地獄爺
「仲崎幸太郎さんを殺害したのは、あなたですね?」
祓川は世間話でもするように、穏やかな口調で話しかけた。だが、杏里は答えない。
「最初、あなたのお兄さんが仲崎を殺害したのだと考えていました。遺体を背負ってベランダをよじ登り、四階の部屋まで運び込んで、そこでバラバラにして池に捨てる――そんな芸当ができるのは、あなたのお兄さんくらいしかいなかったからです。
それに、あなたのお兄さんには彼を殺害する動機があった。父親を殺され、その復讐を果たした。そう考えると、納得が行きました。だが、それはあなたも同じだ。あなたもお兄さんと同じ動機を持っていた」
「・・・」杏里は黙って俯いたまま膝の上に置いた手をもじもじと動かしていた。
「あなたはお兄さんから仲崎のことを聞いていたのですね。『総督の遺言』を売ったのは彼だ。お父さんの消息を知っているはずだ。お兄さんは喜んだ。もし、奪ったのだとすると、何も言わないかもしれない。その時は、どうやって彼の口を割らせるか、それを考えなければならない。お兄さんは、そんなことを、つい、あなたに打ち明けてしまった。苦労した兄妹です。お父さんがあなた方を捨てたのではないことを、お兄さんはあなたに一刻も早く伝えたかった。
あなたはお兄さんから、仲崎がお父さんから掛け軸を奪って、それを金に換えたことを聞かされた。腹が立ったでしょう? それで、どうしたのです? 仲崎を問い詰めたのですか? お父さんをどうしたのか」
杏里は答えない。俯いたまま、顔も上げなかった。
「あなた方がどうやって、お父さんが殺され、池の底に埋められたことを知ったのか、よく分かりません。でも、あなた方は知ってしまった」
杏里がぽつりと口を挟んだ。「あの男がそう言ったのです」
「なるほど~なるほど~」と祓川は満足そうに頷くと、「あなたが仲崎のマンションを訪ねたのですか? いや、変だな。だとすると、犯行現場はあのマンションだったはずだ。とすると・・・仲崎が尋ねて来た? 何処かに呼び出された?」と尋ねた。
すると、杏里がまた「あの男が私をつけて来たのです」と短く答えた。
自供が始まったようだ。佐伯は緊張した。祓川の巧み、いや、粘着質な尋問に杏里が音を上げ始めている。
「なるほど~なるほど~仲崎さんが、あなたをつけて来た。何だか目に浮かぶようです。お兄さんから仲崎のことを聞いたあなたは彼を問い詰めに行った。お父さんがどうなったのか、気になったからでしょう。だが、彼は答えなかった。あなたは諦めて、このアパートに戻って来た。だが、彼につけられた。そういうことですね?」完全に誘導尋問だ。だが、まだ取り調べではない。今は自白を引き出すことが最優先だ。
杏里は微かに頷いた。
「さて、仲崎は何故、あなたをつけて来たのでしょうか? 口止めをする為。いや、違います。買収する。彼はそんな手ぬるいことはしません。彼はあなたを殺しにやって来た。違いますか?」
「・・・」杏里は答えない。話が核心に迫っているので、迂闊に答えることができないのだ。
「もし、そうだとすると、正当防衛なのではありませんか? あなたは身を守る為に、彼を殺害した」そう言うと、祓川はつと立ち上がり、足元に敷かれたラグマットを一気にめくった。
「おわっ!」ラグマットの上に座っていた佐伯は、慌てて飛び退いた。そして、「あっ!」と声を上げた。
畳の上には赤黒い染みが広がっていた。血痕だ。それもかなりの量だ。ここが、このアパートが犯行現場だったのだ。
杏里はほんの僅かに肩をすぼめただけだった。
「やはりここでしたね。ここが犯行現場だった。仲崎に襲われたのですね?」
「はい」と杏里が返事をした。
「それで、どうしました?」
「あの男がいきなり襲い掛かってきて、首を絞められました。私は・・・咄嗟に・・・そこにあったアイロンを掴んで・・・」そこで杏里は言葉を切って黙り込んだ。
「仲崎の頭を殴りつけたのですね?」
杏里が頷く。「仲崎はあっけなく死んでしまった。か弱い女性を絞め殺すつもりが返り討ちに遭ってしまった。過去の成功体験が、油断を招いたのでしょう。それでどうしました。お兄さんと連絡を取ったのですね? お兄さんは驚いたでしょうが、直ぐに駆けつけて来てくれた」
まるで見ていたかのように話す。佐伯は感心したが、誘導尋問じゃないかという疑念は消えなかった。
「兄は・・・驚いていました・・・」
「そうでしょう。そこから、よく短時間であの計画を練り上げましたね。お兄さんは一旦、ゴルフ・バッグを取りにアパートに戻った。そして、戻って来ると、仲崎の死体をゴルフ・バッグに詰めて、マンションまで運んで行った。ベランダを這い上がって部屋に侵入すると、マンションで死体をバラバラにして、お父さんが眠る池にばら撒いた。
仲崎の頭部は未だに見つかっていません。お兄さんはお父さんの遺体を我々に探して欲しくて、重石をつけて頭部を沈めたと証言しています。重石をつけてしまった為、ゴルフ・バッグに入りきらなくなって、マンションと公園の間を夜中に二往復したと」
プライベートで出前用のバイクを使いたくなかったのだろう。秋貞和義は移動に自分の自転車を利用している。恐るべき体力だ。
「池の底を浚えば、お父さんの遺体が見つかる可能性が高かった。そして、お兄さんの計画通り、お父さんの白骨遺体が見つかりました。ですが、頭部に重石をつけて沈めたのは、傷を、凶器がアイロンであることを隠したかったこともあったのでしょうね」
「・・・」杏里が何も言わないので、祓川が代わりに話し続ける。「池底にお父さんの遺体があることを、どうやって知ったのですか? 仲崎の証言ですか? あいつがそう言った? やつの証言通り、白骨遺体が見つかったとすると、仲崎の犯行と見て間違いないでしょうね。全てが終わると、お兄さんはあなたに事件のことは誰にも言うな、何があっても、誰にもしゃべるなと約束させた。全部、俺に任せろとでも言われたのでしょうね」
「あの男が父を殺して掛け軸を奪ったのです」
「そうでしょう。あなたのお父さん以外にも、あいつに殺害されたと思われる人物がいます。あいつは人知れず、殺人という重罪を繰り返していました。だが、偶然が積み重なって、今まで露顕することがなかった。あなたもひょっとしたら、その一人になっていたかもしれません。お父さんを殺害して、掛け軸を奪ったことが知れると、大変なことになる。そう仲崎は思ったのでしょう。それで、あなたの後をつけて、居場所を確かめた。そして、準備を整えると、あなたを尋ねた。安易に、あいつを家に入れたのは大失敗でした。警察に通報すべきでした」
杏里は素直に頷いた。「はい。今となっては後悔しています・・・」
「さて、話を続けましょう。私は仲崎が住んでいたマンションで、あなたのお兄さんと出会いました。お兄さんは仲崎の部屋の鍵を持って来たのだと思います」
「はい。あいつが襲い掛かってきた時、マンションの鍵を私の部屋に落としていたのです。私、動転していて、鍵が部屋にあることに気がつきませんでした。部屋を片付けていて・・・」とは、畳についた血痕を一生懸命、拭き取ったのだ。だが、畳だ。奇麗に落とすことができなかった。そこで、ラグマットを敷いた。その時、杏里は見慣れぬ鍵を見つけた。「鍵に気がつきました。兄に相談したら、俺に任せろと鍵を持って行きました」
「なるほど~なるほど~事件後に鍵を持って行ったとなると、お兄さんは二度目に公園に行く時、部屋を片付け、入り口のドアに鍵を掛けてから、バラバラにした遺体を背負って、ベランダを伝って降りて行ったことになります。驚嘆すべき身体能力ですね。
以上が事件の全容でしょう。さて、後はお金です。仲崎の部屋にあったお金をどうしたのですか? あなたが預かっているのではありませんか?」
「お金? さあ、私は知りません」
「そうですか」と祓川が答えると、「家探ししてもらっても結構です。本当に、私はお金のことは知りません」と杏里は強く否定した。
「はい。後ほど、あなたの部屋は家宅捜索されることになります」
「刑事さん。兄は私に頼まれて協力しただけです。兄のこと、罪に問われないようにしてもらえませんか? 私が刑務所に行くのは構いません。兄だけは、兄だけは刑務所に入れたりなんてしないで下さい」杏里は必死の形相で、祓川に訴えかけた。
真犯人は秋貞杏里、事後共犯が和義だった。
祓川が「詳しい話は署で聞かせてもらいます」と言うので、杏里の必死な様子を見ていた佐伯は思わず口を挟んでしまった。「秋貞さん。仲崎を殺したのは正当防衛でした。あいつに襲われたから、あなたは反撃しただけだ。そのことは一貫して主張を曲げないで下さい。分かりましたか?」佐伯の口調に熱が籠る。
杏里は驚いた顔をしたが、次の瞬間、「はい」と小さく頷いた。
秋貞が履いていた靴から、マンションのベランダで採取されたものと同じ、ごま油と花椒の成分が見つかった。中華料理の香辛料だ。
秋貞がベランダから部屋に侵入したことを物語る証拠だったが、仲崎殺害の決め手とはならない。仲崎を殺害していることは認めているのだが、供述が二転三転し、取り調べは膠着状態にあった。
「仲崎の部屋にあった金はどうした?お前が持ち去ったのだろう?」
「金?さあ、知りません」
「仲崎が掛け軸を売って得た金だ。一千万近くあったはずだ」
「さあ、知りません」
「しらばくれるな! 仲崎を殺して、奪ったんだろう? あれは、仲崎がお父さんの形見を売って得た金だ。当然、自分たちのものだと思ったんじゃないのか――⁉」
「知りません。あの男のことだ。何処か、我々の分からない場所に金を隠してしまったのではありませんか」
といった具合だった。
確かに、息子たちは仲崎幸太郎の金を狙っていた。息子たちに分け与えるのが惜しくて、金を何処かに隠匿してしまった可能性があった。
そんな中、祓川と佐伯が仲崎幸太郎殺害の真犯人として、秋貞杏里を確保したという情報が捜査本部にもたらされた。
秋貞和義に杏里が犯行を自供したことを伝えると、「け、刑事さん。違います。杏里は関係ない。やったのは僕です。僕が仲崎幸太郎を殺害しました。本当です。信じて下さい。ちゃんと話します。だから、きちんと取り調べて下さい」と懇願したようだ。
秋貞杏里を目黒署に連行した祓川は、「後は頼んだ」と取り調べを佐伯に任せようとした。
「祓川さん。祓川さんが捕まえた犯人です。取り調べをやったらどうなのですか?」と佐伯が尋ねると、「興味がない」と答えた。
好き嫌いで仕事を選ばれても困る。だが、祓川だと、誘導尋問をやりかねない。変わった人だと、佐伯はしげしげと祓川の顔を見つめた。
祓川が突然、「お前、良いやつだな」と言った。
「そうですか?」祓川に褒められるなんて、面映ゆい。
それ以上、祓川は何も言わなかった。
杏里に正当防衛を主張しろとアドバイスしたことを言っているのかもしれない。てっきり、余計なことを言うなと、責められると思っていた。
「お前は俺に似たところがある。いいか。俺のようになるなよ」そう言って、背中を向けると、祓川は一課へと戻って行った。
確かに、佐伯には祓川同様、署内で浮いたところがあった。排他的な性格が、人に好かれていない。ひょっとして祓川は自分と似たところのある佐伯に、自らの行動を見せつけることで、考えを改めさせようとしていたのかもしれない。自らが反面教師となることで、佐伯に範を示そうとしていた。
「そんな・・・まさかな・・・」佐伯は祓川の後ろ姿を見ながら呟いた。
秋貞杏里が確保された日、柿の木坂公園では鑑識作業の撤収作業が行われていた。
白骨遺体の回収は進んだが、肝心の仲崎幸太郎の頭部だけが見つかっていない。秋貞和義がラジカセを重石にして池に沈めたことが分かっている。頭部だけは見つかっていなかった。
瓢箪池の捜索は規模を縮小しながら続いていたが、流石に、これ以上の捜索は無駄だという判断が下され、捜索は本日を以て打ち切りが決まっていた。
潜水夫たちはボートに撤収し、船着場へと向かっていた。
梅雨もようよう終わりのようで、雲一つない快晴だった。うららかな陽光の中、一人の潜水夫が、船着場付近で湖面に海苔のように広がった黒い物体を発見した。手を伸ばせば届きそうな湖面に、黒い物体が漂っていた。
何だと目を凝らして、血相を変えた。
黒い物体は水中で広がった髪の毛だった。探し求めていたバラバラ遺体の頭部が漂っていたのだ。
仲崎幸太郎の頭部が発見された。
頭部に裂傷が認められ、死因が脳挫傷であることが改めて確認された。
杏里の証言通りだった。
秋貞杏里の逮捕を受けて、幾つか事件に動きがあった。
先ずは野川孤高だ。
「ああ。彼女が犯人だったのですね」秋貞杏里の逮捕を伝え聞いた野川はそう証言した。
「どういうことだ――⁉」と問い詰めると、野川は父親の事故の真相を聞き出す為に仲崎幸太郎を訪ねた。だが、家に入れてもらえず、玄関先で追い払われた――そう証言していた。
そこで、野川は仲崎が外出するのを待ち伏せした。
二時間近く、マンションの近所で待ち伏せしていたと言う。ようよう姿を現した仲崎を捕まええて、父親の事故の真相について再度、問い詰めたが、「知らん!これ以上、しつこつつき纏うと警察を呼ぶぞ!」と仲崎に逃げられた。
その時、路上で二人が言い争う姿を近所の住人に目撃されている。
だが、その後に続きがあった。二人が良い争う姿を見ていた人物は一人ではなかった。その中に若い女性がいた。仲崎がマンションを出て来る少し前、現れた女性は、マンション前で何かを迷っている風で、暫くうろうろしていた。野川が「仲崎~! 仲崎幸太郎だな」と仲崎を呼び止めると、はっとした様子で二人を見守っていたと言う。
野川を振り切って歩き去る仲崎を、若い女性はつけて行った。その姿を野川は見ていた。もし、野川がそのことを警察に伝えていれば、もっと早く事件は解決していたかもしれない。
女性は杏里だったはずだ。和義から仲崎の居場所を聞いて、仲崎を訪ねて父親のことを問い詰めようとしたのだろう。そして、偶然、マンション前で野川と言い争う仲崎を見かけた。
仲崎に追いつくと、杏里は父親のことを尋ねた。
立て続けに過去の悪行を問われ、仲崎は焦ったことだろう。加藤寅雄の事件は既に事故として処理されている。緊急性は低い。中村拓真の事件は、遺体すら発見されていない未解決事件だ。足がつくと面倒だ。それに相手は若い女性だ。組み易し、と考えた。野川も殺してしまうつもりだったのかもしれないが、後回しにした。
そして、杏里は仲崎に後をつけられ、居場所を知られた。仲崎は杏里を殺そうと考え計画を練った。二、三日、間が空いているのは、その間にどうやって殺し、遺体をどう処理するか、考えたからだろう。そして、杏里を尋ねた。
仲崎がどんな計画を練り上げていたのか、今となっては知る由もない。
今まで上手くいっていた。警察にバレることなど無かった。今度もうまく行くと仲崎は考えていたに違いない。
「何故、そのことを話さなかったのだ――⁉」と刑事に叱責された野川は「ふん。あの人が仲崎を殺してくれたのなら、お礼を言いたいくらいだ。何故、俺が彼女を売らなきゃならないんだ」とうそぶいたらしい。
もうひとつ、オカルトめいた話があった。
「聞きたいか? これはな。祐さんが聞き込んで来た話だ」と高島が声を潜めて教えてくれた。
仲崎幸太郎の身辺調査を行っていた小笠原は、背筋の冷たくなるような事実を掴んできた。
「小山豊太郎という人物を知っていますか?」そう小笠原が言った。
「小山豊太郎? さて、どこかで聞いたような気がするけど、誰だったっけ?」
「ほら。例の掛け軸。総督の遺言でしたっけ。事件の発端になった、あの掛け軸ですよ。あれ、中国の高官、李鴻章という人が書いたものですよね。その李鴻章を拳銃で襲った人物が、小山豊太郎なのです」
「へえ~で、祐さん。それがどうかしたのかい?」
「仲崎幸太郎の周辺の人物に聞き込みを行ったところ、仲崎の叔父、仲崎の母の兄だそうですが、その叔父に当たる人物が生きていました。北区に健在です。親戚と言っても、仲崎幸太郎とは全く付き合いがなかったようです。で、この叔父さん、近所では『地獄爺』と呼ばれている変わり者でした。奇矯な人物で、家はごみ屋敷、道行く住人に訳もなく罵声を浴びせかけたりして、町内で鼻つまみ者になっているような人物です。仲崎幸太郎も変わった男だったようですが、血筋なのですかね」
「それで、その地獄爺がどうかしたのかい?」
「この爺さん、自分の曽祖父が犯罪者で、『活地獄』という獄中記を書いたことを自慢して回っていたことから、『地獄爺』と言うあだ名がついたみたいです。調べてみると爺さんの名前は小山で、爺さんの曽祖父が小山豊太郎でした。小山豊太郎は李鴻章を襲った後、裁判の結果、無期徒刑の刑が確定し、釧路刑務所に収監されています。やがて、恩赦を受けて出獄し、東京で妻を娶り生涯を終えたのです。その子孫が地獄爺ということになります」
仲崎幸太郎は李鴻章を襲った小山豊太郎の曾孫と言うことになる。
小山豊太郎の子孫が、弥助の子孫を殺害し、そしてまた弥助の子孫の手に因り復讐され、殺された――ということになるのだ。
「よしてくれよ。祐さん。考えれば考えるほど、因縁めいて背筋がぞっとしてしまう」と高島が悲鳴を上げると、「そうでしょう。だから、高島さんにも教えてあげたくて」と小笠原は楽しそうに言ったらしい。
ちなみに、佐伯はその話を祓川に伝えてみた。それを聞いた祓川の反応は「そうか」の一言だった。
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