31 合コンデビュー

 15歳、中学3年生だった私は、デリヘルの仕事と並行して、プライベートでもヤりまくっていた。


 思えば、噂話や映画や漫画の世界でも、私程のヤリマン変態中学生を、私は知らない。

 

 3年に上がってすぐだった、

「ライブで対バンした、バンドのベースのワタルって子覚えてる?水色の髪した子やねんけど…サヨの事紹介して欲しいって言ってるんやけどいいかな?」

 とユカリちゃんから連絡があった。

 

 ワタルの事は覚えていないし、正直どうでも良かった。でもユカリちゃんに会いたかったから、

「ユカリちゃんと一緒なら…」

 と言うと、

「じゃあ合コンしよう!」

 となり…私は15歳にして初めて合コンをする事になった。

 

 相手はワタルのバンド仲間で中学からの同級生だと言う20歳の3人だった。

 

 こちらも私とユカリちゃんとその友達の3人。

「カワちゃん、怒らん?いいの?」

 と聞くと、

「あぁ…私らその辺、信じあってるから大丈夫」

 と軽く返すのが、只々本気でカッコいいと思った。そして…すこし寂しいとも感じる。

  

 皆、実家暮らしだったので、唯一1人暮らしだった私のマンションで開催された。

 

 それはすっごく楽しかった。

 

 ワタル達が買ってきてくれたお酒とおつまみで乾杯して、色んな話をして、色んなゲームをして、たくさんお酒を飲んだ。

 

 そして、明け方。

 1人潰れ、2人潰れ…皆で雑魚寝していると、トイレに行って戻ってきたワタルが私の横に寝転んだ。

 

 その瞬間、性欲に火がついてしまった。

 そぉっと、目を開けてみる。


 ワタルはこちらを向き目を閉じていた。

 なぁんだ…見つめてくれてはいないのか…とちょっとガッカリしながら手を伸ばし、その手に触れてみる。

 

 ワタルは、びくっとして目を開けると、軽く微笑み、こっちにおいでという感じで腕を上げた。

 

 コイツ慣れてるなと思った。好きな男ならきっと悲しく感じるだろう。でもちょうど良いと思った。コイツなら後腐れなく、面倒な事は無しで遊べそうな気がした。

 

 私は迷わず、その胸に顔を埋めた。

 

 ワタルはクスクス笑いながらブラのホックをスルッと外した。

 

 ユカリちゃんと、昨夜初めて会ったばかりの女の子1人と男の子2人が酔いつぶれて眠るその部屋の真ん中で、こっそりセックスをした。

 

 正常位で布団で隠してくれればいいのに、ワタルは、騎乗位で私が上になる様に誘導した。

 

 ユカリちゃんが起きているのを、なんとなく感じた。

 

 朝日を浴びて、体が露わになるのが恥ずかしくて、ワタルによりかかろうとすると、

「ちゃんと、見せて」

 とその細い腕で私を制した。

 

 きっとユカリちゃんは、薄目を開けてワタルの上に股がる私を見ている。

 

 そう想うと、堪らなかった。

 

 わたるとヤリながら、実はこっそりユカリちゃんとヤッテいる気がした。

 

 アキラもツレに見せつける様に、私を揺する。

 

 思わず声が出ると、

「ちょっ!静かに…」

 と言うが、目は笑い、余裕だ。

 

 私も、

「だって…あっ、あっあぁ~♡」

 と笑う…。

 

 デリヘルの仕事のように、あるいはソレ以上に、性欲と自尊心が満たされるのを感じた。

 

 可愛いと、ちやほやされ、王様ゲームで私とキスが決まれば、ガッツポーズで喜んでくれる男達。


 そして、その中で一番イイ男とこっそりヤル。

 

 これは楽しい。かなり面白い。

 

 思った通り、ワタルは後腐れのない、お互いにとってちょうどイイ最高のセフレになった。

 

 ワタルとその友達。そしてその友達の友達。

 

 ユカリちゃんとその友達。そしてその友達の友達。

 

 それに加え、中3になり転校してきて仲良くなったクラスメイトの悪友ミッちゃんとその友達。そしてその友達。


 あるいは、ナンパされたり、逆ナンしたり…で、


 私は毎週末のように合コンに参加するようになった。

 

 そしてやっぱりまた、色んな場所で、色んな人と、色んなプレーを、ヤりまくった。

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