第16話 生徒会選挙!大喜利で投票数アップを狙え
新学期が始まり、学校では恒例の生徒会選挙が迫っていた。しかし、今年は立候補者が少なく、生徒たちの興味も薄れている様子。選挙を盛り上げるために生徒会顧問の先生が努力を重ねていたが、どうにも投票率が低そうな気配だった。
「どうしたらもっと生徒たちが選挙に関心を持つんだろう…」
頭を抱える顧問の先生のもとに、生徒たちが「長内さんに相談してみよう!」と提案。先生もそれに同意し、清掃員の長内さんに助けを求めた。
「長内さん、どうか生徒会選挙を盛り上げるために力を貸していただけませんか?」
長内さんは腕を組み、ニヤリと笑って答えた。
「ふむ、生徒会選挙か。それなら、俺の大喜利で一発盛り上げてみようじゃないか!選挙ポスターや公約をユニークにすれば、みんなの関心を引けるかもしれないぞ。」
こうして、選挙を盛り上げるための「大喜利公約大会」が開催されることになった。
第一のテーマ:「ユニークな選挙公約とは?」
最初に、ひとりの候補者が手を挙げて言った。
「僕が当選したら、毎月の給食に“デザートの日”を設けます!ただし、デザートはランダムで選ばれます!」
長内さんは「ランダムデザートか、それはスリルがあって面白いな!時々変わったデザートが出ると、みんなの楽しみになるかもな!」と笑い、教室中が盛り上がった。
次に別の候補者が意気揚々と提案した。
「私は、体育館に“お昼寝ゾーン”を設けます!授業の合間にリラックスできるスペースがあったら、みんなもっと元気になると思います!」
長内さんは拍手をしながら「お昼寝ゾーン!それは革命的だな!みんながぐっすり眠れる環境ができれば、授業の集中力もアップするかもしれないぞ!」と返し、生徒たちも「それ欲しい!」と声を上げた。
さらに、別の候補者が笑いながら公約を発表した。
「もし僕が当選したら、校長先生と生徒たちの“じゃんけん大会”を毎月開きます!勝った人には特別なご褒美をプレゼント!」
長内さんは大爆笑し、「それは面白いな!校長先生もじゃんけんで負けたら罰ゲームを受けるとか、盛り上がるだろうな!」と答え、候補者たちも「じゃんけん大会やりたい!」と盛り上がった。
第二のテーマ:「目立つ選挙ポスターとは?」
次は、選挙ポスターをユニークにする案を考える大喜利が始まった。ひとりの候補者が提案した。
「自分の顔を動物の顔に合成したポスター!例えば、僕はライオンの顔にして“学校の王になる!”ってキャッチコピーをつけます!」
長内さんは「それはインパクトが強いな!誰も忘れられないポスターになりそうだ!」と笑い、生徒たちも「動物ポスター面白い!」と賛同した。
別の候補者はこんな提案をした。
「ポスターに“誰が見るか分からないけど、見たら投票してね”って書いて、少し不安にさせる感じにする!」
長内さんは「それは心理作戦だな!見た人が『投票しないと悪いことが起きる?』って思わせるのが新しい!」と返し、教室が爆笑に包まれた。
最後に、候補者全員が集まり、長内さんのアドバイスをもとにユニークな公約とポスターを完成させることになった。
選挙当日
選挙当日、ポスターが廊下に貼り出され、生徒たちは候補者たちのユニークな公約やデザインに夢中になった。「デザートの日がいい!」「お昼寝ゾーンほしい!」「じゃんけん大会に参加したい!」と、それぞれが楽しみながら投票を行った。
投票率は例年を大幅に超え、生徒会選挙は大成功に終わった。新しい生徒会役員たちは、生徒たちの期待を背負って活動を始めることになった。
後日、生徒会顧問の先生は長内さんに感謝を伝えた。
「長内さんのおかげで、生徒たちが選挙に興味を持ってくれました。本当にありがとうございます!」
長内さんは笑顔で答えた。
「選挙も人生も、楽しんだ者勝ちだろ?みんなが笑いながら考える時間を作れたなら、それで十分さ。」
こうして、生徒会選挙をめぐる騒動も、長内さんのユーモアと大喜利で楽しい思い出へと変わり、彼の人気はますます高まることとなった。学校の中で、長内さんは「生徒たちのムードメーカー」としての存在を不動のものにしていったのだった。
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