悪との遭遇
魔法少女の裏切り
悪の組織
これまでは主人公視点だったんですが天空の人視点に切り替えます.
主人公視点の方がいいなって自分が思ったら主人公視点に切り替えます.
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だだっ広い空間のど真ん中にポツンと一人座り込む少女がいた.
意識があるのかと思いきや、眠っている様子.魔法少女にとっては大敵の悪の組織の拠点.彼女にとっては針の筵だろうにも関わらず眠っている.
回りには悪の組織の構成員達.少なくとも好意的ではない視線を少女に向けている.
それもそのはず、先日、悪の組織の幹部“嫉妬”-エンヴィ-の地位を携わった少女が魔法少女によって殺されてしまったから.
その事件は少女を慕っていた者は勿論、組織全体に大きな打撃を与えた.
今は亡き少女を慕っていた者達にとって、今眠っている少女は憎く、今にも手を出してしまいそうな険悪な雰囲気が空間全体に広がっている.
そんな中、特に気に病む様子も無く、眠っている少女を連れてきた色欲に疑問の視線が向けられているが本人はどこ吹く風.全く気にせず、横にいる色欲より小さめの男傲慢-プライド-をからかって遊んでいる.
今この状況でなぜ少女を連れてきたのか.手を出してもいい存在なのかそう伺うように、眠っている少女には勿論、楽しげに笑っている色欲にも疑問の視線が向けられている.
また、この緊張や疑問等様々な感情が入り交じった空間で室内の熱気に反して構成員達は静かである.唯一喋っている色欲や傲慢を含めた六人は身に纏う物、立ち位置なんかも他の構成員とは違う.
異質な六人が周りを囲うように、守るかのように立っている中心部分にはこれまた異質な豪華な椅子、王座が置かれている.
この王座に座るものはただ一人彼らにとっての王者であり頂点の者.彼もしくは彼女の姿を見た者は限られいて、噂話も口外されることが少ない.
今たくさんいる構成員達の中でも、姿を見た者は少なく、見たことがない者の方が多いだろう.それほどまでに隠されている唯一の者.彼らにとっての王者を一目見たいと願う者は少なく無く、虎視眈々とその機会を皆狙っている.
そんな彼らが小声で噂話に華を咲かせていると、六人が静かに道を開けた.
我らが王に会えるのか?そう皆が期待し、その場が静まり返る.
静まり返ったタイミングを待っていたかのように、深くフードを被った怪しげな者が一人部屋に入った.
その者は迷うこと無く王座に近寄り、六人の礼を受け、座った.
その行動が彼女、もしくは彼にとって当然のものと思わせるような行動に構成員達は固唾を呑んで見惚ける.
その者が王座に座り、六人が礼をすると共に他の者もつられるように礼をする.
その場の眠っている少女以外の人間が礼をした状況で満足したかのように王座に座ってフードをとり、一言.
―[ 待たせたね.さぁ、罪人もしくは新たな仲間の話をしようか. ]―
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