【解説】はやく こい。
この話の考察要素はいたってシンプルであり、主人公に起こった出来事がただの夢だったのか、そうではないのか、といった部分だけである。
それ以外の部分については明確な答えを出していない。――純粋な怪異も、たまには書いてみたかったからだ。
さて、注目する部分は母に起こされたあとの描写で、母が「あんたのスリッパが玄関に転がってて――(略)――皆であんたを探してたのよ」と言っていた部分だ。
主人公のスリッパが玄関に転がっていたということは、二階にある和室へ向かう足跡もくっきりと廊下に残っていなければならない。しかし親戚一同は母を除いて彼の使っている和室へ向かわずに探している。
つまりこの描写では、和室の畳だけに足跡があり、廊下に足跡が無いと考えられるわけだ。
本当にただの夢遊病だったのなら、どうやって彼は廊下に足跡をつけずに部屋へ戻ったのだろうか……?
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