第18話 忍び寄る影
私は家に帰った。
それから私はコンビニバイトをする為に家から出た。
そして私は自転車に乗ってからそのまま走らせた。
今日は...本当にビックリする事ばかりだ。
そう思いながら私はバイトをし始める。
頭を切り替えないとな。
思いつつ私は...お客さんに接客していた。
そしてこんな声がした。
「あれ?アンタ上島じゃね?」
「...!...貴方...」
「ひさびさー。...元気?」
何故こんな場所にコイツが居る。
そう思いながら私は...豊島数多を見る。
このクソアマ。
思いながら私は眉を顰める。
だが私は今はコンビニバイトの店員のペルソナであるから。
「...いらっしゃいませ」
「似合わないねー。コンビニバイトとか!あっはっは」
「...」
私を小馬鹿にする。
つくづく...腹が立つ女だ。
そう思いながら私は...豊島数多を見る。
すると豊島数多はニヤニヤしながら私を見下ろす。
「...何ですか?」
「アンタ昔はそんなんじゃなかったよね。...凄い陰キャだったし。...何それ?生意気なんだけど」
「お客様。他のお客様のご迷惑になるので行動を謹んで下さいませ」
「はぁ?生意気だね」
このクソ女。
そう思いながら見ていると豊島は「まあ良いけど」と言いながら離れた。
それから私に対して「この場所にアンタが居るならいじりごたえがあるから」と言ってからそのまま笑顔で去って行った。
私はその事にイライラしながらも直ぐに会計待ちのお客さんを対応した。
「...何でこの場所にアイツが」
しかし何故。
考えながら私は眉を顰める。
それから私はレジに並ぶ他のお客さんが居なくなってから自らの過去を思い出す。
そう...あの忌まわしき過去を。
私はアイツ...豊島数多と中学生時代に同級生だった。
スルーしていたけど。
だから私の過去を知っているのだろうけど。
柊子ちゃんがこれを知っているのか分からないが...。
「...」
私は不愉快な気持ちで考え込む。
晴矢に多少の関わりだったけど話した方が良かったかもしれないが...晴也を傷付けたくなかったのもある。
だから話さなかったけど。
これだけ脅威が近付いていると...流石に何か対策を打たないといけないだろう。
そう思いながら私は頭の中で打算を考える。
「...晴矢達はどうしているんだろう...」
それにしてもアイツが...奴が居る事。
奴が居るとなると晴矢達が気になるのだが。
まさか晴矢達に豊島が会っている訳じゃないよな?
そう思いながら私は「...」となってから目線を横に向ける。
「...」
私は静かに考えたが今は仕事中。
だからこそ考えるのを止めてから集中をした。
心の中で私は晴矢と柊子ちゃんを心配した。
☆
アイツが何故あそこに居たのか。
全然分からない。
そしてもう一つ衝撃的な事が起こった。
それは...柊子に告白された事である。
まさかの展開に俺は固まってしまった。
「...」
俺は目の前の柊子を見る。
1時間ぐらいしてから俺達は公園から離れた。
空は晴れ渡っていた。
虹も出てい感じだ。
「...柊子」
「何?あーちゃん」
「...お前さ。...何で俺を好きになったんだ」
「あーちゃんが私と一緒にトランプゲームをしたから」
「...いや...あーちゃんとトランプで一緒にゲームをって...」
「私は...それは本当に嬉しかったんだよ。...一人ぼっちの私に手を差し伸べてくれたあーちゃんが...それだけが嬉しかったんだ。だから貴方を好きになった」
「...」
確かに思い出すと俺は...遊んだ様な記憶がある。
それは一人の小学1年生の女児がたまたま迷子で俺達が保護した時だ。
泣いていた女の子と遊んだ。
だけど...それで...それで?
そんな馬鹿な事が。
「...その時に写真を撮ったよね」
「確かに記念に撮ったけど...たったそれだけだぞ。どうなっている...」
「私には貴方は輝いて見えた」
「...」
そして何かを見せてくる。
それはロケットペンダントだった。
そこに...俺と女児が写っている。
つまりこれは...。
「私と...あーちゃんだよ」
「...こんな所に写真を入れて...いたのか」
「そうだね」
「...そうだねって...」
「私はあくまで1度きりだったけどそれでも好きになった。だから私は...貴方が好き。大好き」
「...」
俺は無言になりながら目の前の虹と重なっている柊子を見る。
そんな柊子に重なる姿があった。
幼い可愛らしい笑顔の柊子に重なる姿だ。
俺はハッとして口元を覆う。
何だ今のは。
「どうしたの?あーちゃん」
「...な、何でもない」
「...???」
柊子は訳が分からないという感じで俺を見る。
俺はその姿に「...」となってから「本当に何でもない」と言う。
そして俺は歩き始めた。
すると柊子は「...」となる。
それからいきなり何を思ったのか。
俺の腕をとった。
そのまま腕を絡めたままニコッとする。
「ねえ。あーちゃん」
「...な、何だよ」
「私、あーちゃんを好きになって良かった」
「...?!」
「私、あーちゃんとは運命だと思っているから」
「...」
何故俺はこの...笑顔を。
そう思いながら俺は眉を顰めて横を見る。
そして「...俺はお前の言葉に生涯応えれないかもだぞ」と言う。
だが柊子は「待ってる。いつまでも。死ぬまで」と答えた。
柊子は満面の笑顔で俺の手を両手で握る。
俺は...何故こんな太陽がある事に早めに気が付けなかったのだろうか。
そう思ってしまった。
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