第15話 神皇視点 - イレギュラー
ーー神皇視点ーー
「例のものはあるんだろうな」
「あぁ、心配ない。すでに起動確認済みだ」
「周りに人は?」
「すでに人払いは済ませている。安心しろ」
「ほら、金だ。さっさと例のブツをよこせ」
「おらよ、慌てんな。。。よし、金の確認は済んだ。持ってけ」
「ありがとよ」
ふふふ、やっとだ
やっと手に入った
すでに神界では品切れし、中毒性のせいで一時期規制されたりしたブツ
僕の至高の趣味にして今の生きがいとも呼べるブツ
ーーかの有名な「メロンゲーム」が!!
下界の一介のプログラマーが作成した世紀の大傑作
神界では一度プレイしたらやめられない、そんな中毒性により一時期規制され、最高神もハマってしまい世界の管理を怠わってしまうと言う暴挙に出るほどのゲーム
すでに規制は外されているが、だからこそ市場に存在しない
僕はこれを手に入れるため一年以上計画に費やし1年以上準備に費やしていた
、、、ぶっちゃけ玄兎、いや、奏多くんを呼びに行くのに遅れた理由もこれだったりする
とまぁそんなことは置いといて、僕はこれで念願のゲームをプレイできる!!
もうすでに奏多くんは送り出したしもう不安な点はない
すぐにプレイするぞっ!!
そう思いながら、僕はそのゲームのパッケージを開けた
そう、開けて僕が感動に打ちひしがれていた、その時
ーーどっゴオオオオオオオオオオオオおおおおおおおおぉォォォン
そう轟音を立てて、謎の物体がメロンゲームのソフトの上に落ちてきた
いまだに煙が出ているせいで落ちてきたものの正体はわからない
「あ、、、、あぁああああ、、、、、、、ああああああああああ!!僕が、僕がどれだけこれを手に入れるために時間を費やしたと、、、」
煙が、晴れる
腹いせに落ちてきた物体を殴ろうと、そう思い拳を振りかぶった瞬間僕の目にありえるはずのない光景が映った
「な、なんで、、、なんでメロンゲームの上で奏多くんが寝てるの??????」
そう、そこには安らかな顔ですやすやと眠る高校生姿の天内奏多がいたのである
普通、神界に入るには神皇の許可がいる
無理やり入ろうとしても、結界の自己防衛システムが働き存在が抹消されるようになっている
もう二度と堕天使との全面戦争などを起こさないように、神皇は色々と対策しているのだ
だけど、そんな対策をも無視してなぜかここには天内奏多がいた。すやすやと、安らかな寝顔で
いやどんな状態でここに入ったかはどうでもいい
重要なのは結界を超えて神界に許可のない人が、神が入ってきてしまったことだった
こんなこと、完全に初めて
完全なるイレギュラー
こんなことができていいはずはない
唯一ありえる可能性としては、、、
「まさか、、、結界を破った?」
すぐさま結界の検知を行う
、、、いや、結界に破損はない
なんなら通行者ログにも天内奏多はいない
ならば、、、どうやって
思考の海に沈みそうになった、その時
「ふぁああ。あ、やっと降りてこれた。ん?なんで僕の下にはメロンゲームのパッケージと思わしきものの残骸があるんや?」
天内奏多が起きた
そしてつい、その言葉を聞いた神皇は天内奏多を全力で殴った
お前のせいじゃいと、そう思いながら
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どうか、、、Excellentじゃなくてもいいので星の評価をください
コメントもください
強欲な作者からの切実なおねがいだぞ
ねた?そんなものあるはずないじゃん
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