獨裁害煌を持つ処女

白雪れもん

第1話 処女

僕?私?どっちでもいいや、名前は「角山裕大」

性別がありません、男でも女でもない。

「生きてるだけで罪」「生まれてきた意味のない存在」

「なぜ生きてるの?」「お前は、



ー獨裁害煌ーだよ。



獨裁害煌。

それは日本一有名な四字熟語と言ってもいいレベルの言葉(フィクションです)

僕は生まれながらに獨裁害煌の子供と言われてきました。

私の親は僕が生まれてある程度生きていける歳になったら、帰ってきたら台所で包丁で右手の手首を切っていました。


僕の私生活紹介。

朝起きてこの世界に生きていることを実感して絶望する。

朝ごはんと言えるようなものでもない魑魅魍魎の類を食べる。

学校に向かう途中何度も悪口を言われ、罵詈雑言には収まらずに自転車で轢きその自転車を投げ捨てる行為に及ぶ。

聞いた話によると「バランスを崩して獨裁害煌に当たってしまったので投げ捨ててしまいました」と、自転車ショップの店員に言うと「それは災難でしたね!全額負担で大丈夫です!こちらの自転車を持っていってください!獨裁害煌なんてウイルス同然なんで自転車は警察に連絡して撤去してもらいましょう!」

と、なるらしい。都合のいい世界なもんだ。

学校に着くと一番最初に起こるのは先生と同級生、先輩に校庭の石を投げぶつける。

その石は防護服を着た先生がトングで運び運び終わると生徒全員から称賛される。



ある日、僕は一瞬だけ希望を見た。

「君、獨裁害煌だよね!」

1人の金髪の男が話しかけてきた。

その男が言うには自分も獨裁害煌みたいで、獨裁害煌のみんなが集まって助け合っている場所があるらしく一緒に行こうと言われた。

大歓迎だ、だってこちとら親がいないから毎朝魑魅魍魎の類の虫や草などを食っているのだから。

「君はどっちかと言うと僕らと違って女の子寄りの体質の獨裁害煌なのかな?僕たちは男よりなんだ!僕たちって言うくらいだから暮らしているみんなが男寄りなんだけど、獨裁害煌だから性別なんていいよね!」

少し懸念点はあるが、その通りだ。

私は生まれつき性別がないが、女の子寄りの体質で胸は思春期かけて膨らみ、女性器だってある。

男性寄りの人は男性器があるらしく、実際の男性のように自慰行為などで射精だって出来るらしい。

だがそんなの関係ないのだ。

だって私たちが話してる間も周りは私たちにタバコの吸い殻や石などを投げられている。

あと、獨裁害煌は獨裁害煌のことを感じ取ることが出来るのだ。

それは超能力の様なものではなく普通の人が日本語を話すかの様に常識のことなのだ。

「は、はい!行きます!」

男はニヤリと笑った。

「ようこそ!獨裁害煌って言い方は悪いから、害煌だけにするんだ!害煌、選ばれし者の集まりへ!!」

「よろしくお願いします!」

みんな優しそうな人だ。

「こいつら、右から順に、寛人、雄二、修斗、そして俺、防人だ!」

「君の名前は?」

「あ、私の名前は角山裕大です!」

「もしかして、女の子寄りなのに名前は男の子っぽいから昔からいじめられてた?」

「あ、そうなんです。」

分かってくれる!やっぱり獨裁害煌同士だと話が合うんだ!

高校生になるまで同族に会わなかったんだ。

涙が出そうだった。

「じゃあこっちにきて。」

防人さんがベッドに座り隣に来る様に手で横をポンポン叩いた。

「あ、はい!」

初めての自分と同じの獨裁害煌にあったことにより興奮していた。警戒心なんて無かったのだ。

隣に座るとすぐにベッドに押し倒されて服を脱がしてきた。

私は何が何だかわからずに放心状態になり、次体が動いたのは自分の女性器を撫でられるように触られた時だった。

「いや!!やめろっ!!」

「おぉ!すげぇ!性別がないから瞬時に変わる口調!これでセックスするのめっちゃ違和感あるだろ!」

セックス?何言ってるんだこの男は。

気づくと馬の様なポーズをし、後ろから突かれる様に腰を振られていた。

男が喘ぎながら膣に精子を入れる。いわゆる中出しというやつだ。

「よし!次誰が行く?」

「コンドームくらいつけろよ汚ねぇ。」「俺行くわ!精子の中ヤるの気持ちよさそう!」「その精子が防人の精子だとしても?」

「そういうこと言うなよ、セックスする気なくなるぜ、ほら!ちんこ萎えてきたやん!どう責任取るんだよ!」

「身の前にいるピチピチな女子高生の胸でも見て勝手に勃起でもしてろ。」

「ちっくしょうが、まぁいいや、エロい体が目の前にあるんだ。やるしかねぇだろ。」

その晩は、腰を尻に突ける音が鳴り響いた。ベッドルームは嫌な匂いに染まり、鼻が曲げそうだった。

「コンドームでやるのなんか嫌だな」「お前も生に染まれよ!」

「かっこよく言ってんだけど下ネタなんよなー」

「オラ!イけ!クソビッチ!」

「もともとこいつ処女だったぜ?処女膜破るの最高だったわ」

「へー!じゃあつまり初体験やん!」


そう、私は初体験を出会って5分の男に奪われたのだ。

しかも複数に、

私はの処女膜からはもう声はしない。


私は、



ー獨裁害煌を持つ処女なのだー

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獨裁害煌を持つ処女 白雪れもん @tokiwa7799yanwenri

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