第3話「恋すると人はダメになる」
次の日の部活で僕は紗羅に言った
「紗羅、僕は紗羅の事が好きだけど多分僕の好きと紗羅の好きは違うと思うんだ、だから付き合えない」
それを聞いた紗羅は下を向いた、落ち込んだのかと思った途端バッ!と顔を上げ
「って事はまだ私に希望がありますよね!嫌いじゃないし!」
とニッコニコの笑顔で言われた、その時僕は彼氏がいると言おうとしたのだが……
「優希先輩!渡し絶対諦めませんからね!私の好きと優希先輩の好きを同じにしてみせます!」
と自信満々に言われて僕はなんといえばいいのかが分からず頷いてしまった。
その日から事ある毎に紗羅は僕にラブコールをしてきた。それをどう受け入れればいいのか分からず僕は頷くことしか出来なかった。
僕のファンクラブの子達は僕の入っている剣道部の部員だけは特別に思っているらしい、その中でも紗羅は別格らしい。剣道部の部員はファンクラブに入っていて僕を推している、唯一ファンクラブに入っていなくて1年生の紗羅はファンクラブの子達ではどうしようもないらしい。
紗羅曰くファンクラブがあるのを知ってはいるがファンクラブに入って影からコソコソ見るよりもファンクラブに入らないで僕と直接話したいらしい。
ファンクラブのみんなの御法度で告白禁止があるが、ファンクラブメンバー以外はルールを知らないから告ってもいいらしいが、告ったらファンクラブに何されるかわかんないから告白するのは猛者しかいないらしい。
ファンクラブの子達は紗羅に手を出せないだろうからこれは僕がどうにかしないといけない、かぁーくんにも心配かけたくないし!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます