第一章「バラバラ殺人」
柿の木坂公園
毎朝、一万歩、歩くのが日課だった。
朝五時に起きて家を出て、近所の公園をぐるりと一回りしてから家に戻る。
六月十二日の早朝、今日も自宅から二十分かけて目黒にある柿の木坂公園まで歩いてきた。公園内には「瓢箪池」と呼ばれている池がある。池の周りを半周し、瓢箪池の中央にある弁天島と呼ばれる人工島に渡って、軽く体操をする。そして、島の周りを周回してから家に戻る。家に帰りつく頃には一万歩を超えている。
公園内は車が通らないし、遊歩道が整備されていて歩き易かった。多少の雨でも雨合羽を着て散歩している。台風でも来ない限り、朝の散歩は休まなかった。
いつも通り公園の入口から池の周りを歩き始め、半周回ったところで弁天島への橋を渡り始める。今日は朝から雲が重く垂れこめ、今にも雨が降り出しそうだった。梅雨時期とあって最近、雨が多い。ウインドブレーカーを着て来たが、何時、雨になっても良いようにポケットの中に携帯用のポンチョタイプの雨合羽を入れてあった。
風があるようで、池の湖面が波立っていた。橋を渡りながら何気なく湖面に目を向けた佐藤はぎょっとして足を止めた。
湖面からまるで助けを求めるかのように、にゅっと青白い手が伸びていた。湖面から伸びた手は溺れる者が何かをつかもうとしているかのように広がっていた。
「お・・・お、おお・・・」
佐藤は言葉にならない悲鳴を上げながら、よろよろと橋の上を後退した。
(誰かが溺れている。助けなければ!)佐藤は勇気を振り絞ると、欄干に歩み寄って湖面を見つめた。池に飛び込んで助けるつもりだった。
――げえっ!
佐藤は悲鳴を上げた。
湖面から突き出た腕の先には何も無かった。腕の根元部分には藻が絡まっているだけで、微かに赤黒い切断面が水面下に見えた。腕は胴体に繋がっていなかった。
目黒警察署刑事部捜査一課の刑事、
「おや、祓川さん。随分、ごゆっくりですね」佐伯が嘲笑を浮かべながら嫌味を言う。
事件発生の第一報を受けたが、祓川には連絡しなかった。
柿の木坂公園を散歩していた男性が湖面に浮かぶ腕を発見した。発見されたのは右腕で、切断されていた。残りの遺体を回収する為に、警察官を乗せたボートが湖面に漕ぎ出て捜索していた。
公園は押し寄せた警察官に報道陣、それに野次馬で騒然となっていた。
祓川は痩せて幽鬼のような男だ。狐のような顔に、不釣り合いな眉毛が弧を描いている。やたらと太い眉毛が滑稽味を感じさせ、狭隘な性格を覆い隠している。
佐伯はがっしりとした体格だが、小柄で目が小さい。右の口角が常に上がっていて、顔が歪んで見える。実際、狭隘な性格の持ち主だ。
祓川は佐伯の嫌味に気づかなかった様で、「バラバラ殺人だそうだな?」と尋ねた。
祓川の方が随分、先輩だ。佐伯は祓川と目を合わさないで答える。「今、池を
「被害者の年齢は?」
「まだはっきりとしませんが、若くはないようです。鑑識の所見では初老の男性で、六十歳前後ではないかと言っていました」
「身元を示すような所持品は、見つかっているのか?」
「何も見つかっていません。犯人は遺体をバラバラに切り刻んで、ぼとぼとと池に捨てたようです」祓川が無言で佐伯を睨みつける。
死者に敬意を払えと言いたかったのかもしれない。
「防犯カメラの映像は?」
「あそこにある街灯に防犯カメラが設置してあります。昨晩の映像が残っているはずです。ですが、死体が遺棄されたのが真夜中と思われますので、はっきりと映っているかどうか分かりません」
「後で映像を見たい」
「手配済です」佐伯が短く答える。
「遺体が見つかったのは今朝か?」
「今朝、遺体が見つかったので、我々がこうして呼ばれている訳です」と嫌味ったらしく答える。
「被害者が殺害されたのは昨晩だな?」
「それは鑑識の結果を待たなければ分かりません。まあ、昨日は異常が無かったそうですので、遺体が池に捨てられたのは昨夜と見て間違いないでしょう」
佐伯が公園の周りで聞き込んだところ、野次馬の中に昨晩、八時頃、公園に散歩に来たと言う人間がいた。肥満気味で会社からの帰宅途中に公園の池の周りを一回りしてから帰るのが日課になっていた。「暗くてよく分からなかったが、あそこに街灯があるし、池に異常はなかったと思う」と証言した。
犯人が遺体を池に投棄したとすると、夜の八時以降と言うことになる。
祓川は「あれが第一発見者か?」と規制線の外で警官に付き添われている男に顎をしゃくった。
「第一発見者です。名前は佐藤明、今年の春に定年を迎えたばかりだそうです。毎朝の日課の朝の散歩をしていて遺体を発見しました」
「話を聞いてくる」
「第一発見者です。犯人かもしれませんよ~!」
佐伯が祓川の背中に声をかけた。遺体の第一発見者を疑うのは捜査の初歩だ。言われなくても分かっている。「分かっている」とは祓川は言わない。振り返りもしなかった。
「ちっ!」と佐伯は小さく舌打ちすると、祓川の後を追った。
「あなたが遺体の第一発見者ですね? お話を聞かせてください」
祓川が声をかけると、佐藤はまたですか? という顔をした。ただでさえ、朝から切断された遺体を見せられ、げんなりしているのに、何度も同じ話をさせられ疲労困憊なのだ。それでも、「はい。今朝、いつも通り、散歩をしていて、瓢箪池までやって来ると――」と気丈に遺体発見時の説明を始めた。
佐伯は距離を置いて、二人の様子を見守っていた。
佐藤が説明を終えると、「どうもありがとうございました」と祓川はあっさり尋問を打ち切った。そして、佐藤のもとを離れると、すたすたと公園の入口に向かって歩き始めた。
佐伯はため息をついた。佐伯というパートナーがいるにも係わらず、直ぐに単独行動をとろうとする。どうしようかと迷ったが、「ええいっ! 仕方がない」と祓川の後を追った。
公園の入り口から数メートルの場所にコンビニエンス・ストアがあった。そこに祓川が入って行った。二十四時間営業のコンビニだ。昨夜も人がいたはずだ。
佐伯が後に続く。祓川はレジにいた中年の女性に「警察のものです。二、三、質問をしたいのですがよろしいでしょうか?」と警察バッジを見せていた。
佐伯は黙って祓川の背後に立った。
女性は「刑事さん、前の公園で何かあったのですか?」と不安気な表情で祓川に尋ねた。祓川はそれには答えずに、「昨晩、何か変わったことはありませんでしたか?」と質問で返した。
「さあ、今朝、業務を引き継いだばかりですので、昨夜のことは何も分かりません」
「防犯カメラが設置されているようですけど」
レジ上の天井に、これ見よがしに防犯カメラが設置されていた。防犯カメラが設置されているというだけで、犯罪の抑止効果がある。
「はい。あります」
「昨晩の映像を見せて頂けますか?」
「こちらにどうぞ」と女性が佐伯に不審そうな顔を向けた。手ぶらでレジに並んでいたからだろう。佐伯は「ご心配なく。私も刑事です」と警察バッジを見せた。
レジ裏の事務室に案内された。
レジから撮影された映像にはコンビニ前の路上の様子が、ガラス・ドア越しだが、なんとか映っていた。
「位置的に犯人が夜中、この店の前を通った可能性が高いな」祓川が呟く。
昨夜の八時から早送りで映像を見せてもらったところ、深夜の二時半から三時過ぎまでの間に、コンビニ前を自転車で通過する男の姿が映っていた。しかも、コンビニの前を二往復していた。男はフードを被っており、人相は分からなかった。目立たないように紺色のジーンズに黒っぽいパーカーを着ている。贅肉のない体型から、年齢は二十代から三十代の若者のように見えた。
背中に縦に長いバッグを背負っていた。かなり長い。
「何だ、これは?」と佐伯が呟くと、「ゴルフ・バッグだ」と祓川が言う。
ゴルフ・バッグを背負った男がコンビニの前の道を夜中に往復していた。
「遺体を運んだのでしょうね」
聞くともなしに尋ねると、「まだ分からん」とでも答えるのかと思いきや、「この映像のコピーを頂きたいのですが、よろしいでしょうか?」と佐伯の質問を無視して店員に尋ねた。
女性の店員は直ぐに店長と連絡を取って了解を得てくれた。
「昨晩もこちらで働いていたのですか?」
祓川が尋ねる。「いえ。昨晩は・・・ああ、垣越君がシフトで入っていたと思います」と女性が答えた。アルバイトの学生のようだ。
「昨晩、ここにいた店員さんから話を聞きたいのですが」と頼むと、電話をかけて呼び出してくれた。
夜勤明けで寝ていたようで、ぼさぼさ頭の若者が目をこすりながらやって来た。垣越だ。もやしのように痩せて頭ばかり大きい若者だった。
防犯カメラに映った、店の前を往復する不審な男のことを尋ねたが、「さあ、覚えていません」という返事だった。
店の前を通り過ぎただけだ。客でもない男を覚えているはずがなかった。
「昨夜、深夜の二時半から三時過ぎまでの間に、店で買い物をされた客をご存じありませんか?」
「はあ?」と垣越が眉をひそめる。
昨夜、コンビニの買い物客の中に、犯人を目撃した人間がいるかもしれない――と祓川は考えたのだろう。深夜にコンビニで買い物をし、公園と反対方向に向かった買い物客は路上で犯人とすれ違っているはずだ。
「さあ・・・」と考え込む垣越をレジ裏の事務室に連れて行って、防犯カメラの映像を確認してもらった。
深夜とあって買い物客は多くない。深夜二時半から三時過ぎの間で、買い物をした客は二人しかいなかった。防犯カメラの映像には、レジを待つ二人の買い物客の顔がはっきりと映っていた。
「ああ、この人、確か、隣のアパートに住んでいる大学生ですよ。明け方に現れたり、夜中に買い物に来たりします」
二人の内、一人目の素性はあっさりと知れた。垣越も大学生、持ち物や友人との会話で相手が同じ大学生で、隣のアパートに住んでいることが分かったと言う。
「名前までは流石に・・・」
もう一人の買い物客については、分からないと言う。
「わざわざ、すいませんでした」と礼を言うと、垣越は無言でぺこりと頭を下げて、店を出て行った。寝なおすのだろう。気の良い若者のようだ。
もう一度、中年の女性店員に防犯カメラの映像を見てもらった。もう一人は近所に住むサラリーマンだと思うという返事だった。「平日の夕方に弁当を買いに来ることが多い」とのことで、こちらも「名前まではちょっと」と言うことだった。
女性に防犯カメラの映像を記録媒体にコピーしておいてもらうように頼み、二人の顔を携帯電話で撮影して取り込むと店を出た。
先ずは隣のアパートを目指した。
コンビニの隣に、二階建てのプレハブのアパートが建っていた。アパートで聞き込みを行うと、一軒目と二軒目は不在で応答がなかった。三軒目で顔を出してくれた男性が画像の主だった。「柿の木坂公園の事件ですか――⁉」と突然、刑事が尋ねてきたことに驚きながらも興味を隠せない様子だった。
事件のことはたった今、テレビのニュースを見て知ったと言う。
「昨夜、コンビニからアパートに戻る途中、不審な人物とすれ違いませんでしたか?」と祓川が尋ねたが、「さあ・・・」と首を捻るばかりだった。
コンビニの隣にあるアパートだ。帰宅途中に犯人とすれ違わなかったとしても不思議ではない。犯人を目撃していなかった。
二人は礼を言って、アパートを出た。
もう一人の買い物客については、なかなか素性が知れなかった。「別れて探しましょう」と佐伯が言うと、祓川は無言で離れて行った。佐伯はちっ! と小さく舌打ちをした。
二時間ほど、足を棒にして近所を尋ね歩いたが収穫が無かった。
「どうだ?」路上で顔を合わせた祓川が聞いて来た。
「ダメですねえ~」と首を横に振ると、「おい、クリーニング屋だ」と祓川が言った。目の前にクリーニング屋があった。
平日、夕方にコンビニに弁当を買いに行くくらいだ。独身のサラリーマンの可能性が高い。クリーニング屋を利用する機会が多いはずだ。クリーニング屋なら、近所の住人に詳しい。
クリーニング屋を尋ねると、ツバを後ろに野球帽を被った中年の店主が迎えてくれた。警察バッヂを見せると、「ああ、公園であった事件ですか」と興味を示した。
佐伯が男の画像を見せながら、「この方をご存じありませんか?」と尋ねると、「うちのお客さんですが、どうかしたのですか? 近所に住む稲田さんですよ。ひょっとして、公園で殺されていたのは稲田さんなのですか――⁉」と答えた。
商売柄、顔と名前が直ぐに出て来る。
「いえ。事件に関してお話をお伺いしたいだけです」
店では最初に来店した時に、会員カードを作ってもらうシステムになっていた。名前と住所を書いた伝票が残っていた。
店主は棚から分厚い伝票の束を取り出して机に置くと、「ええっと・・・」と伝票の束をめくっていたが、「あった! これです」と一枚の伝票を二人に差し出した。
「
稲田の住所と電話番号を控えると、礼を言ってクリーニング屋を後にした。
クリーニング屋からほど近い場所に稲田が住むアパートがあった。三階建ての小ぢんまりとしたアパートだ。稲田の部屋を尋ねると、不在だった。サラリーマンなら仕事中の時間だ。「おい」と祓川が言う。電話をしてみろという意味だろう。佐伯がクリーニング店で聞いた携帯電話に電話をかけてみた。
「今、会社にいます」と稲田は答えた。
祓川にも聞こえるようにスピーカーフォンにした。
昨夜、コンビニに行ったかどうか確認すると、「すいません。昨晩は飲んで遅くなったので、コンビニで朝飯を買って帰ったことは覚えているんですけど・・・何せ酔っていたんで、他のことはよく覚えていないんです」と電話口の向こうで申し訳なさそうに答えた。
「そうですか」
「でも、確かに、刑事さんがおっしゃる通り、帰り道で自転車に乗った若い男とすれ違ったような気がします」
「本当ですか⁉」
稲田の言葉に喜ぶと、「いえ、見たような気がするだけです。黒っぽい服を着て、フードを被っていたので、顔なんてほとんど見ていません。がっしりとした体格から、若い男だと思っただけです。背中に何か、背の高いバッグのようなものを背負っていました。向こうから電柱がやって来るような錯覚に陥りました。だから、覚えているのです」と慌てて訂正した。
「男は背中に長いバッグを背負っていたのですね?」
間違いない。防犯カメラに映っていた男だ。
「ええ」と答えた後で、「うへっ」と稲田は電話口の向こうで悲鳴を上げた。
バラバラ殺人事件だ。柿の木坂公園の瓢箪池にバラバラにした遺体を捨てたことが報道されている。男が背負っていたバッグの中に何が入っていたのか、想像してしまったようだ。
「顔は見ていませんか?」
「すいません。顔は見ていないのです」
「男が何処から来たのか分かりますか?」
「さあて・・・コンビニを出て、少し歩いた辺りですれ違ったと思います。気がついた時には、目の前に彼がいて、ぶつかりそうになりましたが、軽やかに私を避けて行きました。何処から来たのかまでは分かりません」
「そうですか。当時の状況など、詳しいことをお聞きしたいので、ご足労ですが、署まで足を運んで頂けませんか?」
「いえ、ほんと、よく覚えていないのです」と渋る稲田を掻き口説いて、仕事が終わってから目黒署に足を運んでもらうことになった。
「さて、私は署に戻りますが、祓川さんはどうします?」と聞くと、「先に帰っていてくれ」と答えた。珍しく、「コンビニの映像から分かったことがある」と祓川は教えてくれた。
「何が分かったのですか?」
悔しいが佐伯には分からない。
「犯人は三十分の間に犯行現場と公園を自転車で二往復している。池で死体を遺棄する時間と犯行現場に戻って遺体をバッグに詰める時間を考えると、移動時間はせいぜい五分くらいのものだろう。公園から自転車で五分程度の場所に犯行現場があると言うことだ。夜中で自転車を飛ばすことができたとして、そうだな・・・せいぜい公園から二キロ程度の範囲内に犯行現場があると考えて間違いない」
なるほどと感心せざるを得ない。
「犯人がやって来た方角は分かっている。その方角を二キロに絞って重点的に聞き込んで回れば、被害者が誰なのか分かるかもしれない」そう言い残して、祓川は後ろ姿を見せて歩き去った。
祓川が優秀なことは分かった。だが、協調性が足りないようだ。噂通りだ。
祓川は元本庁捜査一課の優秀な刑事だったらしい。それが、ある事件で上司に「お前は馬鹿なのか――⁉」と悪態をつき、青梅署に左遷になったという。更に、青梅署では祓川を持て余して、目黒署へと飛ばされて来たという噂だった。
――何故、俺なんだ⁉
佐伯は自分が祓川の相棒に指名されたことが不満だった。祓川ほどではないが、少々、性格にきついところがある。それは自分でも自覚している。だからと言って、祓川と組まされるほど、署内で浮いているとは思えなかった。
「じゃあ、コンビニで防犯カメラの映像を回収して鑑識に回しておきます。後、稲田さんから事情を聴取しておきます」
どうせ聞いていないだろうが、祓川の背中に向かって声をかけた。
警察では、祓川たちが手に入れた防犯カメラの映像以外に、柿の木坂公園内の防犯カメラの映像も回収していた。
早速、映像の解析が勧められた。
柿の木坂公園の防犯カメラからは、六月八日、深夜二時四十分から三時の間にかけて二度、身長百八十センチ前後の大柄な男が縦に長いバッグらしきものから、切断した遺体と思われるものを瓢箪池に捨てる映像が確認された。
祓川が指摘した通り、バッグはゴルフ・バッグだという。
男は二度に分けて遺体を遺棄する為に公園を訪れていた。
但し、男がバラバラ死体を遺棄した弁天島へ架かる橋は公園の街灯からやや遠く、防犯カメラの映像では動いている人影を確認できる程度だった。橋に向かう男が街灯の灯りの届く範囲を一瞬横切っているのだが、画像はかなり不鮮明だった。男の人相はもちろん服装もはっきりとしなった。
コンビニの画像と共に、科捜研に持ち込まれ、鮮明化処理が行われていた。
七時近くになってやっと稲田が目黒署に姿を現した。稲田は四十前、独身で、ぼさぼさの髪に皺の寄ったカッターシャツを着ていた。
佐伯は稲田から事情聴取を行ったが、有益な情報を得ることはできなかった。
男が大柄でがっちりとした体格であったことを証言したが、それは柿の木坂公園の映像やコンビニの防犯カメラの映像から推定されていたことを裏付けただけだった。顔は見ておらず、男の人相は不明だった。
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