第6話:エッチをするとかしないとか。

「だってブスじゃないだろ?」


「まあ、それはそうだけど・・・」


「明日香ちゃん私、来て早々だけど人間界に来たら、すぐシューちゃんと

エッチしなきゃいけないの?・・・」

「私を人間界に連れて行く代わりに私にエッチさせろって、それが条件だって

シューちゃんが・・・約束させられちゃったの」


「うそ〜いつからそんなストーリーに捻じ曲げられてるんだよ」

「約束なんかしてないだろ?・・・エッダちゃんが勝手に言ってるだけじゃないか」


「ま〜エッチって・・・あなたたち・・・どうしましょ?」


「明日香ちゃん冗談だからね・・・冗談・・・エッチなんかする訳ないから・・・」

「すぐにエッチなんかしないから・・・」


「あ〜じゃ〜そのうちするんだ・・・私とエッチ、ヤラし〜スケベだ〜」


「あのね・・・ちょっと黙っててくれる?」


「は〜い」


「とにかくエッチなんかしないし・・・僕はそんなこと条件にエッダちゃんを

連れて帰ったりしないからね」


「信じていいの?」


「僕がそんな、スケベの塊みたいないい加減な息子だって思ってる?」


「思いたくはないけど・・・」

「でも、男性の言うことなんか信用して、私も含めて過去に泣いた女性たくさん

いるからね」


「なんの話してんだよ」


「私も若い時、男に騙されそうになったから・・・」


「そのへんでやめてくれ・・・話が違う方向へ行っちゃってるじゃないか?」


「まあ、いいわ・・・週ちゃんを信じる・・・それが母親の役目だもんね」


「諦めたみたいに言わないでくれる?」


「シューちゃんちって面白いね、明日香ちゃん最高」


「あら、褒められちゃった」

「それはそうと週ちゃん、その子エッダちゃん、そんな裸同然の格好で

家の中うろうろされちゃ困るわよ」


「我が家には発情期でスケベな男子がふたりもいるんだから・・・」


「それって僕と今太郎のことか?」


「そうよ・・・猛犬に肉を与えるようなものよ、エッダちゃんが餌食になっちゃ

いけないでしょ?・・・なにか着せないと・・・」


「猛犬ってなんだよ・・・」


「分かったよ・・りあえず僕の服でも着せるよ」

「大学が休みの時でもエッダちゃんの服、買いに行くから・・・」


「私、服なんか着ないよ・・・それにセーラー服、持ってきてるし」


「あんなパンツ丸見えの超短いスカート履いてたって意味ないよ」


「シューちゃん、シューちゃんちってまじ面白い・・・私来てよかった」


「面白がってる場合じゃないの、エッダちゃんのことなんだから」


ってことで、なんやかんやで結局エッダちゃんを家族として迎えることになった。

もちろんエッダちゃんが寝るのは僕と一緒の部屋じゃない。


僕がリビングでエッダちゃんが僕の部屋で寝る・・・そうなるよね。

世の中レディーファーストだし・・・。

もし明日香ちゃんがいいって言っても、エッダちゃんと一緒になんか寝たり

したら間違いなく僕は眠れななくなるに決まってる。


「シューちゃん、一緒に寝ようね?・・・エッチするでしょ?私と」


「エッダちゃんずっと言ってるね、それ」

「それだけ、エッチ、エッチ言われたらヤらしくもなんともないな〜」


「シューちゃん、からかうと面白いんだもん」


「人をからかって、笑いのネタにして面白いか?」


「だってシューちゃん私を襲ってお嫁に行けないような体にしちゃう勇気なんて

ないでしょ?」

「そんな鬼畜みたいな人じゃないもんね」


「だにそれ?・・・人を小心者みたいに・・・」


「あのさ、私がシューちゃんを襲っちゃおうかな・・・一週間くらい

お風呂に入ってないけど、いい?」


「一週間?・・・そ、それは、ちょっと汚よね?」

「まずさ、風呂には入ろうよ・・・」

「今から風呂沸かしてあげるから・・・入りな、ね?」

「だけど、エッダちゃん、風呂に入って綺麗になってもエッチはしないからね」


「シューちゃん一緒に入ろうよ・・・お風呂」


「ダメだよ・・・ダメダメ、女の子と風呂なんて」


「ウブなんだから・・・私の綺麗なび〜ちく見たくない?」


「B地区もA地区も見なくていい・・・」

「君と風呂なんかに入ったら、めっちゃ恥ずかしいことになるから」


「ん?なに?恥ずかしいことって?」


「あのね・・・どうなっちゃうか分かってて聞いてるだろ?」


「私のエッチい体見たらアソコが元気になっちゃうからでしょ?」


「言うな〜やめろ〜!!」

「これから毎日そんなエロいやり取りするのかよ」


「面白いね」


つづく。




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