第2話 ランジェリー売り場にて

 その後、境内の住居スペースに案内すると。父親と母親が出迎えてくれた。


 二人ともリラリルを歓迎して泊める事になった。


「早速だが、着替えが欲しい、簡単に説明すると天使と言う存在は汚れないのだ。しかし、天使をクビになって追放されたので地上界では汚れるのだ」


 ほーう、流石天使と感心していると。


 バスに乗って総合スーパーに行くことになる。


 そして、最初に着いたのはランジェリー売り場だ。


「一人で買えないのか?」

「いや、三崎に選んで欲しい」


 何故、頬を赤らめて言う。確かに売っている物を買って何が悪いだが……。


 私はランジェリー売り場で途方に暮れていると。


「試着する、見てくれないか?」


 この展開は不味い、私は丁重に断ると。リラリルはゴソゴソとナイフを取り出す。


「正当防衛だ、ナイフで突き刺すぞ」


 何処が正当防衛なのだ?私が説明責任を求めると。


「では、自分の腕にナイフを刺したらいいのか?僕の腕から血が流れる、考えただけでも気持ちいい……」


 ゴメンなさい、ゴメンなさい、そちらのベクトルに病むのも問題だ。


 私は謝り、リラリルのランジェリーを選ぶ事になった。試着室でランジェリー姿のリラリルを眺めて選ぶのであった。


 しかし、大きなバストに引き締まったヒップ、流石、元天使である。結局、選んだランジェリーは黒の上下にタイツにガーターベルト付の物であった。


 何やら天使にそぐわないセクシーランジェリーだ。


 そうか……確かに天使をクビになった理由が解かった気がする。


「えへへへへ、これで君のハートをわしづかみ」


 何故、デレル……。


 その後、普通の服も買い帰路に着くのであった。

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