【解説】丁字路の祠
話の真相はこうである。
A妻は息子を喪ったあと、自分が注目をされるようになったことで、不安定だった感情コントロールに歪みが生じてしまい、小さな子供をその現場で殺し、信号設置の署名をする自分が注目される度に快感を得ていくようになった。
そして、最後に事故の被害に遭った――もはや事故ではないが――少年が一命を取り留めたことに焦り、心労から倒れる。しかしこれは彼女にとって計画通りだった。
同じ角川市立病院に入院していたため、彼女は少年にとどめを刺す。
しかし退院後、夫にそれを知られてしまい夫婦喧嘩に成るも、夫は妻を刺殺し、責任を取って自ら命を絶った。
A息子の事故以外すべて殺人だったため、A妻が亡くなってから丁字路では事故が起きていない。
地区の誰もが祠の祟を信じ切っているのだが、彼らが真相を知れば一体どうなるのだろうか。A妻によって命を奪われた子どもたちのご家族は、どのような気持ちになるのだろうか。――知るべきなのであろうか。
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