第7話
凄まじい音と共にレオンの手の先の木々が粉々に押し潰される。
「敵ですか!?団長!!!」
「俺らも加勢、ってえぇえ!??」
すぐさまアジトからルークとミュゼが剣を片手に飛び出してきた。
粉々になった周りの木々を見て驚愕している。
「いやなに、畑でも作ろうと思ってな。」
「畑作るって、そしてまた違う魔法ですか?団長引き出しどれくらいあるんだよ、本当にスゲェ!!」
「え、団長、魔法を使えるんですか!?貴族だけの特権だと思ってました。平民出でも使える人がいるだなんて。」
まあ、元貴族だからね。
それにしても凄まじい力だったな。
グラビティは重力を司り、空間の重さを調節できる魔法だ。
思い切り行けとは念じたがまさか木々が粉々になり更地になるとは思っても見なかった。
後、ずっと思っていたのだが、あまり感情が昂ぶらない。レオンに転生してきた私からすれば普通に驚く場面なのだが、何故か当然のような感覚を感じる。レオン自身の存在が元々そうで、私に起因しているのかもしれない。
子供達も外に出てきて周りでキャーキャー騒いでいるのを無視して更地になっている土地を見る。
ふむ、土自身もトラクターのように魔法で耕すことはできるのだろうか。
やってみるか。
少し弱めに感覚を調整し、重力と引力を交互に、、、
『グラビティ』
想像のようにできてしまった。
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