プロローグ
青く輝く生きた宝石、「地球」はまさしく"奇跡"の星だ。決して比喩ではなく、この星の印象を込めて一言で呼び方を言い換えるなら、やはり奇跡と言い換えたい。そうしても語弊はないと私は思うのだ。
地球が産まれ、今に至る。その一部始終を、この目で観測したいと切に思う。しかし、この星が形を形成し始めるところを区切りにスタートし、現代にいたるまでに推定50億年もかかっている。さらに銀河を母に例えるなら、地球が赤ん坊として産まれる前の無形の時から観測し始めるとすると、現在に至るまで、それは悠久の長さを誇ってしまう。
前者の観測方法で初めから観測し、見終わる頃まで生きることを前提に、人類を超越した存在としてそれを遂行できたとしても、よもやあまりにも長すぎて、その過程で私は自我を保てなくなるのではないだろうか。悠久とはこの事だ。果てしない、毎分毎秒の奇跡が、50億年、100億年、もとい、悠久の間現代まで続き、私たちは産まれてきたのだ。命は尊い、本当に心からそう思う。
_そんな人類たちの中で、1人の少女は産まれ、奇跡の旅をする。
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