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「タノちゃんの目って、とっても綺麗だよね!
こっちは海みたいに澄んでて綺麗だし、
こっちは秋の夕陽みたいでかわいいよ!
え?そんな事ないって?
いやいやー自信持ちなよ!
それでも火傷もあるし隠したいの?うーん…
そうだ!こうしたら?
前髪をこっちに寄せて…よし!
これで綺麗に隠れてるし、かっこいい!
…なんか、片目だけ隠すのっていいね!
私も真似しよっと!よいしょ…っと
これでお揃いだね!憧れてたんだよ、お揃いって!」
彼女とお揃いの髪の毛は傷んでボサボサになっていた
飲酒運転による追突事故に巻き込まれた白鳥さん
彼女は最期までも、綺麗に片目が隠れていた。
もう火傷跡なんてないし、私もあなたも隠す必要なんてなかったのに。
それこそ、あの子が死ぬ必要だってなかったのに。
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