第5話
「.....なるほど?元々ネットで付き合ってて、リアルであった時に初めてお互いが同じ学校っていうことを知った.....と?」
「まあそういうことだ」
丁度いい嘘が出てきて助かった.....
俺はふう。と一息ついて唯月に向かってグッドサインをした
すると俺のサインに気づいた唯月は誇らしそうに頷いた
と、その時
「でもさあ」と美空は口を開き
「紗季ってそういうゲームも、メッセージアプリも入れてなかったはずじゃない?だってほら前聞いたとき俺そういうのいれてないからって言ってなかった?」
確か結構前にそんなこと言った気がする....
ていうかなんでそんな前のこと覚えてるんだよ....そう思いながらその時はやってなかっただけだ。と誤魔化す
すると美空はまた俺に聞いてくる
「でも紗季ってさ、女の子。嫌いでしょ?」
「なんでだ?」
「いやだって、ほら、私と話すときいっつも体がちょっと震えてるしうっかり女の子と接触したときなんて吐きそうになってるじゃない」
「それは.....」
そんなところまで見られているのか.....俺は恐怖すら覚えた
どう言えばいいのだろう
言い訳を考えていると
「まあいいわよ。彼女ができたならできたでいいし。私も同性の友達は欲しかったから」
そう言って美空は唯月に手を差し出し
「よろしく。唯月...さん?」
「ああいえ、私も友達が欲しかったので....あと、さんは大丈夫です」
そう言って唯月も手を差し出し、握手をする
なんとか....乗りきったか....
そう思い、ふと時計を見るとすでに次の授業まで残りわずかだったので俺達は急いで弁当を食べるのだった
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