第5話 五百枝
ドッゴンバッゴンドジャジャジャジャ。
確実に判定者である
「どうしたもんかなあ」
ひらひらと。
楓は受け取った名刺を人差し指と親指で抓んでは、揺れ動かした。
(引き渡すならさっさと引き渡しているし。でも、僕は引き渡さなかったし。引き渡したとして、
「あの。入りました」
「うん。綺麗になったね」
常備しておいた大人用の楓の浴衣を着崩れなく着膨れなく、綺麗に整えて着付けた少年に拍手を贈ったのち、楓は直球で尋ねた。
君の名前は、五百枝って言うの。
はい。
少年は、真っ直ぐに楓を見て、はっきりと言った。
俺の名前は、五百枝。
犯罪者の子どもです。
(2024.12.3)
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