冒険者学園で最底辺の僕が寵愛チート無双 美少女たちが寄ってたかって初めてを捧げてくるし、誰も僕を放っておいてくれないんですけど!?
39 アイゼリックは僕とプリセラの関係を知り、大いにショックを受ける
39 アイゼリックは僕とプリセラの関係を知り、大いにショックを受ける
「お、お前……っ! プリセラを……プリセラを……っ!」
言いながら体を震わせているのは、アイゼリックだった。
まさか、昨日の今日でまた出くわすとは。
僕はキッと険しい表情で彼をにらむ。
「さっき言ってた話は本当か……?」
「えっ」
「プリセラと――寝たのか!?」
いや、ストレートすぎ。
ここには人目があるんだから……。
「寝たよ」
プリセラが堂々と宣言した。
おおーっ!
周囲のギャラリーから声が上がる。
うう、ちょっとこういう形で注目されるのは居心地が悪すぎる……。
「き、貴様……貴様ぁ……! プリセラの純潔を、貴様ごときが……ぐおおおおおおおおおっ……!」
アイゼリックは身もだえしていた。
「プリセラの処女は、俺がもらうはずだったんだぞ! くっそぉぉぉぉぉぉっ!」
「きも……」
プリセラがボソリとつぶやいた。
「さすがにドン引きね……」
アウラも冷たい目でアイゼリックを見ていた。
ゲーム本編ではアイゼリックはこの二人と恋愛関係を結ぶはずなのに――。
ほんのちょっとした運命のすれ違いというべきなんだろうか。
僕の存在が、本編のシナリオを完全に狂わせてしまった。
「――許さんぞ、アーロン・ゼラ! 絶対にだ!」
アイゼリックは燃えるような目で僕をにらんでいた。
「ちょっと! あーくんを恨むのは筋違いでしょ!」
プリセラが叫ぶ。
「あたしが彼を選んだのよ!」
「うるさい! お前は俺のものだ!」
「ハア? あたしは身も心も全部あーくんに捧げてるから! 君なんてお呼びじゃないの!」
「フラれたってことが分からないの? みっともないわよ」
アウラがプリセラに加勢する。
「うぐぐぐぐうううううううううううううううううううう」
アイゼリックはその場にうずくまり、頭を抱えてしまった。
完全に自尊心を打ち砕かれた様子だった……。
「ああ、びっくりした」
僕らはその場を離れた。
アウラとの間に起きたアレコレも全部吹っ飛ぶほどの、アイゼリックの言動だった。
「あいつ、そこまであたしに執着してたなんて……」
プリセラがため息をつく。
「ドン引きよ」
……ゲーム本編だと君とアイゼリックは結ばれるんだけどね。
この様子だと、少なくともこの世界で二人がカップルになる可能性は低そうだった。
****
〇『死亡ルート確定の悪役貴族 努力しない超天才魔術師に転生した俺、超絶努力で主人公すら瞬殺できる凶悪レベルになったので生き残れそう』
書籍版がKADOKAWA・エンターブレイン様から発売中です。
https://www.kadokawa.co.jp/product/322407001435/
こちらから販売ページに飛べますので、ぜひ! 新規エピソードも大量に加筆してます!
カクヨム版はこちら
https://kakuyomu.jp/works/16818093084659950544
〇読んでくださった方へのお願いm(_ _)m
☆☆☆をポチっと押して★★★にして応援していただけると、とても嬉しいです。
今後の執筆のモチベーションにもつながりますので、ぜひ応援よろしくお願いします~!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます