第1話 その名は、エージェント・ジャガー
あのアテネのテロ組織から1週間。
とある部屋でエージェント・ジャガーがいた。敬礼しているが、目の前に2つの画面があった。
「エージェント・ジャガー、ご苦労だった。」
右の画面に映っている褐色の肌の白髪の男性が言う。左の画面に映っているのは口に髭を生やしたスキンヘッドの中年の男性。
「ご無沙汰しております。ガーフィールド少将。マクスウェル准将も。」
エージェント・ジャガーは挨拶した。右がガーフィールド少将で、左がマクスウェル准将であった。
「早速だが、ジャガー… 今回の任務はグレコスが連絡してた相手の排除だ。」
「グレコスが電話してた相手の?」
「その通り。グレコスがアテネのアクロポリスを破壊しようとした爆弾の手どころがわかった。」
「どこですか?」
マクスウェルは手短に答える。オーストリアだと。
「オーストリアのザルツブルクだ。」
「ザルツブルクですか。奴が電話してた相手もそこにいると?」
「さよう。グレコスの電話してた相手はジョン・スミス。オーストリアではセキュリティ会社の副社長を務めていたが、裏ではテロを引き起こす犯罪もしていた。」
「あのグレコスの計画もそいつが…」
あのグレコスがその部下を連れてアクロポリスを壊滅を追いやろうと企てたもジョンの仕業だと間違いないと確信するエージェント・ジャガー。
「爆弾の輸送もそのジョンがやったのなら、グレコスは今収監されている。 奴はどうしますか?」
「処分しろ。奴のアジトを探れ。」
マクスウェルはジョンを殺せと言う。
オーストリア、ザルツブルク。22時15分の夜。
あるビルの中央の大きなドアが開き、白1台、黒2台の高級車が出てきた。その白の車にはジョンが乗っていた。髭を生やし、ほとんど白髪のある中年の男であった。
3台の車が左の道路に曲がる。しかし、その車体にはGPSで監視されていた。それはエージェント・ジャガーの操作するデバイスのものであった。
「やつはアジトに向かおうとしている。その前に部下を…」
どこかでエージェント・ジャガーはデバイスを操作してる。A、B、Cの文字に分けた車をマーク。赤いところのAがジョンの乗っている車。まず先に進んでいるBを狙い、その橋の下にマーキング。
その地下には爆弾が仕掛けられていた。エージェント・ジャガーはタイミングを計ってボタンをタップした。
地下の爆弾は爆発してマンホールの下から爆発が上がる。 ドカーーン!
爆弾の爆発で先頭に走っていた高級車は炎に纏って橋に激突する。橋の上には誰もいなかった。激突の衝撃で車輪は吹っ飛び、火花を散らす。ジョンはタブレットで最短なルートを探していた。
高級車は2台バックして右へと曲がる。しかし、エージェント・ジャガーのデバイスはそれを見ていた。
「無駄だ。」
次はCのを標的に。その2階建てのレンガ層の建物の屋上にはあのGT-Rがあった。斜め左のところから車が2台出てきた。
ジョンの乗る車の後ろには残りの黒の高級車が。しかし無我夢中でナイも気づいていなかった。目標をロックしたエージェント・ジャガー。そして黒い高級車の運転手に赤いレーザーが当たる。
眉毛の間の頭部にレーザーが当たった瞬間にわずか1秒で銃弾が命中する。バシュッ!
ライフル弾であった。その銃弾は後頭部にも貫いた。即死した運転手は車のバランスを失う。やがて建物にぶつかり、2回も回転して建物の壁に激突する。
それを見ていたジョンはまたタブレットでルートを変更していた。運転手は変更したルートに車を走らせる。川のある少し長い橋を渡った後に、その次は狭い通路に。この先は行き止まりだった。
その時、下の道路が開き始めた。それは隠し通路だった。白い高級車はそれに下っていた。そこは駐車場のようなものだった。ジョンの乗っていた高級車はその場で止まり、ジョンとその護衛の男3人は車から降りた。
「誰が私を狙っているのか突き止めるんだ」
ジョンはそう言って、長い階段を下りて、セキュリティドアを開けて、長い通路へと進む。ジョンがスイッチを押した後に網膜認証のカメラが…
ドアを開けたとに中へと入る。やがてジョンはその場で止まり、汗を拭くためハンカチを持って汗を拭いた。
「どうなってる?」
ジョンが目の前にいるオペレーターにどうなっていると問いかける。そこはモニター室であった。ジョンの問いには答えなかった。
「どうなっていると聞いている!」
ジョンは2人のオペレーターに返事がなかった。彼らに近づいた。
「現在の状況は…」
ジョンは2人に近づいて強く肩を押した。すると… コンピューターのキーボードの方へと倒れる。
ジョンは静かに驚く。そう、オペレーターの男2人は頭部を撃たれていて死んでいた。その時、全ての画面がモザイクに映るようになる。
静かになったとき、突然銃を持っていたジョンの部下の2人は頭部を素早く撃たれて倒れてしまう。銃声はなかった。
突然倒れる部下を見て驚くジョン。しかし、照明がついた。そこにはエージェント・ジャガーが座っていた。しかもサイレンサーを装備されているワルサーP99を持っている。
「誰だ…?」
「ジョン・スミス……」
「何故私の名を…」
「お前は犯罪に加担した。」
エージェント・ジャガーはジョンにそう言ったあとにワルサーP99をしまう。
ジョンは不敵ににっこりとして
「そうか… あのグレコスの計画が失敗したのはお前だったのか。」
ジョンはグレコスの計画を阻止されたことに気づき、エージェント・ジャガーに言う。
「何故、私の犯行だとわかった?グレコスに爆弾を送ったのに突き止められ、ここまでやってくるとは……」
エージェント・ジャガーはゆっくりと立ち、ジョンに近づく。エージェント・ジャガーはジョンの犯行がまだあると尋ねる。
「お前によるグレコスの悪だくみは阻止したが、まだお前に雇われた者は?」
「私の心臓が止まれば―― 内臓チップが反応して警備部隊が来る。何故私の陰謀だと…」
ジョンは滑るような大声を突き立て振り向いたとき、エージェント・ジャガーのナイフが左目の方に近づいてきた。
「何故… 私の陰謀だと気付いた」
「それは、お前の犯行だと気付いたからだ。他に雇われた奴は…?」
エージェント・ジャガーは冷静になりながらジョンに問いかける。
「グレコスの他にもいる。」
「誰だ?」
「そいつはイスタンブールにいる。男だったがそれ以降は知らない。」
ジョンは男だったというが、エージェント・ジャガーはナイフを迫らせる。しかし、ジョンは凍り付いたように動かなかった。
「オーケイ、オーケイ… 教えるよ。」
「その男は… 武器や兵器を売渡してテロを引き起こそうとしている。名前はバーニン。」
「礼を言う。」
エージェント・ジャガーはナイフを降ろして立ち去ろうとした。しかしジョンはこう答える。
「私の野望を止めることはできないぞ」
「止めて見せる!」
その時だった―― ジョンはエージェント・ジャガーが部屋から出る際に武器などが置かれているガラス棚を開けようと暗証番号を押した。
ガラスのドアを開いて銃を取ろうとした直前に、ジョンはピーピーと音がするのに気づく、下の弾丸の所には探知爆弾が設置されていた。
それは、エージェント・ジャガーが仕掛けたものだった。その瞬間、探知爆弾が爆発。ドカァァーン!!
爆発によってジョンは爆死した。それと同時に警報が部屋全体に鳴り響く。そして複数の警備部隊が突入してきた。
10日後。グレコスの爆弾を提供し、バーニンと言う男にも雇ったとされるジョン・スミスのアジトを壊滅させ、警備部隊もたった1人で片付いたエージェント・ジャガー。
ジャガーはまた、どこかの部屋にいた。
「エージェント・ジャガー、君が手に入れた情報をもとにした、新しいミッションだ。」
そして
「研究員が…」
「そうだ。あのジョンのアジトを壊滅してから1週間ほどだ。」
ガーフィールドはエージェント・ジャガーに研究員のことについて話そうとした。マクスウェルはこう言うのだった。
「テックハーストのテクノロジー主任研究員のタナカ・テッドワースがブラジルに向けてのクルーズ中に失踪した。」
ロボット工学などの最先端技術の開発する企業「テックハースト」のテクノロジー主任の研究員がクルーズ中に失踪したと。タナカ・テッドワースは日系アメリカ人で30代の男性である。
マスコミなどでは彼が事故で死んだものとされていた。マクスウェルがエージェント・ジャガーに画面を表示させた。それはタナカが乗っていたヨット。2枚目に映っているのは、転覆した彼のヨットであった。
ところが、ガーフィールドはこう語った。
「それが、今朝彼が生きているという情報が入った。」
「彼は今、どこに?」
「イスタンブールでだ。」
タナカがクルーズで失踪してから、イスタンブールで生存してたことが判明した。が、エージェント・ジャガーは、これは単なる救出ではなく、タナカがある魔の手が迫っていたと考え、こう言った。
「少将。タナカがイスタンブールで発見されたなら… あのヨットの転覆が事故ではなく、何者かが事故に見せかけて彼をイスタンブールに連れて行かれて研究などを利用されてるかもしれない!」
「エージェント・ジャガー、確かに気になるなぁ… タナカがもし悪人に誘拐し監禁され、研究結果を売人に売るつもりだろう。」
マクスウェルが言うが、エージェント・ジャガーは言う
「マクスウェル准将、少将… おそらくあのバーニンの仕業かもしれません。彼を助けます!」
「わかった。エージェント・ジャガー、君に2つのミッションをやる。1つ目はイスタンブールへと向かい、タナカ・テッドワークス教授を救出すること。」
「ただし、君だけでは無理だ。」
「何故です?」
「君だけでは彼の救出は難しい。そのため、彼女にも力を貸すことにした。」
「彼女?」
ガーフィールドとマクスウェルはタナカの救出はエージェント・ジャガーだけでは無理だと確信し、彼の力を貸すための人物を画面に映した。
「ベネッサ・ローレンス。我が軍の元アレン・ローレンス少佐の娘だ。」
ベネッサ・ローレンスという、銀髪のモブの髪型でやや薄い褐色の肌に青い瞳を持つ女性。
「アレン少佐の?」
「19歳。父親から教わっている。」
「アレン少佐は何故娘さんを?」
「特別に許可を取ってね。アレン少佐は娘にタナカ教授を救出してほしいと。」
「アレン少佐は軍を辞め、娘さんに任務を頼んでいてね。」
そう、ベネッサの父アレンはかつてはアメリカ軍の元少佐で父親から術を鍛えていた。射撃や格闘術もあった。
エージェント・ジャガーは1人の方がいいとガーフィールドに言う。
「いいです。俺だけで十分です!俺は犯罪やテロという悪を打倒のためあなた方のところにいます。 ですが娘さんには…」
「残念ながらそれはできない。既にベネッサは飛行機でイスタンブールへ向かっている。君も明日向かいたまえ。」
ベネッサは先にアメリカからイスタンブール空港まで行っている。エージェント・ジャガーは1人で十分なのにというのには仕方なかった事だった。今回からは2人で。
エージェント・ジャガーは冷静に耐えながら2つ目のミッションを言った。
「わかりました…。 2つ目のミッションは…」
「ジョンに雇われたとされる男、バーニンを見つけ出して倒すこと。」
そして、翌日。トルコ、イスタンブールのとある工事現場のある町。午前11時05分。トルコに住んでる人や観光客がにぎやかにいた。
ところが建設現場には誰もいなく、現場監督もいなかった。その時、パワーショベルの背後にあるキャビンの上から褐色肌で銀髪の少女が降り立って来た。彼女がベネッサであった。
彼女は昨日、父アレンから頼まれてイスタンブールにやってきた。ベネッサはキャビンの上から降りてオレンジ色のドアを開けた。中には建設資料だけで、ガチャ、ガチャ… パワーショベルの手前、左のすぐとなりキャビンの中を調べていた。でも中はまたも建設資料だけだった。
さらに、パワーショベル前から右に曲がって、フェンスと青いコンテナを挟んだ奥のキャビンへ向かったベネッサ。
彼女がドアをゆっくり開けて中へ入ったが後ろの曲がった方から2人、いや3人の人影があった。ベネッサはキャビンの中を調べたが、あるのは建設資料と壁に貼られているポスター、そしてノートパソコン1台だけだった。
「おかしいわ… 現場には誰もいないし、どのキャビンも建設資料のものだけだなんて。」
ベネッサが工事現場に潜入したのはタナカがこの辺りにいるかもしれないと思い、手がかりを探していた。その時だった。ギィー、バタン!カキン!
突如開いたままのドアが閉まり、鍵も掛けられた。ベネッサはキャビンに閉じ込められてしまった。
「はっ!」
(しまった…!)
「閉じ込めたぞ 今だ!」
それは罠だった。バーニンの手下がベネッサをキャビンに閉じ込めたあと、4つの爪のクレーンが下りてキャビンを鷲掴みする。
「急いで穴に落とすんだ」
そのまま釣り上げ、ゆっくりと右に曲がり穴の方へと。ベネッサは閉じ込められたが、ドアがもろくなっている。それはクレーンがキャビンを鷲掴みしたとき爪が壁を貫いて部屋を潰していたのだ。
その衝撃で鍵をかけたドアも壊れてしまった。クレーンが止まり、キャビンを離そうとする。ベネッサは全身をこめてダッシュして飛び、両足を出してもろくなったドアに当てる。
ドアが開き、ベネッサが素早くクレーンの小さなフックにつかまりすらすらと降りてゆく。同時にクレーンの4つ爪がキャビンから離れる。そしてクレーンはキャビンを落とすが、ベネッサはもうキャビンにはいなかった。穴の下は地下3階のものだった。
ドスーン!キャビンがものすごい音で落ちて行った。銃を持った男2人は見ていたが、コンクリートの瓦に隠れていたベネッサがいた。
男の後ろにいたベネッサは男を掴み、引きずり倒して右足を大きく上げてかかと落としする。
「侵入者は始末した。」
穴の近くにいた男も背後からベネッサの気配に気づくことなく、ベネッサが右足キックして男を穴に落とした。
「ああーっ!」
男を穴の方へと突き落とした後に下を見た。
「列車がある。どうやら地下は車庫か何かにつながってるみたい…」
そういった後にベネッサは上着の下からサイレンサー付きのP99を取り出す。そして右の方へと移動する。
ベネッサがさっそくコンクリートの壁に張り付く。近くの方で足音が聞こえてくる。サイレンサーのない銃を持った髭を生やした男がこっちに来ていた。ベネッサの前から男が出てきた瞬間にベネッサが男の銃の持っている腕をつかみ右わきをジャブで殴り、両腕で男の右を慢心をこめて折る。
男は悲鳴を上げ、銃を落としたあとにコンクリートの壁をぶつけられて気絶する。男を倒したベネッサは張り付きながら移動するが足場を飛び越えるくらいの壁になっている。しゃがみながら進むが、窓のあるコンクリートの方には男がいて、パワーショベルがあった。
窓の方にいた男を両腕で鷲掴みした瞬間にベネッサがバックドロップ。男が背を向けて倒れるが、ベネッサが男の首をホールドしてディープスィーパーして倒す。
パワーショベルの前の入り口から男が出てきた。その右を見た男が倒れていたのを見た。発見した直後にベネッサがP99で男の頭部に命中させる。
30代の男2人を倒したベネッサは入り口から入る。窓のある左の入口の方に向かった時に赤いガスボンベの詰めたものがあるが、男が立っていた。ベネッサが音を建てずにわずかの距離でP99を構え、男の頭部に命中して倒す。
次に、コンクリートに張り付いて、通りからサイレンサー付きのマシンガンを持った男が通りから出てきた。
「ん?なんだ…」
銃弾で倒れていた男を発見し、飛び越えずに曲がって向かおうとするが、横にはベネッサがいる。
右に曲がった瞬間に、ベネッサが左ストレートで男を打撲する。ゴッ!
男はバランスを崩さずに体制を戻そうとするがベネッサが男を掴み倒し強くジャブやストレートパンチをする。
「はぁ!」
「ぐおっ!」
しかし、遠くにいた3人の男が打撃の音に気付く。
「は?」
「おい、どうし…」
遠くの方で部下に問いかけようと瞬間、声が途切れるように一瞬で倒れた。それは銃撃によるものだった。
「っ!?」
宙づりの鉄骨の方に向いた男2人は誰かが立っていた。その瞬間に2人も頭部を0.5秒で撃たれて倒れてしまう。
中年の男を倒したあとに、荒い息をしながら先へ進むベネッサ。左に曲がってさらにその通りで、銃を持った3人の男は倒れていた。死んでいたのだ。
「こ、これは…」
その時だったベネッサが右に鉄骨のあるところで進み、止まった時
「ベネッサ・ローレンスだな。」
右から声が聞こえたとき、ベネッサが素早く銃を構えた。鉄骨に立っているのは、エージェント・ジャガーであった。ベネッサは敵だと思って勘違いし、P99を降ろした。
「あなたがエージェント・ジャガーね?」
「そうだ。それに君もやるな。まさかバーニンの手下どもを…」
「父からバーリトゥードや射撃戦を教わりましたので、タナカ・テッドワークス教授を助ける任務に来たので。」
「俺はバーニンを見つけ出すため今日ここに来た。」
エージェント・ジャガーは右に向いてしゃがんだ。
「見たわ。そんな深くはなかった」
「下には列車があって先はバーニンの部下は多くいるなぁ… この先にタナカ教授とバーニング。」
エージェント・ジャガーは立ってベネッサの方へと戻した。しかしベネッサは鉄骨を飛び移ろうとするが
「教授を助けるため、同行するわ。」
「来るな!」
エージェント・ジャガーは小さく怒鳴る。ベネッサはその場で止まった。
「どうして?」
「地下は俺1人で行く。この先は罠もあるうえ危険だ。お前は車で待機してろ。」
「あなただけで?同行は危険だというの?」
「そうだ。君の父から頼まれてイスタンブールに来たなら、俺がタナカ教授の救出し、君は保護を頼む。」
「保護?」
「教授を見つけ、救いだしてバーニンを探す!」
「でも、あなただけじゃタナカを…」
「いいか、これは命令だ。戻って待機してろ!」
ベネッサは仕方なくエージェント・ジャガーにタナカ教授の救出を任せることにしてその場から立ち去る。エージェント・ジャガーはもう一つの上に釣りげられている鉄骨に乗り移った。
エージェント・ジャガーはやや大きなフックの中心にあるワイヤーをワルサーP99で撃ち、切断した。
すると、ワイヤーが切れたことで鉄骨が落ちていき、エージェントジャガーが立っている鉄骨はゆっくりと地下に降りるのであった。
地下道に入ったエージェント・ジャガーは列車の間の真ん中を進む。その時だった
「おい、頼むよ手を貸してくれ。」
「何?どうしたんだ?」
進んでいる際に右の方から男の声がして、左の方から白いTシャツを着た男がやってきた。
「こいつの身元が割れないようにしてくれって、ボスに頼まれたんだ。」
「どうやって」
「証拠になるものを一切残すなと言われた。」
エージェント・ジャガーは隠れながら歩行するが、右は部屋があった。エージェント・ジャガーはゆっくりと部屋の方に近づく。
「指紋も歯も、何もかもだ。」
「うっ!」
エージェント・ジャガーがワルサーP99を構え、男2人の頭部を狙い撃ちした。2人を倒したあと、部屋に入った。そこには長袖のポロシャツを着た男性が座っていた。エージェント・ジャガーは右手の指2本を男性の首に当てた。
(ダメだ… 死んでる…)
エージェント・ジャガーは首元に当てたのは男性に脈があるか確認していたが、脈はなく死んでいたのだ。シャツには血が付いていた。
エージェント・ジャガーは部屋から出て白いTシャツの男が通った通路へ進む。そこは電圧気やモニターが並んであったりした。右を通ったあとに壁に張り付いた。その先は大きなトンネルだった。
そこには列車があったが、奥には敵の声が聞こえる。
「周辺は異常はない。地下墓地に通じるトンネルも封鎖してある。」
壁から離れ、トンネルに入り、物陰に張り付くエージェント・ジャガー、左の近くには銃を持った男が2人いた。
「よし、トンネルを調べてくれ。俺はここで見張っている。」
「了解。」
話が終わり、トンネルを調べに行くため右の男は立ち去ろうとした。その時、右頭部に銃弾が0距離で命中した。
それはエージェント・ジャガーが向かってくるのを待ち伏せしていたから。物陰から出てきて、至近距離から見張っている男にも後頭部に銃弾が命中して鉄骨に止まっている男を倒した。
エージェント・ジャガーは敵を2人倒した後、封鎖された木のフェンスを破るため列車に乗り込む。列車の全速力で木のフェンスはバラバラに突き破れる。ガシャーン!バキバキバキ!
トンネルを走る列車。トンネルをゆっくりと右に曲がり、前方に赤と白の小さなものが、先には線路はないようだ。エージェント・ジャガーはブレーキをかけてギリギリのところで停車する。列車から降りて右の通りの段に上る。
大きな物体を右に取ったあとに、壁に穴が開いてた。そこは遺跡の通じるどこかであった。エージェント・ジャガーが目にしたものは巨大な穴堀機だった。しかし、動作していない様子。
(何か嫌な予感がする… ここを上った時にこいつが…)
エージェント・ジャガーは近くに見つけたはしごを上ったときに穴掘機がすぐに作動すると不信に思う。エージェント・ジャガーはあたりを見渡した。
すると、右上のところに部屋に通じるところがあった
「ここを上ってあそこへ行けば…」
エージェント・ジャガーは抜け道へ向かうためはしごを上った。次の瞬間だった。
エージェント・ジャガーがはしごを上っている間に目の前が明るくなった。それは穴掘機が作動したのだ。ウイーン… ウイーン…! 穴掘機の部分が左へと回転し始めて前へと進む。
(思った通りだ 俺を殺すためあそこへと行かせない気か!)
エージェント・ジャガーは急いではしごを上ったあとにまたはしごに上って足場に立つ、走り続けて近くの足場へと高くジャンプ。同時に穴掘機がさっき上った足場を破壊する。
足場へと着地して天井にはぶら下がることができる長い鉄棒があった。鉄棒にぶら下がり次の足場へと着地した。今度は柱にある鉄棒に飛びつく。素早くぶら下がって左に移動する。迫りくる穴掘機は足場をまた破壊。エージェント・ジャガーは鉄棒から手を放して足場に着地した。
斜めに進んで手前の隙間がある足場へとジャンプして飛び越えてよじ登った。穴掘機が岩の柱と足場を破壊する。もう穴掘機は間近に迫ってくる。足場を一目散に走って渡りながらも下り坂を通ったあとに目の前には抜け道があった。しかし、足場がない。エージェント・ジャガーは穴掘機の距離が2になった時にその場で抜け道に飛び越える。
抜け道に入った。穴掘機は通り過ぎた後に作動を停止する。岩などの砂ぼこりが散乱する。抜け道を抜けて狭い通路へと歩くエージェント・ジャガー。向こうで男たちの声が聞こえた。
「デルタ部隊、報告を」
「こちらデルタ。異常なし」
通路抜けた後、ほぼ広い部屋に。足元は足が入る浅い水たまりがあった。向こうの上の段には男が1人いた。エージェント・ジャガーは右斜めに進みながら岩の壁に隠れる。そこに、上にいた男がまた1人いた。エージェント・ジャガーはワルサーP99を構え、男を銃撃した。
「やられたぞ!」
男を頭部に命中して倒した後、遠くでの見張りの男が1人やられたことに気づいて警戒態勢に入った。
エージェント・ジャガーは素早く移動して壁に張り付く向こうにはマシンガンを持った男が3人もいた。上には1人、下には2人がいた。エージェント・ジャガーは壁から離れた後にワルサーP99を構え、発砲する。
手前の男に頭部を1発に命中してすぐに上の男は銃を発砲する。3発も撃った隙を狙って上のいる男の頭部に命中する。
2人を倒したあとに近づいてくる1人を壁からすぐに出て格闘戦に。ジャブして左足で男の足元に強くキックして倒す。そして後頭部にワルサーP99を押し付けて銃弾を撃つ。
上には登らずにそのまま前進して右に曲がる。そこへ上で待ち構えていた男が待ち構えていた。
マシンガンのMP5を連射するが、銃弾がエージェント・ジャガーには1つ当たらずに避けられる。エージェント・ジャガーが1秒で右の壁に張り付き、弾をリロード。その場からすぐ離れて、至近距離で男に銃弾を命中。倒された男は水たまりに落下する。
物陰からすぐに出てきた男がMP5をエージェント・ジャガーの前に構えるが、一瞬にして頭部に銃弾を貫かれて倒れる。
もう敵はいなくなった。エージェント・ジャガーは狭い通路につながるトンネルを通る。岩の足場をよじ登り、左、右に曲がり通路を出た。
目の前には鉄格子の檻があった。そこには誰もいなかった。部屋は広く、4か所にも檻があった。独房であった。エージェント・ジャガーは目の前の檻の壁に張り付いた。左の前には銃を持った男が2人もいた。いや、3人だろう。
やがてこっちに近づいてくる相手をエージェント・ジャガーが掴み、首を絞めて殺さずに気絶させる。エージェント・ジャガーは防弾チョッキを着た男を1人倒したあとに無効を見渡した。
(おそらく、敵は向こうから2人で、前には1人か…)
その時、また1人の男がやってきて、木箱の後ろに立ち止まる。エージェント・ジャガーはその隙で背後からワルサーP99の銃弾を2人の後頭部を狙って撃つ。2人を倒したが。遠くの1人の男は気づいていなかった。エージェント・ジャガーはゆっくり歩いて至近距離から銃弾を頭部に命中させる。
これで見張りの男はいなくなったが、扉へ向かおうとしたときに、檻の中にいた男がうめき声を出しながら助けを呼ぶ
「うぅ… 助けてくれ… 頼む……」
エージェント・ジャガーは独房のドアを力強く蹴り開ける。そして拘束された男に近づいて尋ねた。
「君は?いったい誰がこんなところへ閉じ込めた」
「バーニン… あいつの仕業だ…」
「バーニンが?それじゃあ奴はここに」
エージェント・ジャガーは声を普通にしながら言う。
「あ、あぁ… テッドワースもここに監禁された…」
「何故タナカ・テッドワークス教授をさらい、君までも?」
「奴は、科学兵器のため… 私のロボット工学式を狙っている」
「俺は君を助けに来た。ここから出よう」
エージェント・ジャガーは工学者の男の拘束縄を外そうとするが、男はもう助かることはもうないと告げる。
「私はもうダメだ…… 動く力は残っていない…間もなく私は死ぬ……」
「ぐぅ…うっ… 頼む…テッドワースを救ってくれ……! そして…バーニンに鉄槌を下せ…… う…うぅん……」
男はエージェント・ジャガーにタナカを救えと伝えた後、拘束されたまま息を引き取る。エージェント・ジャガーは男の顔を覗いて、静かに悔やむ。男の身元を調べるため、ポケットに何かあるのか探った。
ポケットから手にしたのは男の名刺とUSBメモリ。名刺には、レミー・モーゼスという名前とロボット工学系の大学の名前が記されている。
「レミー・モーゼス… 約束する!タナカ・テッドワークスを救出する。そして、奴を見つけ出して殺す!」
エージェント・ジャガーはまた1人を救い出すことができずに怒りを静かに表す。しかし、レミーのポケットから取り出したUSBメモリには何が…
独房室を出て、黒い扉を開けて進むエージェント・ジャガー。狭い道だが明かりはないが、遠くで明かりが付いていた。
狭い通路を抜けるとそこは広い部屋で岩の柱は6つ。左の斜めに抜け道があった。通ったら今度はもっと広く、左右には川が流れてた。
「この先にタナカ教授が… だとするとバーニンも…!」
右に曲がり、通路の入り口があった。その時だった。遠くで男の苦しみ声が聞こえてきた。
エージェント・ジャガーはタナカらしきものだと気付き、入り口にめがけてダッシュする。狭い通路で消灯が点滅している。走り続けるエージェント・ジャガーだが、そこで歩き、タナカの声が段々と近づいてきた。
「ぎゃあああーーー!!」
左の方に部屋に通じる道があった。そこに、足での水たまりによる感電尋問されていた男性がいた。その男性こそ失踪していたタナカ・テッドワースであった。
そのタナカの前に立つ白い紳士服を着た男がいた。タナカに拷問していた男は言う。
「USBメモリのパスワードは?暗号解読用のキーを言え!」
男はタナカにUSBメモリのパスワードなどを言えと怒鳴り、その部下の男はバッテリーを付けて発電させる。
感電により、苦しみ絶叫するタナカ。そしてタナカは男にそのことを話してしまう。
「やめろ!わかった!話すから。」
男はタナカの耳を近づく。しかし、エージェント・ジャガーが既に来ているとは知らんかった。
「どうも。」
男は離れたあとに髭を生やした男はハンドガンをタナカに向けたその時、0.5秒で2発の銃弾が銃を持った男とビデオカメラを持った男が頭部に命中して倒れる。
「何ッ!?」
「そこまでだ!」
男は左に素早く振り向き、エージェント・ジャガーを目撃する。
「お前がバーニンだな?」
「ちっ… 殺せ!ここを出るぞ」
手前にいた男はすぐにMP5を構え、撃つ。ズダダダダダ!
エージェント・ジャガーはすぐに壁に貼り付く。撃ち続ける男は撃ちながらバーニンが部屋から出て行くのを振り向く。その隙でエージェント・ジャガーは部屋を一瞬で入り、銃弾を躱しながら男に近づいた直後にワルサーP99の1発の銃弾が男の頭部命中した。
MP5を持った男を倒したエージェント・ジャガーはすぐにタナカの拘束を解こうとする。
「大丈夫か?」
「あ、あぁ… 君は…?」
「俺はエージェント・ジャガー。助けに来ました。」
「助かったよ… 危うく殺されるところだったよ… はぁ…レミー君は?」
エージェント・ジャガーはタナカの両手首に巻かれている拘束具を解いた後に、首をゆっくりと振った。
「そうか…。助けてくれてありがとう。」
「どうしてバーニンはあなたをここへ」
「バーニン・マールシェは、私がブラジルに向けてクルーズの際に襲われて… トルコに連れさられた… 私の研究結果のデータを悪用するために…!」
「やはり思った通りだ」
エージェント・ジャガーはタナカから離れてスマホ型のデバイスを取り出す。
「エージェント・ジャガーからベネッサへ」
「エージェント・ジャガー?大丈夫でしたか!? タナカ教授は…」
「タナカ・テッドワークスの救出に成功した。彼を連れてここを出る!」
「あなただけでは無理だと思ってたわ!」
「言っただろう。ここからは俺だけで行くと。」
デバイスでベネッサとの通信をして、すぐに切ったエージェント・ジャガーはタナカを地下墓地から脱出するため立ち上げようとした。
「行きましょう。地上では救助が待っています」
その時だった
「あぁ… レミー君の工学式のデータは…?」
「ここにありますが…」
「USBメモリのか… だが彼の工学式の書類は……」
2時間後。イスタンブールの旧市街の通りで、バーニンとその男2人が車に乗ろうと歩いてた。
「行くぞ、取引に送れる!」
その時だった。バーニンの左にいた男が背後から刃物で貫かれたように体勢を崩し倒れる。ドスッ!ドサ
後頭部にカフェやレストランに使われているナイフが刺さっていた。それはタナカを救出してから跡を追っていたエージェント・ジャガーがものすごい力を込めて投げつけた。
まるで光の矢のようにナイフが走り、矢のとがった先みたいな刃が男の後頭部の小脳に貫通したのだ。男は即死し、それを見ていた街の人たちは悲鳴を上げながら逃げていく。
「ジャガーマスクの奴だ!急げ!!」
バーニンはエージェント・ジャガーに指をさして強く言ったあとに男は銃を容赦なく発砲する。エージェント・ジャガーはすぐに近くの車の横に隠れる。
バーニンと男はすぐさまオフロード車に乗り込みエンジンをかけて走り出す。車から離れるが、その車はエージェント・ジャガーが乗っていたGT-Rだった。
「ふ…こいつの出番だ。」
エージェント・ジャガーがまた銃のようなデバイスを取り出した。ソフトカバーを開いて赤い操作キーを操作。
ロボットという文字を選び、トリガーを引いた。すると、GT-Rがフロントの部分が変形し始めた。ガチャ、ウイィィーン…
獣の手足にしっぽが出てきて、ジャガーの顔した頭部も出現した。タイヤが後ろだけ収納され、黒いジャガーのロボットに変形した。
雄叫びを上げて、エージェント・ジャガーはロボットに言う。
「バーニンの白いオフロードを追ってくれ。」
エージェント・ジャガーはデバイスでロボットモードの次は、オートコントロールに切り替える。
ジャガーのロボットはその場で走り出し、その道路を駆け抜ける。エージェント・ジャガーはとなりのあったパトカーでバーニンの車を追跡する。
「本部へ。テッドワースは無事救出し、保護を頼んだ。バーニンを追跡中。」
「衛星で確認した。」
エミノニュ周辺の道路を走り、カフェの椅子やパラソル、信号などをぶつけ吹っ飛ばすバーニンの乗るオフロード車とそれを追跡するエージェント・ジャガーの乗るパトカー。が、ジャガーのロボットは道路からジャンプして建物に上て屋根などを走る。
「むっ?なんだあれは!? スピードを上げろ!」
バックミラーから見たバーニンはジャガーのロボットが建物の上から追ってくるのに驚いた。
急カーブを曲がりながら走り続ける2車両。歩ている人逃げる人を避ける。ごみ収集車やバスを先越してゆくが、アヤソフィアが見える通りでバーニンの部下の車両2台が左の通りから出てきてマシンガンを撃つ。
エージェント・ジャガーの乗るパトカーにスピード上げて勢いで後ろに突進してきた。すぐに右にどくが、白い車は体当たりをしようとしたが、ジャガーのロボットが白い車に飛び掛かり、足で車体を倒した。
パトカーはオフロード車を追うが、バーニンが乗るオフロード車は40キロ加速して左の次は右に曲がる。パトカーもスピードを下げたり上げりたりして追いかけるが、オフロード車の体当たりで前に走っていたタクシーはぶつかったことで斜めに3回に回転し、そこのガソリンスタンドに激突して大爆発を引き起こした。
ドカーン!! ドドオオォーン!!
爆発でタクシーの破片が散乱し、炎も走る。スタンドは炎上。オフロード車はパトカーやジャガーのロボットに追われながらも新市街の長いトンネルに入る。遠くからは7月15日殉教者の橋が見える。
トンネルをくぐって走るパトカーだが、バーニンのオフロード車がその場でUターンした。同じようにUターンして別のトンネルの出口へと向かう。
「奴はいったいどこへ? 北東か」
その時、エージェント・ジャガーのスマホ型のデバイスから通信が入る
「エージェント・ジャガー、バーニンは?」
「新市街の北東へ逃げている。」
「追跡の中でバーニンの部下が邪魔をしている!」
「応援に向かうわ!」
「大丈夫、あいつがいる。」
ベネッサからの通信で応援を求めていたが、ジャガーのロボットがいるため断った。トンネルを抜けたら、左から2台の現金輸送車がトンネルの坂から現れた。
2番目の輸送車がパトカーに迫ろうとした瞬間、ジャガーのロボットが吠えながら輸送車を飛び掛かり、倒す。
2本の通行橋の下を走り、輸送車を通り越すパトカー。左に曲がったオフロード車は倉庫街に。この先は港だった。
港にやってきた2車両。左から2台のパトカーと白い車が来たが、1台のパトカーは破壊される。白い車からマシンガンの銃弾がエージェント・ジャガーに乗るパトカーに命中されずに避けられる。
「うわあ、何だ!?」
港を歩いてた1人が思わず逃げるが、海面に落ちる。ザパーン!
ジャガーのロボットも建物をかけて港に来る。80キロ走行して貨物船を乗り越える。2車両を追いかけるが、エージェント・ジャガーは吊り上げられるコンテナを見てあることに思いつく。
カーブを繰り返し、倉庫の坂を飛び越える。しかし、オフロード車を護衛する白い車は追いかけて来るが、ジャガーのロボットが倉庫の屋根に立ち、後ろから追尾する白い車の上から吊り上げられてるコンテナをすごい噛みちぎりで落とした。
コンテナが落ちて白い車は下敷きになり、2車両はUターンして港を走行し続ける。ジャガーのロボットはジャンプしてコンテナの上や貨物船の上を着地してオフロード車の跡を追うが
「あのジャガーのロボはやつのメカだろう 食い止めさせろ!」
バーニンがジャガーのロボットがエージェント・ジャガーのものだと気付いて、部下に連絡した。そしてオフロード車は30キロスピードを上げてシャッターに突進して突き破る。
距離を段々とつめるパトカーはオフロード車に近づいてきたが、港の埠頭を出た。ジャガーのロボットがパトカーを追尾するが、白い車と2台の現金輸送車が立ちふさがる。
輸送車から銃を持った6人の男が飛び出してきてジャガーのロボットに迎え撃つ。
トンネルをくぐり、電車が通る橋もくぐり抜ける。その次は道路でそのまま直進した。パトカーで上を見渡したエージェント・ジャガーは上にはヘリがいた。
(ヘリ? あれはMH-53!しかしあれは味方ではない…)
飛んでいたMH-53のヘリがバーニンの部下が乗っているとわかり、遠くで高度を下げて見えなくなった。さらにオフロード車は50キロまでスピードを出して奥のカフェテラスの方へ。そのまま突っ込み工事現場らしき場所へ。
パトカーも加速したが、右の前ではMH-53が待ち構えていた。ダダダダダ!
MH-53から機銃を撃ち、パトカーに命中する。パトカーが最大加速でMH-53に特攻する。下は地下1階ぐらいの谷で真下には動画あった。宙に舞うパトカーがMH-53横向きにぶつかり、爆発を起こす。ドカアアアァァン!
エージェント・ジャガーは宙に舞う際にパトカーから素早く乗り捨て、左斜めから飛び降りて脱出した。
ボボオオォォン!! ドドオーン… パトカーの爆発でMH-53は2回転しなら墜落して大爆発を起こした。
「パトカーがヘリにぶつかって落ちて来るぞ」
「逃げろぉ!」
近くにいた工事の人はそれを見てあわてて左の道路へと逃げ出す。エージェント・ジャガーが飛び降りて、転がり、背を伸ばしてまた転がって背向けで伏せる。
爆発がやんでMH-53は炎に包まれていた。工事の人はけがはなく無事。エージェント・ジャガーは立ち上がってオフロード車を追う。やげて、オフロード車から降りたバーニンと運転していた男。
「くっ…!ジャガーのマスクをかぶった男は歩きで追ってくる!俺は取引に向かう!」
バーニンは取引現場に向かうため部下を残して行ってしまう。そこは、トルコ文明の遺跡だった。
男は銃を構えたまま見渡した。その時飛び掛かり蹴りが男に当たる。ドカッ! いつの間にかエージェント・ジャガーがいた。バーニンの跡を追うが、部下が遠くで待ち構えていた。
エージェント・ジャガーが物陰に隠れることなく拾ったMP5で目の前の男を銃撃し倒す。
さらに木の手すりに隠れていた男2人が出てきてマシンガンをエージェント・ジャガーに向けて銃撃するが、MP5の銃撃で1人を倒し、反撃してくる弾を物陰で防ぎ、出てきて命中する。
しかし、ショットガンを持った男が物陰に隠れてるエージェント・ジャガーに迫るが、エージェント・ジャガーが弾がもうないMP5を投げつけ、パンチし、岩に叩きつける。
右に曲がるが、先には男が銃を構えていた。そして撃つが、エージェント・ジャガーが素早くダッシュしてかわし、男の右腕をつかみ、ストレートパンチして倒す。
先へ進むが3人の敵が待ち伏せしていた。マシンガンを構えるが、ワルサーP99を装備していたエージェント・ジャガーが2秒の速さで3人の男の頭部に弾丸が命中する。
エージェント・ジャガーが敵を倒したあとに鉄のフェンスと岩壁の間の登坂を進む。その頃、炎上するMH-53のあたりを目撃して遺跡の方へと走り続け、荒い息をする少女が…
「やつを食い止めろ!時間を稼ぐんだ!」
バーニンが部下と共に逃げ続けるが、ハンドガンを持った1人の男が追いかけて来るエージェント・ジャガーを狙って撃ち続ける。
物陰に隠れ、すぐに離れて男の頭部に命中して倒したエージェント・ジャガー。右に通ったあとに崩れている岩の柱に隠れる。そこへ、4人の男が銃を持って構え撃つ。エージェント・ジャガーがワルサーP99をすぐ構えて、手前の男の頭部に銃弾が命中し、2人目も頭部に銃弾が命中する。
遺跡にたどり着き、エージェント・ジャガーが倒した男の遺体を発見する。それはエージェント・ジャガーを追っていたベネッサだった。その時、遠くで銃声が聞こえていた。
「まさか、エージェント・ジャガーが敵と交戦を…!」
ベネッサは彼が通った道を進んでいく。エージェント・ジャガーが弾をリロードしたあとに柱から出てきて遠くの男を倒したあとに柱から離れて撃ち続ける男にめがけて接近する。
銃弾がエージェント・ジャガーには当たらずにエージェント・ジャガーが男をフックと脛をキックして倒すが、右横から流れ弾が
男が持っていたAK74をすぐに奪い取って片腕で発射して数発の銃弾が男の胸と顔面に命中して倒れる。
先へ進もうとしたその時、自分が通った道から跡を追ってくる足音が聞こえてくる。エージェント・ジャガーがその場で止まり、AK74を素早く左に構えた。目の前にはベネッサが
ベネッサも落ちてたハンドガンを拾って発砲音が聞こえてたので、背後からの敵だと思ってた。互いは銃を降ろした。
「君か。」
「応援に来ました!」
ベネッサがエージェント・ジャガーに近づいて行く。エージェント・ジャガーはその場でAK74を投げて渡した。
「1人でいいと言ったのだが、まぁいい。俺はバーニンを追う 君は援護を頼む。」
「わかったわ。」
エージェント・ジャガーは言いながら遺跡の門をくぐる。そこでジャンプ。しかし、左の横にはまたバーニンの部下の男が4人もいた。上にはバーニンとAK47を持った男がいた。
「倒せ、今だ!」
バーニンは言うが、エージェント・ジャガージャンプし、壁を蹴って三角飛びした。
三角飛びの際に、エージェント・ジャガーがワルサーP99を構え、銃口を下にいる男3人に向けて発砲した。銃弾が1秒で右にいた1人目、中央の上にいた2人目、そして0.5秒で左にいた3人目の頭部に命中する。
敵はドミノ倒しのように順に倒れ、着地寸前に銃口をバーニンに向け撃つが、バーニンが隣にいた男を盾にした。銃弾がバーニンではなく男の頭部に当たってしまう。
足元が地面に着いた直後にエージェントジャガーの身体が1回に転がって着地する。バーニンは扉の向こうへ逃げていく。
エージェント・ジャガーは弾をリロードしたあとに、その場で走り、やや低い壁からジャンプして岩の柱にジャンプして、大きな扉の上に飛び移る。
それを見ていたベネッサ。しかし、彼女にはそんな身体能力がないためはしごを登る。
「なんて飛び移りなの… 私にはできないけど」
ベネッサはバーニンがいた岩の柱を渡る長い木の板に渡った。扉の向こうの上から降りたエージェント・ジャガーは遠くにはバーニンがいた。逃げるバーニンは後ろにいた男が後ろから片手で銃を撃つ。
しかし、エージェント・ジャガーに頭部を撃たれる。そのまま進むが、その近くの物陰に隠れるエージェント・ジャガー。先の方には敵が来ていた。
その頃、埠頭ではバーニンの部下の6人は血を流しながら倒れていた。銃弾が全身を撃たれていた。ジャガーのロボットは敵の6人を倒した後に輸送車でふさがっていた道を上から飛び越えてエージェント・ジャガーたちの跡を追いかける。60キロ走り、建物の上をかける。
ジャガーのロボットは遺跡の方へと走り続ける。
「やつを始末するんだ!逃げたら命はないぞ、いいな!」
1分後のこと、敵の数人を倒したエージェント・ジャガーと援護していたベネッサが追いかけていた。エージェント・ジャガーが左フックと強い蹴りで1人の男を倒したあとに走りながら前方のいる男に銃弾を頭部に命中させる。ベネッサは走ってすぐに壁に隠れる。
その時、上からヘリコプターが飛んでいた。
「ヘリが…! 円形競技場の方へ向かってるみたい」
エージェント・ジャガーが1人、2人目に格闘戦で攻撃した1人目は物陰からのフランケンシュタイナーで、2人目は右ひじでひるませ左フックで倒す。
その直後から左斜めの方にいた短髪の男がハンドガンをエージェント・ジャガーに向けて構えた。撃とうとしたその瞬間にベネッサが腕をつかみ強い腕力で男の腕を折り、銃を落とさせた。
激痛で叫び、ベネッサが男の両肩をつかみ、力強くひざで顔面を打つ。後頭部に岩の柱にぶつかる。
「何っ?女!?」
隣にいた男はベネッサに向けてMP5を発砲する。銃弾が避けられ、ベネッサの右パンチやフックなどでの格闘戦で倒される。
「はぁ…はぁ… あっ」
「先に行く。」
エージェント・ジャガーがバーニンの跡を追う。二段の足場を降りて右に進む。向こうではバーニンの声が
「ヘリを回せ!俺はブラボーへ向かうもうすぐ着くぞ!」
そとへ出た時そこは円型競技場の中だった。エージェント・ジャガーははしごを登ろうとするバーニンを発見する。
(逃がさん!)
エージェント・ジャガーとベネッサが右に曲がって走り、木の板と鉄のフェンスでできた坂に渡って登る。はしごへ向かおうとしたときに物陰に伏せる。
突如岩の柱が爆発の衝撃で崩れ落ちてきた。それは敵の手りゅう弾のものだった。はしごの上からバーニンの部下の男が2人いた。左斜めの遠くの出入り口の隣にもいた。
エージェント・ジャガーはひるむことなく物陰から出てきて上の男2人を走りながらワルサーP99を構え、1秒で頭部に命中させた。
その遠くの男も物陰から出てきたベネッサのAK47の銃弾で倒された。
横には2枚羽のヘリコプターが飛んでいた。エージェント・ジャガーははしごを登り、先へ進む。ベネッサも物陰から出て彼の跡を追う。
「くっ!しぶといやつだ まるでジャガーだ!」
エージェント・ジャガーがヘリのところへつながる通路に入ってきたところを見てその場から走るバーニン。
エージェント・ジャガーは追うが、その先は足場がなかった。しかし、タイミングよく飛び越える。通路を走るが、男が彼の前に立ちふさがる。
「取引の邪魔はさせない 2人を始末するんだ!」
向こうでバーニンはエージェント・ジャガーを足止めしろと言う。エージェント・ジャガーは1人を腕をつかみひじで殴り倒す。さらにまた立ちふさがっていた男がいた。男が銃を構え1発目を撃つがはずれ、エージェント・ジャガーが反撃して銃弾を男の右胸に当てる。
その直後にエージェント・ジャガーが男に接近して右ストレートで左エルボーフックで倒す。
エージェント・ジャガーにはもう立ちふさがる相手はもういなかった。その場でダッシュする。通路を出たバーニンが書類を出してヘリのパイロットに渡そうとする。
「降ろせ、もっと下だ!ぐずぐずするな!」
ヘリのパイロットがバーニンが持っている書類を渡そうとしたその時だった。
ミサイルが2枚羽のヘリに命中して爆発する。ドカーン!
「うわぁ!」
ヘリは炎上して2回転して出入り口に墜落する。そして、爆発を起こし、炎上する。そして黒い煙と炎が立つ。
取引のヘリは破壊され、パイロットは焼死。伏せていたバーニンはゆっくりと立ち上がろうとした時、後ろの正面からはエージェント・ジャガーが歩いてきた。
「そんな… 取引が…!」
競技場の上にはジャガーのロボットがいた。そう、ジャガーのロボットの攻撃であった。バーニンの取引を阻止したのだ。
「くそぉ…!」
エージェント・ジャガーが音もたてずに足蹴りでバーニンの体勢を崩した。
「ぐぉ…しま…」
エージェント・ジャガーがバーニンを容赦なくワルサーP99を持ったまま殴り飛ばす。バーニンは仰向けになり、ついにつかまってしまった。跡を追ってきたベネッサは目のあたりする。
「残念だったな。バーニン・マールシェ!」
バーニンを鷲掴みして言うエージェント・ジャガー
「まさか… グレコスの計画も雇われてくれたジョンも貴様が!」
バーニンは悔しく怒りをあらわにする。エージェント・ジャガーはバーニンに問いかけた。
「あのヘリはどこのだ?どこのと取引をしようと?」
「言うか!」
バーニンは冷たく怒鳴るが、ハンドガンを構えて威嚇射撃したベネッサ。それを見ておさまった。
「もう一度言う。タナカ教授の書類をどこのと取引しようとしたんだ?どこに!?」
「知らない… ジョンに雇われて、あいつが死んで後に電話があってな。研究結果のデータを売り飛ばせって。」
「電話の相手は?」
「わからない… 男の声だったが名前はわからなかった」
「そうか… ではUSBメモリを渡してもらおうか」
バーニンはタナカから奪ったUSBメモリを取り出し、エージェント・ジャガーに手渡した。しかし、ワルサーP99をまだバーニンに向けていた。
(こいつからの取引は阻止できたが、レミーの書類は…)
エージェント・ジャガーはタナカから聞いた話を思い出して銃を降ろしたが、今度は右足のふくらはぎを掴んで力強くバーニンを逆さまに持ち上げた。燃えているヘリのところへと。炎の中ではまだプロペラが回っていた。
「な、何をする!? 降ろしてくれ!タナカのUSBも返した もう用済みのはずだ!」
「その通りだが… お前は…」
「俺は、何だ?」
「犯罪に手を染めた。」
エージェント・ジャガーは腕の力を抜き手を離した。バーニンは真っ逆さまに落ちて行った。
「うあああああーー!!」
炎の中へと落ちたバーニンの身体は回り続けるプロペラに引き裂いてゆく。それを上から冷たく見つめていたエージェント・ジャガー。
「エージェント・ジャガー」
「よくやった。」
エージェント・ジャガーは、ジャガーのロボットに褒める。
「任務完了――」
ジャガーのロボットがエージェント・ジャガーに近づき、エージェント・ジャガーがロボットの背中に乗る。ベネッサもジャガーのロボットの背中に乗る。
そして2人を乗せたジャガーのロボットは円型競技場から出るのであった―――
4日後。イスタンブールで起きたテロ事件の出来事がニュースで流れる。
「イスタンブールで起きたテロはチンピラたちの騒動によるもので、この事件はまたしてもジャガーのマスクを着けた男性によって…」
「死亡と断定されたテックハーストの主任、タナカ・テッドワース教授がジャガーのマスクの男性に救出されました。クルーズ中にバーニン・マールシェに捕まりイスタンブール連れていかれて…」
またどこかの部屋でテレビのモニターを消した。エージェント・ジャガーはガーフィールドとマクスウェルにイスタンブールでのことを話した。
「よくやってくれた、エージェント・ジャガー まさか君1人であの研究員を」
「はっ。娘さんのおかげで、なんとかバーニン・マールシェの取引を阻止しましたが、タナカは無事救出しましたが…2人の犠牲者を出してしまいました」
エージェント・ジャガーは地下墓地に潜入で白い長そでの男とロボット工学者のレニーを救えなかったことで頭を下げていた。しかしマクスウェルは言う。
「いいのだ。幸いにもタナカ・テッドワースの研究データと書類は無事奪還することに成功した。」
「バーニンはタナカの書類とUSBメモリを持ち出して取引に向かおうとしたのは他の組織に違いない。」
エージェント・ジャガーは顔をもとの視線に戻してガーフィールドにヘリことを言う。あの白い2枚羽のヘリコプターのことを
「確かにあのヘリはバーニンの部下が乗っていたものではありません。おそらく研究結果を悪用するテロリストか何かでしょう。」
「だろうな…だが、君のブラック・ジャガーの手によってヘリは撃墜され、取引は阻止された。現在は調べているところだ」
「バーニンは何故ジョンに雇われ、やつの死後に電話の相手が誰だったかは不明でした。」
「電話の相手?」
「はい バーニンはジョン・スミスの他に、電話での相手と取引をしていたのですが… どうやら男だと。名前も明らかにされてない」
「わかった。その電話の相手が誰なのか調査してるところだ。」
「お願いいたします。では、俺は」
ガーフィールドはバーニンが取引してた電話の相手を調査すると言った。エージェント・ジャガーは2人の会議が終わり、モニターはすべて閉じる。
周りが暗くなった瞬間に、そこは住宅の自室だった。どこかの部屋というのは仮想のブリーフィング空間であった。
エージェント・ジャガーはそっとマスクを外した。1人視線となり、短い黒髪を現す。
「さすがにあの時は疲れた…。バーニンがタナカだけではなくレニー博士もさらってしまうとは…」
「だが、あのような悲劇を起こすわけにはいかない!」
その男はジャガーのマスクで素顔を隠し、凶悪な犯罪と陰謀を打ち砕く。この世に悪は笑い、弱き者はなげき虐げられる。
そんな彼はそれを許さず、それらと戦う。犯罪に手を染めた者は死という鉄槌を下し、弱きものを助ける。
エージェント・ジャガーはまたも犯罪と戦い続けるのであった―――
エージェント・オブ・ジャガー 浅見崇史 @TakashiAsami
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます