ダイヨンハ ベットとゆうなのマットレス
現実じみた空を観ながら、異次元の空を観た、堕ちる感覚、複雑な浮遊感が意識のなかで、なぜかどこかで不思議な既視感が感覚を襲う。不思議と生まれた時と死ぬ時が繋がる、不思議な感覚、不思議な感覚、、どこをとっても不思議、謎、だがどこかで感じる脳の裏にこびれついて離れない感じ、そうだ、そうだった、、、最初から、僕は最初から居なかった、そうだそうだった、ここでようやく理解したんだ、自分から出てくてくる紅の《物》を大事そうに抱えながら、違う、、、内臓、正確にわつぶれた視界と温かいぬるぬるとしたものを、ただひたすらに抱え込みながら、分からない恐怖に苛まれながら、僕はきっと死ぬのんだ、生きていたい、嫌だと天を仰いでいた。
そんな時、確かに僕の目の前に現れたのだ救済が、だけど僕は死んだ、だって体は動かない、目の前には漆黒の地平線が広がるだけ、当然頭も、、、、、、ん?回ってる、、な?
僕は目を覚ました。
僕は狐につままれたように天井を眺めていた、見知らぬ天井だ、大抵倒れて目覚めるときっと病院に運ばれて穴の空いているタイプの天井を24時間、下手を打てば一生眺めることもあるが、一転、現在眺めている天井はと言うと、真っ赤でそれ以上でもそれ以下でもない、だがなんだかまるで海を眺めているように清らかで派手な配色とは裏腹に心は落ち着いていた。
「僕は助かった、、、のか?」
そんなことを心中を吐露する、突然目を覚ましたらやけに派手なベット、夢を見ているのだと思った、それか死ぬ前の走馬灯か、だがこんな大層なベットに生前埋もれていた記憶もない、それにしてもあんな痛かったのにほんとにあの出来事が夢のように思えてくるぐらいの心地よさのべっとだ。
だけれどこんな柔らかいベットで眠っていたせいか腰が痛くて動けない、早く家に帰ろう、家の鍵がまだ開けっぱなしなのも気がかりだしなぜ僕は生きている?それとあの女の子は、、、、とにもかくにも家に帰りたい、そう思い起きあがろうとすると、
『ガシャん』とゆう音と同時に上げた腕に鈍い痛みが走る。
「へ?」
僕は思わず右手に視点を落とす、そこにはおおよそ現代ではなかなかお目にかかれないだろう、いわゆる枷みたいなものがはめられていた、信じたいことにその拘束器具と僕の腕は見事にがっちゃんこしていた、よくよく見ると両足、両腕共にもくくりつけられているようだった。
「なんだこれぇ!!」
先ほどまでの安心感は全て剥がれ落ち残った焦燥、そうして訳もわからず枷を外そうと思い切り右腕の枷を力強く引っ張る。
だが強く抵抗しようとすればするほど右手の力は不思議と徐々に抜けていった。
「力が入らない、、!?」
力を入れようとすればするほど力が抜ける、焦り恐怖、そんなものが僕に迫ってきたそんな時だった
「ふわぁぁぁぁああああ〜〜〜」
沈黙
慌てふためき暴れる僕の布団の中からとてつもなく緊張が緩むような可愛いが聞こえた、それにこの先を見てみると膨らんだものが見える
「なんだなんだ!!」
だんだんとこちらに布団の中を通り這いずってこちらに向かってくる。
「え、あっちょそこは、くすぐ、、、、っはぁ」
からだが縛り付けられていることをいいことに体を隅々まで弄り、僕の胸の辺りまで上がってきた、そんな時ついに可愛い声の正体でもあり僕を縛ったであろう正体が僕の布団の中から顔を出した。
「ようやく起きてくださいました、、、、ここまで持ってくるの大変だったんですよぉ?」
そう言って裸のツノの生えた小さな少女は僕の胸の上に馬乗りになった。
「う、、うん?、君は一体?、、でもどこかで、、、」
僕は思わず呆気に取られてしまう、なぜかとゆうとおおよそ僕の生きている中での常識だとこんな少女が男性を男性と言っても身長150体重30キロの低身長+運動神経皆無の男だけどだとしても、そんな僕を運ぶには少し無理がある気がする。なんなら縛り付けにもしてるし、助けてくれた女の子!、、の可能性もあるがもっとこう特徴は確かに似ているが、、その、、大きさが明らかに違う、身長も、全体的に、じゃあ一体この子は?僕はそう思い聞いてみることにした。
「あ、あの〜つかぬことお聞きしますあなたは?」
「えぇ!!忘れちゃったのですか〜!!ひどいですよぉ!!」
少女は驚いた様子で顔を近づけて答えた、確かに心当たりもあるような気がするが、どこであったのか、、そんな時今にも泣きそうな顔で少女は叫んだ。
「この姿だから僕のことわからないんですか!!じゃぁいやでも思い出させてあげますよぉ!!」
「この姿ってほかのすがったg、、」
カプッ
少女は僕の体を幼女とは思えない力でホールドし僕の首に噛みついていた、プラスで刺激的な吐息が僕の耳元で囁かれ《首に優しい痛みと何処か澄み渡るような快感を感じた》》、そう、ソイツは僕の首に口をつけ僕の血を吸っていた。体が熱くなる、どんどんほてってゆく、とまらない動悸、首元で感じるあいつの吐息、体温、匂い、感触、全てが快感に変わる、鼓動は早くそして僕の思考は止まった、だが、あいつ、、いや、幼女、だった彼女はは僕の理性が吹っ飛びかけたのを察し、吸うのをやめて僕にこう言った。
「ほら、僕のこと思い出したかい?」
青く十字に光る眼、そしてさっきの少女の姿とは打って変わり足は長く細身だが少し贅肉がついて顔つきなども少し変わりまごうことなき大人の美女に変身を遂げていた、だがこいつの姿を僕は初めてではない、あの青い目、感覚的に僕はあの時みた僕はこいつに助けられたのだと確信した。あの日紛れもない現実で路頭に迷った日を。
あの出来事の信頼性が深まってゆく、夢でもなければ白昼夢でもないまごうことなき現実、あの日の思い出が脳裏に過ぎる、その時僕は怖くなって鈍くほてった体を一気に起こして確認するように耳を触っていた。
だが。
「あ?あれ?」
そこには切り落とされたはずの耳があった、でも確かに体の傷も全て全回復していることに今気づいた、なんでだ?あれだけ傷ついていたのに、内臓だって、、。
「あ、今、なんで傷とかぐちゃぐちゃっだった内臓その他もろもろ治ってるの?って思いましたか?」
彼女は得意げな顔をして、まるですごいだろ!とでも言いたそうにニチャニチャとニヤついてこちらをみている、少し僕はその顔を見てなんだか意地悪しようと決めた。
「おいおい、当然かのように人の思考を読むんじゃない、思考盗聴リング買わないと安心して会話すらできないじゃないか」
「えぇ、きみそう言うの信じるタイプなのかい?」
ひきは完璧だ。
「いいや?どちらかというと可能性があればどれだけ低くてもかけてみたい性分なんだよ」
「って、もしかしてきみ、何かにかけて多少の負けだったら勝ちとか言い張るタイプの人だったりするかい?」
「ん〜二万までなら?」
「あぁしっかり手遅れじゃないかぁ」
「僕は享楽主義なものでね」
「君のはただの病的賭博じゃないか!!」
「いやいや、あくまで演出を見るためだけにやってるだけだよ?」
「もう無理だよ、、そんな自分しか納得してない言い訳並べて今さっき貼られた君のレッテルを払拭のは、、」
「払拭するんだったらブラジル産のハンカチーフ一つで十分だよ、ってことでブラジル産のハンカチーフ買ってくるから二万円ちょうだい?」
「ブラジル産のハンカチーフってプラシーボ効果を悪用して負けた分の回収に使用しないでくれたまえよ!!!」
「いや負けてない」
「君は死にかけたのに随分元気だなぁ、もう、わかったよぉ」
「わかったならよろしい」
「なんで自信満々なんだよ、、」
そう彼女が言うと彼女は呆れて、そっと目をつぶってぐったりとした。
そういえば完全に話がずれてしまったが、僕はあの彼女今さっきが言っていたとうり死にかけていたらしい、死にかけたあの状況からどのようにしてここまで減らず口を叩けるまでに回復したのだろうか?考えれば思考は絡みつく。
「それはそうと本当に、なんで生きてるんだ?」
僕は詰まった思考を誰かに助けを求めるように言葉を漏らす、それを口走った瞬間だった、彼女は先ほどまでの下った態度とは裏腹にバッと勢いよく突っ伏していた顔をあげて水を得た魚のように食い気味に一言、言い放った。
「ないにを言ってるんだい?君は死んだんだよ?」
シリアスな空気が漂う。
「、、、、、、、、、」
沈黙
「え?俺死んだの?!?!?」
シリアスの空気終了。
僕はあまりの驚きに5秒間静止したのち、赤裸々の小並感の感想を吐露した。
「そうそう魔獣の原生生物に囲まれちゃってて、ほぼリンチ状態、そこから僕が君を助けてあげったってわけなのだよ」
「死んじゃってるんじゃそれ助けられてないんじゃ、、?」
「いやでも君は現に今ここにいるじゃないか」
「じゃ、じゃぁどうやって僕は、いや、どうやって今僕が僕であることを至らしめたんだ?」
「だって君はあの時生きたいって言ったじゃないか?」
蘇る記憶、生きたいと、そう口走った記憶。
「でもあの時僕は確かに死んだじゃないか!?」
「普通の人間なら、、、ね?」
「普通の人間なら、、?」
普通の人間なら、その言葉が何を指すかは今の僕にはわからなかった、ただわかるのは僕は普通ではないとゆうことだ。
「そう、あの状況、普通の人間だったら即死、それと普通の人間じゃこの空間に入った瞬間
「じゃ、じゃぁ、僕は、僕は何者なんだ?」
「自分が何者か?君はまだわからないのかい?」
わからない、僕は僕は一体誰なんだ、頭の中を駆け巡る17年の記憶、環状線のように回り巡った僕の、僕だけの世界。
「僕は誰だ?」
そう自問自答した。
「その様子じゃ何もまだわかっていないようだね」
「七月二日」
「七月二日以降のきみは本来の君じゃない、その時からすでに全て変わっているんだよ、何もかも、君の17年も」
「君が本当に君がこちらの世界に足を踏み入れたのは、ヴァンパイアクイーンを魅了したあの日、君の世界で七月二日」
「君はあの日のヴァンパイアクイーンことアイオライトマジシャン、ヒュブリス、コールドブラッドの花嫁になったんだよ」
彼女は僕に馬乗りの体制からさらに顔を近づけて、僕の頬に手を伸ばした、彼女の吐息が首すじを伝う、そして彼女の顔はにやけたものに変わった。
「そしてアイオライトマジシャン、ヒュブリス、コールドブラッドことそのヴァンパイアクイーンはこの僕だ♡」
あまりにも唐突だった、一見流言飛語にも思える言動だった、でも、七月二日、その日には、あまりにも色こく、同時に冷たい思い出が僕の中で巡り巡った。
血が飲みたいかろうて。 哀 シア @satiate
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