第14話 VR空間の「3D予報」を考察

令和バブルの真っ最中に、クリスマスが迫る中、籠の屋(本店)でハンバーグ定食のランチを食べていると、ビジネスマンの宴会が昼間から大賑わいだった。

物価高に対応するために、現場レベルで商品の水準を高めた結果、売れ筋に高級メニューが上がってきて、割安感が演出されていき、徐々に商品がシュリンクされる矮小化の流れがストップしたのである。

これは全体の傾向といって差し支えないと考えている。自動車で走ると、隅から隅まで軸足を差し替えて、「われわれは老舗として、そもそも、和牛などのボリューム感のたっぷりある上品なメニューを提供してきました」という看板ばかりだ。

客足も芳しく、決算が楽しみでならない。

ぼくは、手短に解説すると、財政でPB(プライマリー・バランス)を健全化して、借金漬けの赤字体質から抜け出すには、中央銀行の日銀が、市中から資金を調達することで、国債を返却すればいいと考えてきた。

そのためには、産業界で、どうしてもバブルが起こってもらって、そこに上乗せされる余計な投機マネーを掃討するために、日銀が機動的に動く必要があるからだ。

だとするなら、健全な好況を起こして、ちょっと多忙の度が過ぎてきたときに、経営者が雇用で行き詰まって、人手不足になることは、十分に考えられた。あくまでも仮定の推理ではあるが、教育産業を推進力に成長戦略を描けば、百戦危うからずだとも喝破できそうな雰囲気なのだ。

しかし、オシムやハリル、クロサワといった監督たちが、指揮官らしく君臨して、自ら軍配を振ることで、名采配の嵐で全体を統率するには、常勝コーチングに徹する必要があった。

では、読者に聞きたいがオウムとオシムの差異は、どこに発生したのか?

それは日本代表を背負うという意味ではなくて、日本にあるローカルリーグを全てゼロベースで見直して、ベースキャンプを張るように全体の傾向と対策を見直すことで、現在地の問題点を洗い出させていき、本来の日本らしさに基づいて、意外にも、ひとりずつに成長の悩みを解決する指示を出すということなのだ。

特にハリルホジッチ監督は、攻めの陣容を設営するために、凄まじい量の指令を送っていったが、幾分か日本社会に受容されず、空回りした感は否めなかった。

ところで、サッカーには、ビデオ判定があるが、これは写真を進化させたスロー再生とは異なり、VR空間の中で3D判定する塩梅になっている。相撲にも、物言いが付いたときに、採り入れられるべきである。

ぼくは、田んぼディレクターという職能を考え始めたときに、イノベーションを起こすには、草むしりと水まきの相矛盾した性格の農作業を目の前にして、どうしても基本的に無料で提供されるITテクノロジーの利用法を模索したい。

そして、田んぼにも、異常気象が絶えなかろうが、ウェザーニュースに現れる予報能力の飛躍的な向上に期待を抱いている。

たとえば、ウェザーニュースが、今は地図のまま週間予報が漫然と流れるだけだけれど、たとえば、VR化されて、大画面の特質を活用することで、3D予報といった新しい防災に構想力を転じたときに、各地方のローカル農業は、展望性を見い出すことができると分析している。

ぼくは、個人の田んぼディレクターであって、地域のニューリーダーに値しないけれども、農業委員会が、どこかの知事が言い放った「クソ教育委員会」(笑)くらいの政治力を帯びれば、農村に由来するアブダクションとディレクションは、視界に入って来ると考えている。女性の農業ジャーナリストが書いた「日本一の農業県はどこか」(新潮新書)を本棚に飾ってあるが、早い段階で読了する必要性があり、ちょっとした隙を狙って、目を通すことができない状況にある。

それでいて、マスコミ改革の途上にあって、困難に窮するのなら、変なウェビナーよりも信頼性の高い「アベマTV」の無料ユーザーでも、「3D予報」をチェックできるようにアナウンスができれば、それに越したことはない。その場合、ネットチャンネルが新しい公共放送となってしまうが、NHKは後追いするか、高齢者から見捨てられて、権利的に整理されるかだ。

しかし、商魂の逞しいヤフートピックスが、このクロストレンドを見逃すはずはないので、社会の公器としての使命ならば、至極、当然にまっとうできると思う。

地方農業の離職を食い止めるには、産官学のトライアングル的な構図に持ち込み、地方大学の農学部から人材を補給して、ゆとり問題が雲散霧消したように、農業界でも世代交代の機運を高めるべきである。

これは、たとえば、ユニクロなどに切迫される紳士服メーカーが、産学連携に持ち込み、学生の制服などを受注して生き残り策を企図することにも通じている。

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