第4話「私はもう楓真と話せない」
楓真は何を思っているのか毎休み時間私に話しかけに来る、楓真が私に話しかけてくる度水晶が睨んで見る、楓真がいなくなると私を女子トイレに連れて行って
「どういうつもり?私のふうまくんに媚び売らないで!私がふうまくんを好きなの知ってるでしょ?」
と言われる。水晶の取り巻き達は頷いている。
これを言って満足すると水晶と取り巻き達は去っていく。それを見届けて私は時間をづらして女子トイレを去る。
最近は毎日放課後呼び出されてヤンキーの先輩に殴られる。痛いが声を出したらもっと痛くなるから声を我慢する、私の制服は破け、血が滲んで真っ赤に、体も痣だらけだ。それを見て水晶達はケラケラと笑っている。楓真はこれの事に気づいていて毎回聞いてくるが私は濁してなにも言わないでいる。
親も私の事を心配してくれているが私はコケたと嘘をつく、成瀬先生はなにも気にしていないようで心配されないからなにも言わなくて楽でいい。
次の日学校へ行くと心配してくる子はいない、それもそうだ心配でもしたら自分が水晶に何されるか分からないからだ、それでも1人だけ心配してくれた人がいる。それは、楓真だ。
「大丈夫そうか?りん、誰かにやられたのか?」
そう楓真は言っている私は無視をした返事をしたらまた先輩に殴られると思ったからだ。無視したのに、楓真がいなくなったら水晶が来た、私はなんで来たか分からなかった。
「ねぇあんたなに私のふうまくんを無視してるの?ふうまくんがあんたなんかに話しかけたんだから少しぐらい返事しなさいよ!」
そう泣きながら水晶は言った。言いおると泣いたまま走り去ってしまった。水晶に話しかけられたから今日も先輩に殴られると思ったら放課後の呼び出しはなかった。
ある日事件が起きた。学校で体育があった、水晶はだいたい体育の時一番最初にグラウンドに出ているのだが今日は少し遅れてグラウンドに出てきた。何をしていたのだろうかと適当に私は思った。水晶達が遅れた理由を私は教室に帰って知ることになる。
体育が終わり教室に戻ると驚いた顔のクラスメイトがいた、どうかしたのだろうか、と思ったらビリビリに破られた制服が黒板や壁に貼られていた。私はまさかと思った。それは的中した、これらの破られた制服は私がさっきまで着ていたやつだ。
楓真がそれを見てキレた、私のために怒ってくれていることはわかっているのだが私はもう楓真と関わることを辞めると決めた。話しかけないよう今日の放課後言おう。
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