小学校時代、私はしばしば周りの子どもたちから馬鹿にされることがありました。それは、私が「変わっている」と見なされることで始まったものです。授業中に発言するたびに、クスクスと笑われたり、何気なくした行動がからかいの対象になったりすることが日常茶飯事でした。小さな子どもだった私は、そうした嘲笑にどう対応すればいいのか分からず、ただ耐えるしかありませんでした。

友達を作ろうとしても、なかなか受け入れてもらえず、いつの間にか私は「ひとりぼっち」の時間が増えていきました。休み時間や放課後、みんなが楽しそうに遊ぶ中、私はどこか遠くからそれを眺めることが増えたのです。「どうして自分だけがこうなんだろう」という疑問と、「自分には何か悪いところがあるのかもしれない」という自己否定が、幼い心にじわじわと根を張っていきました。

周りの大人に助けを求めることも考えましたが、当時の私には、それが恥ずかしいことであるかのように感じられました。「自分が悪いから馬鹿にされているのだ」という思いが強く、自分が耐えるしかないと思い込んでいたのです。そして、馬鹿にされたりからかわれたりするたびに、心の中で「自分は変わっている」との意識が深く刻まれていきました。

小学校の教室という小さな世界の中で、私はすでに自分の居場所を見失いつつありました。そして、その感覚は私の中で固く閉じ込められ、誰にも話せない秘密のように、私の心に隠されていきました。この頃から、私は少しずつ周りとの距離を感じ、自分を守るための「殻」を作り始めたのかもしれません。それが、後の人生にも影響を与えるとは、この時の私はまだ知る由もありませんでした。