第6話 性的な元天使。
今日は休日、久しぶりに散歩にでも出掛けるか。
ここはせっかく綺麗なリラリルを暮らしているのだ。誘っても悪くあるまい。
私はリビングにて携帯ゲーム機で遊ぶリラリルに声をかける。
「リラリル、一緒に散歩に行くか?」
「えー僕、平和主義者」
返ってくる返事がおかしい。ここはもう一度聞くことにした。
「町内を回って公園がゴールの散歩だ、一緒に行くか?」
「だから、僕は平和主義者だ、すれ違う犬とガチの喧嘩になるから嫌だ」
あああ、これはどちらの方向にヤンだ、ベクトルだ?
「そんな事より赤のランジェリー知らないか?」
こないだ、ネットで買ったやつか……ホント、性的な元天使だ。
「ブルマと一緒に洗濯しただろう、無いのか?」
「カゴの中かな、探してみる」
しばらく待つと……。
「あった、あった。それで散歩だったな。ブルマの下に赤のランジェリーを履いてならいいぞ」
何故にその格好なら、すれ違う犬と喧嘩にならないのだ……。
「本当にその格好なら一緒に散歩に行くのか?」
「あ、ぁ、飼い主がドン引きすらから大丈夫だ」
何だ、この試した経験がある口調は……。
結局、白のニーハイソックス、体操服にブルマのその下に赤のランジェリーの姿で散歩に出掛けることにした。
良い天気だな……。
しかし、リラリルは性的だな、確かにすれ違う人がもれなくドン引きしている。
もう一度、説明するが、濃紺のブルマから白のニーハイソックスで下着は赤いランジェリーである。
そうそう、こないだ公園で季節外れの性的な姿をスマホで撮影する女性を見かけた事がある。SNSにアップして人気者になろうと言うことだ。
そして、公園に着くと、無防備なリラリルがベンチに座っている。
ここはリラリルを撮影して私のSNSにアップするか。
いや、止めておこう。
バズった時の対処法が分からない。リラリルは黙っていればかなり可愛いからだ。
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