第2話 転生その1

「あ、そうそう。用事って言うのは転生をさせてあげようという話しさ。」


「転生…ですか?」

 おおっ!夢にまで見た転生!

こんなところに呼ぶんだから薄々思ってはいたけど、実際に聞くと興奮するなぁ!


「そうさ。転生先の世界は地球の何百倍もの表面積を誇る惑星なんだけど、僕の干渉で地球と変わらない星になっているんだ。

 で、その星にある北海道程の無人島に転生してもらいたいんだ。」


「何でですか?他に大陸や国は…?」

 私は少々疑問に思っていた。

どうして何にもない島にわざわざ転生させるのかと。


「あーちょっとそれは説明出来ないんだよね…

あ、えっと転生特典を豪華にするから許してね!」


 私の不満げな雰囲気を感じとったのかそう言った。まあ、得点が豪華になるなら問題はないけど…


「で、何をくれるんですか?」

 ここが大事だ。出来るだけかすめ取る…ゲフン。貰わないといけないからね。


「何でもいいよ。どんなものか言ってくれたら能力として創るから。あと、リストもあるからそこから選んでもいいよ。」


「じゃあ、ちょっと…いやじっくり考えてもいいですか?」


「いいよ。」


 私はバルドルから許可を貰うと真剣に考え始めた。

まず、能力は大まかに四つに分かれていて、  

 一つ目はスキル。

これは努力でも獲得できて、剣術やら槍術やら体術やら様々なものがある。

基本的にはそこまで強力じゃない能力だ。



 二つ目は魔法スキル。

一定の魔力と適性属性があれば使える。

魔法はスキルの一種で、基本の魔力操作がないと簡単な魔法すら行使できない。


また、魔力量や属性は血筋に関係があり、貴族や王族ほど強い魔法が使える。

ただ、稀にで平民でも強力な魔法を使える人がいる。



 三つ目はユニークスキル。

これは運が良くないと貰えない。

これは基本的に産まれた時からもっている。

たった一つでも持っている人は百万人に一人の確率で、二つ持っていれば天才、五つで英雄、八つで勇者、十で魔王とも呼ばれる。

非常に強力で二つも持っていると一軍に相当する力を得る。



 四つ目は種族スキル。

これは種族固有のスキルで、その種族なら必ず持っている。

ちなみに人族には存在しない。



 この中からまずは四つ目の種族スキルから選ぶ。種族を選ぶことは全ての元となるからだ。


 えーっと、どの種族にしよう…

やっぱりエルフかな?

エルフのスキルは…全魔法属性?

 つまり、全ての魔法が使えるってことだよね?寿命も1000年位あるし…


 うん?ハイエルフもあるな。

ハイエルフって言ったら不老の代名詞みたいな存在だよな。えー、ハイエルフのスキルは全魔法属性と精霊使いと不老か。


よし。


「じゃあ、種族はハイエルフで。」


「うん。わかった。あとは?」


「うーんとそうだな…」

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異世界要塞 冬斗 @kamihuyuto

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