コリーナは舐め取り終わると僕の口の中にも舌を入れてきた。
「きれいになりましたわ。」
「あ、ありがとう。」
テーブルを見ると白い硬貨が10枚ほど積んであった。
「ノアからここ数日の森の狩りの成果が届いております。10万シーロ(約1000万円)あります。」
僕は何もしていないのにこんな大金が……
何に使えばいいんだろうか。
「コリーナは何かしたいことある?」
「サトシ様と一緒であればどんなことでもいいのですが、そうですね、海に出るのはいかがですか?
この街レイエスは海に面しているので港があります。そこから船を出してもらいましょう。」
コリーナは僕に服を着せると僕の手を引っ張って街道を進んだ。
潮の香りがだんだんと近づいてきて目の前に真っ青な海面が姿を現した。
思わずため息が漏れる。
しばらくこの街にいたのに、もっと早くくればよかったな。
コリーナとイチャイチャしたり、森にノアと出かけるくらいだったからあまり街のことは知らなかった。
おそらく漁が終わり、船の掃除をしているだろう海の男にコリーナが話しかけた。
「サトシ様、快く船を出していただけること了承していただきましたわ。」
きっとテンプテーションを使ったのだろう。
揺れる船に乗るのに躊躇しているとコリーナに抱きかかえられてふわっと船に飛び乗った。
「コリーナありがとう。」
「お安い御用ですわ。」
船には帆が張られており、風の魔石によって推進力を得ているようだった。
「随分とゆっくりですね。」
コリーナが魔法で風を起こすと船はぐいっとひっぱられたように加速していった。
陸からかなり離れたあたりで漁師が使っていた竿を使い、釣りをすることにした。
「全然釣れないな……」
横を見るとほぼ入れ食い状態のコリーナが申し訳なさそうに見たことのない魚を次々と釣り上げている。
「きっと竿のせいですわ……」
コリーナは気を使って僕に体を擦り付けてきた。
次の瞬間ぐいっと竿がしなり、体を海に持っていかれそうになった。
「うわっ」
「サトシ様、きっと大物ですわ!」
とても釣り上げられる感じはしないがリールのようなもので少しづつ糸をひっぱる。
急に糸が軽くなった。
「あれっ切れたかな……」
船の上でがっかりしていると、海面に魚影が浮かび上がった。
「サトシ様!気をつけてください!」
コリーナが叫ぶと水面が盛り上がり、その魚というか魔物が姿を現した。
「痛い……」
姿を現したのは髪がタコの足のような吸盤がいくつもある少女だった。
「かわいい……人魚……?」
人魚?はこちらを恨めしそうに見ているため、用意してあった釣りの餌を人魚?に投げてやる。
人魚?はタコ足の吸盤でキャッチしてもぐもぐと食べ始めた。
次々とタコ足でキャッチしては口に運んでいく。
「もっと欲しい。」
「もうないんだ。」
「私たちに着いてきたら、もっと食べさせてあげますよ。」
人魚?少女は少し考えてタコ足を器用に使って船に上がってきた。
「着いていく。ご飯食わせて。」
そっと腰に手を回してテイムを行う。
テイムしようかどうしようか迷ったが、街に入るのにテイム無しでは危険だと感じてテイムすることにした。
「街中では人を襲ったり、暴れたりしないこと。」
「わかった。」
すぐに買取所で従魔登録をする。
「何が食べたい?」
「んーっと、肉」
肉屋で大量に魔物の肉を買い、宿屋で出してやった。
人魚少女は生のまま、吸盤で次々と口に運んでもぐもぐと食べ始めた。
「名前はあるの?」
「オクトー」
オクトーは人形のように整った顔をしていて身長が120センチくらいの少女外見だが実年齢はよくわからない。
もしゃもしゃ食べるオクトーの隣に座って、吸盤に触ってみる。
オクトーはビクッと体を震わせて吸盤で僕の手に吸い付いた。
「ご、ごめん。」
「主、責任取る。私の吸盤に触ったものいない。」
オクトーは僕の体を優しく吸盤で覆い隠して唇を重ねた。
「もう、私のもの。」
僕は突然のことで呆然としてしまった。
「サトシ様、オクトーは交配相手として認められたみたいですね。しっかり子どもを作ってあげてくださいね。」
「そ、そんな……」
少し膨れているコリーナに助けを求めようとしたが吸盤が体から離れなかった。
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