【恐怖の文字化けメール】
笛吹魔音
【恐怖の文字化けメール】
【恐怖の文字化けメール】
作:笛吹魔音+(ぴこ)
※最後の方は嘘ですので安心してください。
咲(さき):最初にメールを受け取った人
奏(かなで):咲の友人。次にメールを受け取る。
玲(れい):最後にメールを受け取る2人の友人。
N(ナレーション)
性別全員不問です!
______________________
N「ある日3人で遊んでいた日、咲が思い詰めたように2人に話しかける。」
咲「ねぇ、最近さ変なメールが届くんだよね。これどうしたらいいかな?」
奏「ん?どんなメール届くの?」
玲「どうせ昔流行ったチェーンメールとかそんなものでしょ?無視しなよw」
咲「いや、毎日同じ時間に同じ文章が届くんだけど、読めないんだよね…」
N「そう、咲の元には毎晩0時に謎の文章…いやここからは実際に話を聞いて欲しい」
奏「ちょい見せてみ?」
玲「そうそう、見ない事にはわからんよw」
咲「他人事(ひとごと)だと思って…これだよ」
N「咲は2人に送られてくる文章を見せる。2人はそれを見て笑ってしまう」
奏「こんな文字化けの文章気にしてるの?そういうのはブロックだってw」
玲「そーそー!こんなの気にしても仕方ないw」
N「内容は『荳画エ句よ嶌蠎�蝓主』(適当に読んでください)と言う文章だけ。これが毎日送られてくるようだ」
咲「いや、だって毎日だよ!?もううんざり」
奏「じゃ、ブロックしたげるw」
玲「奏、やっるぅ!」
咲「そんなんでいいのかな…」
奏「いいんだよw」
玲「グリーンだよw」
咲「笑い事じゃないんだって!」
N「2人は面白おかしく話しては居ましたが、咲だけは不安が取れませんでした。そしてその次の日に咲は交通事故に遭い入院する事になりました」
間
奏「咲、大丈夫?事故に遭ったって聞いて2人で急いできたんだよ!?」
玲「本当、心配したんだから!」
咲「うん…大丈夫なんだけどさ…前日違う文章が届いたんだ…」
奏「は?ブロックしたじゃん?なんで届くの?」
玲「もしかして別垢から送ってるのかも?」
奏「前日にどんな文章届いたの?」
玲「マジそれ。気になる。教えて」
N「咲の元に届いた文章は『三�G��?�書�?城�』(適当に読んでください)だった」
咲「何で私の元にこんな文章届くのよ!この事故も絶対このせいよ!」
奏「咲、落ち着いて!こんな場面で言うのもあれだけどこっちにも届いたんだ…」
玲「嘘!奏の所に届いたの!?」
奏「うん…。この数日毎晩0時に届くんだ…」
玲「奏もブロックした方がいいよ!」
咲「無駄だよ…こっちだってブロックしたのに届いているんだから…」
奏「…っ!で、でも必ずしも事故に遭うとは思わない!悪い方になんて考えない!」
玲「そうだね、悪い考えは不幸を呼び込む。気を落とさないでいこう?」
咲「うん、それは大切かもね。でも、気をつけてよね?」
奏「こんな事でやられる奏様では無いよ!咲はゆっくり治してよね!」
玲「そうだよね、奏は咲と違ってそそっかしくないもんねw事故なんてないかw」
咲「ちょ、ひどいなあ!」
奏「ま、またお見舞いに来るよ!」
玲「同じく~w」
N「そう言って2人は帰って行った。咲のスマホにはまた別の文字化け文章が送られていた」
咲「『�O?G????��??��?』(適当に読んでください)新しい文章…これ本当はなんて読むんだろう検索してみようかな」
N「Googleを使って咲は検索したが検索結果は0ヒット。いろいろ手を尽くしたけれどもどれも結果に繋がらない。唯一表示されたのはまた意味不明な『?O?G???????????』(適当に読んでください)だけだった」
間
玲「咲、こんちゃー!元気ー?って入院しているのに元気なわけないか!」
咲「あ、玲。今日は奏は居ないんだね」
玲「あー、実はさあの後、奏の家が燃えちゃってさ今入院中なんだよね」
咲「え!?無事なんだよね?」
玲「うん、煙を吸ったのと軽い火傷だけ」
咲「まさか…玲の所には文字化け来てないよね?」
玲「あはは、来ちゃったよ、昨日ねw」
咲「ちょ…いろいろ気をつけてよ?何があるか分からないよ!」
玲「ま、とりあえず気をつけてみるよwこの後、奏の所に行ってみるよ」
咲「うん、気を付けてね」
N「咲の心配が奏に移った事で、玲の事も心配で居てもたっても居られないが動けないのでどうする事も出来ない」
間
玲「奏、大丈夫かい?」
奏「あぁ、大丈夫だよ。煙で喉やられたのと、軽い火傷だしね」
玲「奏、あんたの所に2通目の文章届いただろ?」
奏「察しがいいね。そういう所好きだぜ」
玲「こっちにも1通目が届いたからね」
奏「そうかい。その事は咲には秘密にしておきなよ?」
玲「わーってるさ。今の状況で言えると思う?」
奏「ま、そだわな。玲、あんたも気をつけろ」
玲「あぁ、そうだね。信じているつもりは無かったけど2人続けてこうなるとね」
奏「あんたがお見舞いに来なくなったら完全に呪われたって事になるな、はははw」
玲「今の状態だと呪いの文章ではあるな」
奏「ま、何かある前に家に帰りな。家で火事が起きた自分が言うのもなんだけどさ」
玲「りょ。またお見舞い来るさ」
奏「無事でいなよ?」
玲「あぁ、奏もな」
N「とうとう2人目の被害者が出ました。最後の1人、玲の元にも文章は届いています。玲はどうなるのでしょう?」
間
咲「最近2人ともお見舞い来てくれないな。やっぱり何かあったんだろうな…」
間
奏「あー、やっぱり玲も何かあったんだな。何となく予想は着いていたけどさ…」
間
N「2人が心配しているその時、玲は学校の階段から滑り落ち、打ち所が悪くICUにいた」
間
咲「入院してからそれなりに日数経ったけど、良くなった感じが無いんだよね。むしろ悪化している気がする…。最近心臓が痛くて…うっ…まただ…」
N「咲は最後の文章を受け取って以来、心臓が苦しくなる事が多くなって行った。そしてある日の夜中…心臓発作で亡くなってしまう」
間
奏「まさか、咲が亡くなるとは…。もしかしてあの文章のせいなんだろうか…。そうしたら自分も?いや、そんな事…偶然偶然…でも…」
N「奏もあの文章をGoogleで検索して解読しようとしていたが、結果は咲と同じだった。そして奏の退院前日、病院の中で刃物を持った男が暴れて奏の部屋に逃げ込んできた。悲鳴をあげた瞬間病院の職員が入ってきたと同時に男に喉を切り裂かれて絶命した」
間
玲「…ううっ…」
N「玲が目を覚ました時、病院の職員は喜び合った。このまま目を覚まさなければ植物状態になる所だったからだ。」
玲「…ここは…病院?確か学校の階段で滑り落ちて…痛っ」
N「先生たちは無理をしないでと言ってくるが、早く咲や奏と連絡が取りたくてたまらない。しかし休みなさいと言われ大人しく横になる。そのうちウトウトと眠ってしまった」
間
咲「玲、お久しぶり。元気?なわけないよね」
奏「やっほー!目を覚ましたって聞いたよ!だからね…」
咲「私達、あの世からお迎えに来たよ^^」
玲「…えっ…あの世から?これは夢だよね?」
奏「夢だって正夢になる事だってあるよ?」
玲「…いや、まだ死にたくない…!」
咲「ごめん、私達も死にたくないのに死んだんだよね」
奏「そうそう、私だってまだ生きたかった」
玲「…じゃあ私の気持ちだって解るよね?」
咲「あはは、あの文章受け取った時点でもう無理なんだよね」
奏「ま、解読は出来ていないけど確実に呪い…いや死のメールなんだよ」
玲「いや、死にたくない…」
咲「えー、私たちだけ死んで」
奏「あなただけ死なないなんて」
咲&奏「「許さない」」
玲「いやああああああ!」
間
N「玲の安定していた心電図が急に乱れ、そしてピーと言う高音を出し医者たちは慌て出すがもう既に手遅れ。玲の死因は結果的に原因不明という事になった」
N「あの文章の意味は『お友達お友達ほしいな』が1通目、2通目は『もうすぐお友達だね』、3通目は『迎えに行くよ』検索した時の表示文章は『みーちゃったみーちゃった』という文章になります」
N「皆さんも文字化け文章にはお気をつけて。生命を取られても知りませんよ…ふふふっ」
【恐怖の文字化けメール】 笛吹魔音 @mao_usui
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます