第2話 豹変
遂に約束の日が来てしまった。
「なんであいつの誘いに乗ったんだろ?」
「知るか。まずなんでお前が選ばれたかを考えろ…」
「とりあえず逃げよっかな…」と話していると
「ねぇ?私の約束忘れてないよね?」と不意に彼女が言ってきた。焦りもあり
「約束って?何それ美味しいの?美味しいなら食べてみたい!どこで食べられるの?教えて!教えて!」とふざけた質問をした。
「食べられないから」と返してきた。
「そうなの?じゃあいいや…バイバイ」と他人事のように言った。
「帰る前に一緒に行くところあるでしょ?」と彼女がキレ気味に聞いてきた。
「うーん。そういえば、父と病院行く約束してたんだった!ありがとう。教えてくれて…」と言うと
「はぁ?病院?聞いてないんだけど…。私との約束をすっぽかして病院行くつもり?今日が楽しみでオシャレしてきたのに…」とキレ散らかした。不意に友達が
「デートする時のセリフっぽくね?」っと言った。あまりにも怖いため
「ちょっとトイレ行ってくるわ…。ちょいお前も来てくれ。」と言って、トイレに逃げ込んだ。
「まずい…嘘ついて帰ろうと思ったんやが…これどうすりゃええ?」
「普通に逃げようとしなきゃええやん」
「まず断れば良かった…過去の自分を殴りたい…というかお前が原因か…そんな事言ってても進まんな…戻るか…」といい戻った。
「遅なったわ…」と笑いながら言った。
「連れションしてたよね?それじゃあさ、2人っきりで何話してたの?教えて?」と唐突に言ってきた。
「ヤンデレかよ…めんどくさ…まぁ『他の人に変わって貰いたいな』って言う話をしてたわ」と煽るかのように言った。
「ふざけないで!!私は今日が1番楽しみだったの…。なのに病院やら他の人と行けやら言って…許さない…。だから明日覚悟しておいてね?」と不自然な笑みを浮かべた。
「覚悟なんて要らんやろ。まず拒否権無いかのように話しかけてくるてめぇの方が許せんわ…やっぱりヤンデレはめんどいな…2次元のヤンデレの方がまだ面白いわ」と言いつつも足はガタガタ震えていた。
「明日気をつけろよ…」と友達が忠告してきた。
「明日行きたくねぇ…」と言いながら帰路についた。
次の日が最悪な日になるとは想像もつかなかった。
誘いから逃げようとしたらそいつがヤンデレで人生終わったかもしれない @furedora
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