第30話 その塔ってなにアーガですか?
塔の攻略。
うん、めっちゃ嫌な予感しかしない。
だけど、それ以上に嫌な予感がするのが……
実は人捜しというキーワードだった。
普通の言葉なんだけど、アル君が言うと俺にとってはもはやパワーワードにも等しかった。
アル君は恋人の俺が言うのも何だが、ハッキリ言って良好な人間関係を構築出来るような性格じゃ無い。
上っ面は好青年(少年?)だけど、ぶっちゃけ野良のボス猫が縄張りを追放された直後くらい性格がやさぐれているし、コミュ障と陰険を極上に屈折させたような性格だ。←言いたい放題。
正直、初めて出会った時に俺が拾ってもらえたのは奇跡としか言い様がない。
そんなアル君が自ら進んで会いたい人が居る、だと……
ありえず!!
思わず背中に巨大な『否』の文字を背負う勢いで断言してしまったが、全くもってあり得ないと思う俺が居るのであります。
まさか昔の女か!
……いや、それは絶対に無いな。
あのアルメリアとか言う痴ロンジョは格好こそアレだったけど顔とスタイルだけなら一級品だった。
その美女を相手にあの容赦の無さと無慈悲っぷり。
何より痴ロンジョのあの怯えようだ。
アル君の年齢が青年期だったならエロ同人みたいな展開とかあったかも知れないがそれは考えられない。
アル君が当時帝国組織に居た頃の年齢とか今より尖っていただろう性格を想像すれば元カノとかいう存在もあり得ない。
もし、元カノなら再会する前に葬らねばとかちょっとだけ考えちゃったけどおそらくその心配は杞憂だ。
と、なると……だ。
アル君の性格を考えて彼がわざわざ会いに行くような人物。
それはアル君が相手の能力を認めてる人物ってことだよな。
となると最低でも自分自身と同等かそれ以上でも無い限りアル君が認める何てことは無いはずだ。
ましてや自ら足を運んでまで会おうとは絶対にしないだろう。
しかも塔を攻略する……
存在自体が
「ねぇアル君」
「何だい?」
「その会いたい人ってのは塔の攻略と関係あるの?」
「あ、よく気が付いたね、正解だよ」
やっぱりだー!!
予想が嫌なベクトルで当たった><
ふ……
決定的ですな。
塔の難易度Sクラスじゃん。
「えっとね、その人ってアル君みたいな魔術師さんなの?」
「ん~……」
ややの間。
まるで答えを躊躇うみたいに唸り声を上げている。
これまた極上に嫌な予感しかしない。
「ボクみたいって言うか、ボクなんかじゃ足下にも及ばないよ。疑いようが無く世界最強の剣士にして至高なる魔導師だね。と言うか、そもそもがそんな知らない誰かが作ったようなカテゴリーに収まるような存在じゃない」
ほんぎゃあぁあぁぁぁぁぁ!!
鼻っ柱がクッソ強いアル君があっさり自分以上と断言する存在。
しかも世界最強なんて言葉はよく聞くけど、現実じゃ存在しないと断言出来るような異次元過ぎる称号を言わしめる存在だと!?
そんな存在を攻略に必要とする塔ですかそうですか。
こりゃ下手したら俺の人生詰んだんじゃね?
「どうしたのリョウ?」
「どうしたもこうしたも、人生の儚さを噛みしめてたところだよ」
「そんなアバンギャルドなポーズで人生って儚むこって出来ないと思うけど。あ、もしかしてリョウ、その人が居ないと塔を攻略出来無いとか考えてる?」
「え? あ、うん。そう考えてめちゃめちゃ緊張してたけど違うの?」
「ボクの言い方が悪かったかな? ボクが会いたい人ってのはその塔に居るんだよ。ただ階層で言えばたぶん今は中層階以上に居ると思うけど」
「ちゅうそうかいいじょう!? え、え? あんまり塔の表現で中層階とか聞いたこと無いけど、その塔って何階建てなの?」
「さあ? まぁ……ボクも六十階近くまで登ったことあるけどその先は不明だね」
あっさり六十とか言ってくれたけど、ちょっと待て。
六十階だとぉ。
え~……やだぁ。
めっちゃ行きたくない。
だって何十階あるかも分からんのですよ?
日本なら確か31メートルを超える建物には必ずエレベーターの設置義務あったはずだけど、こっちの世界じゃ無いよなそんなの。
って、そもそもエレベーターもエスカレーターもないよなぁ。
六十……漢字で書いたらたった二文字だけど、六十ってすげぇよ?
しかもなんだか自虐的に六十とか言ってたけど、それってもしかしたら中層でもないのか?
え、中層階以上とか、もう未知数じゃんか。
最悪それよりもずっと上の階に居る可能性もあるんだよね。
もうそれバベルってるじゃん。
もしくはドルアー〇か?
バベルやドル〇ーガを徒歩で踏破しろってか!?
ツルハシで壁ぶち破ってもOKですか?
アイテム回収しなくてもZAPしませんかね!?
「アル君、そこって本当に何階建てか分からないの?」
「う~ん、古の文献が正しければ蒼穹を貫いて星に届く塔って言われてるからね。ただ踏破した人類は歴史上の文献の中にしか居ないから、正確な階数は不明だよ。百階までだって言う人も居れば、百階はまだ序の口だって言う人も居る」
「結局未知かよ……」
「かく言うボクもまだ五十九階までしか登ってないんだ」
「それでも五十九階まで登ったんだね」
「そこにとんでもなく凶悪な化け物が居てね。当時組んでた帝国兵たちが危うく全滅しかけのは今となっては
「どこにも良い思い出要素がねぇですよ。それに五十九階に住む凶悪な化け物って、それってなんてドルアー……」
「とりあえずその魔物はすでにその人に倒されてるから問題は無いと思いたいけどね」
「アル君達を全滅させたかけた化け物とさらにそれさえも屠れる化け物級の魔剣士……って言うか思いたいってどういうことさ、倒してるんだよね?」
「塔の中は地上の常識が一切通じないんだよ」
「ってことは、もしかしてその凶悪な化け物が……」
「復活も想定しておいた方がいいだろうね」
「うきゃ~」
復活してるかも知れない化け物にそれを倒せる化け物魔剣士……
正直言ってどっちも会いたくねっす。
ってかさ、その化け物が死んでようと生きてようと、結局はそんな化け物が巣くってた極上に危険な場所ってことに変わりないじゃん。
「ねぇ、どうしても登らなきゃダメなのかな?」
「ん~……どうしてもって訳じゃ無いよ。ただ、どうにもきな臭い嫌な予感がするんだ」
「きな臭いって帝国がアル君を拉致しに来た理由とか?」
「うん、嫌がるボクを無理矢理連れて行こうと思えば、旅団の一つは失う覚悟があったはずだよ。無理に短期間で領土拡大した帝国にそれだけの余力があるとは思えないのにわざわざそれをやったことを考えると、ね」
こやつ、いま自分を捉えるつもりなら最低限旅団を投入しなきゃ不可能って言ったよ。
「もしもボクの予感が当たっているなら、急いだ方が良いと思うんだ」
「帝国のことを熟知しているアル君が言うならそうなんだろうね」
「あくまでも予感に過ぎないけどね」
アル君の予感か……
予感なんて言ってるけど、そんな不確かな感覚で動くような子じゃ無い。
そう考えると、アル君が言う嫌な予感ってのは恐らく当たるんだろうなぁ……
「それに塔にはあの人がいる」
「あの人? 世界最強さんのこと?」
「うん、めちゃくちゃ厳しい人だけど説得させることが出来れば、もしかしたら力を貸してくれるかもしれないからね」
アル君は軽い口調で言ったが、口角が少し引き攣っていたのを俺は見逃さない。
え、その人ってこの歩く傍若無人みたいなアル君を怯えさせる存在ってこと?
こっわ!
だけど、ちょっと待て。
わざわざそんな恐ろしい存在に、自分を一度は死の淵に追いやった化け物が住んでる塔に再挑戦しまで会いに行く事態……
旅団を壊滅させられるアル君を怯えさせる存在。
え、帝国一人で滅ぼせちゃう系?
何それ、絶対会いたく無いんだけど。
「アル君やっぱ行かなきゃダメなんだよね?」
「うーん、怖いよね」
「うん、正直に言って怖いです」
「ボクの説明不足かもしれないけど、基本は優しい人だよ。怒らせたら地獄を見るだけで」
「うわぉ。アル君は俺を安心させたいの怖がらせたいのどっちっさ!」
「ごめんごめん。ただね、全ての資料を無くしてゆっくり研究する家も無いから、塔には登っておいた方が良いとは思うんだ」
「研究?」
「キミの性別を固定化する魔術」
「あ……」
その言葉に俺の頬が熱くなるのが分かる。
俺も青くなったり赤くなったり忙しいというか、我ながらチョロいというか……
でも、そっか。
アル君の家も無く帝国の魔の手が届かないところと考えると、そのアル君が信頼できる人のところに行くしか無いのか。
そんなこと考えてくれてるなら、俺はしぶることなんて出来無かった。
「アル君、行くにあたって一つ提案があるのですが」
「何かな?」
「アタッカーが俺だけじゃ正直戦力として心許ないので誰か雇ってください」
「ああ、それはボクも考えてたよ。ただ勘違いしないでね、今のリョウはかなり強くなっているからキミクラスのアタッカーはそうそう見付からないよ」
「え、そうなの?」
「うん、その点は自信を持って欲しい。ただ、塔の攻略には確かに仲間は必要だ……まあ、予算には余裕があるから能力のある仲間を雇うつもりだよ」
「だよね、だよね。じゃあねじゃあね、俺の希望は可愛くない屈強な女剣士か、それか女の細腕でも瀕死になりそうなよぼよぼの老魔術士、あとはえっとえっとガチムチだけど枯れ専な戦士、それか……」
「ちょちょちょ、ちょっと待って!」
「ちょが多いね」
「キミの何時もの『じゃ』に対するそんな反撃いらないから。って言うか何さ、その微妙なチョイス。誰得なのさ」
「や、やぁ~……」
だってさだってさ、可愛い女の子が入っちゃたら、俺みたいな元男のTS野郎だとヒロイン的立場が一瞬で危うくなりそうじゃん?
本物の女の子がアル君に惚れても困るし。
それに屈強な男戦士とかだと、万が一アル君と離ればなれになって二人きりになったら、俺襲われそうじゃん?
NTR系のえっちぃ同人みたいな展開は嫌だし。
それなら、いつでも反撃出来る仲間が良いかなって思うじゃん。
ま、イジられそうだから口が裂けても言えないけどね。
「可愛い女の子がパーティーに入ってボクが他の女と仲良くなったら困るとか、はぐれた時に襲われたら困るみたいなこと考えてない?」
と思ってたらニヤニヤしながら口に出された!!
この腹黒ショタ!
また俺の心を読みやがった!!><
「まあ、リョウの希望は分かったよ。ただ、ボクは他の女に惚れることはないけど、リョウが襲われるのは嫌だ」
「念押しするみたいに言うな、嬉しいけど恥ずかしいわっ!!」
「でも、そんなメンタルや外見重視で仲間を選ぶつもりは無いよ。能力があればどんな者でもかまわない。若くても才能ある魔術士なら雇うし、可愛かろうと可愛くなかろうと強ければ雇う」
「ですよね~」
「そんな選り好みが出来るような場所じゃ無いからね。才能優先、あとは塔を攻略する気概の有無。それだけだよ」
「ふぁ~い」
「そんな嫌そうな返事しないの。絶対にキミを手放すような事態にはしないから」
「うみゅぅ……」
「珍妙な鳴き方しない。とりあえず、今日はもう晩ご飯を食べて旅で疲弊した体力を取り戻そう」
「うん、それが良いね」
「明日は魔術協会と傭兵が集まりそうな酒場に行こうと思う。あとは商工会の連中が雇っている護衛隊にアポを取る予定だけど、果たして盾として使えるレベルの戦士が居るかどうかだけど」
「タンクとしての役割だね」
「うんボクは基本が魔術士だし、キミは強いとは言え近接物理攻撃特化型だからね。幸いこの都市は帝国と魔族領に挟まれた傭兵の集まりやすい地勢だから、その点は期待出来るかなって。あとはリョウの身分証の発行とかやることがいっぱいあるね」
「ねね、アル君。身分証ってことは冒険者ギルドに行くんだよね? 俺、メッチャ興味あるんだけど!!」
ワクワクして訪ねた俺に、だが、アル君は訝しげな顔をする。
「冒険者ギルド? 何時だったかも言ってたけど、それ何?」
「え、冒険者ギルドを知らないの? ほら、食い詰めモノとかが集まって冒険で一旗揚げちゃるぜ的な、ならず者どもの集会場で国境を跨いで繋がる組織みたいな」
「ならず者の集会ってそれじゃスラムの暗部だよ。町中にあっちゃ絶対にダメなモノだよね」
「え、あれ? いや、ダメってことは……ただ、よくトラブルを起こしては抜刀したり……」
「抜刀ってそれ言い方がギルドになってるだけで、その集団は暴力団とかマフィアやチンピラじゃないか」
「あれぇ? そう言う方面じゃ無くてね、こう、冒険するぜ! って感じの武闘派集団と言いますか、スキル持ちって言いますか……」
「商工会も商人ギルドなんて言われたりするけど、基本的にギルドってのは営利目的と既得権益を守る民間団体だよ? 民間団体がそんな武闘派を集める何て国が許さないよ」
「言われてみれば」
「まして国境を跨ぐってなんて一国よりも権限が大きくなるよね」
「で、ですよねぇ……」
至極冷静な意見に思わず口ごもる
「国家体制も未成熟な蛮族の時代でもあるまいし、そんな団体が出来れば治安保全の関係から真っ先に取り潰しの対象になるでしょ。まして町中の喧嘩程度で抜刀するような人格破綻者、その時点で警備隊に問答無用で殺されるよ」
「ぐぅの音も出ませぬ」
あれぇ、でも俺日本に戻った時に刃物抜かれたよな?
日本の方がこの世界よりも治安悪いのかぁ?
「あ、でもさぁ、それじゃ身分証はどこで発行するの?」
「身分証の発行は国の仕事」
「ギルドじゃ無いんだ」
「まさかその冒険者ギルドとやらがあったとして、ならず者を集めるような一団体が国に入るための身分証を発行してくれるとか思ってないよね?」
「や、え? や~……どう、かな……とか……慈善団体みたいなのが発行するのかな、とか」
「入国審査や身分証の発行ってのは国の治安維持の観点では基本中の基本だけど最も重要なプロセスだよ。それを得体の知れない外部機関や既得権益に任せないよ」
「ですよねぇ……」
またもド正論に言葉を失う俺。
「ましてや慈善団体なんて綺麗事そのものみたいな枕詞使ってる団体にこそ、そんな大事な権限は任せるわけには行かないよ」
「そう言うものなの?」
「そりゃそうさ。人道的観念だとか何とかそんな上っ面のお題目でろくに調べもせずに誰にも彼にも身分証を発行してごらんよ、万が一にもその中にテロリストとか敵国のスパイみたいなのが居たらどうするのさ」
「治安がメチャクチャになるねぇ……」
「そんなザルみたいな国があるなら、ボクなら三年で滅ぼす自信があるね」
「そこまで言う? まぁアル君なら出来そうだけど」
「それに、そもそもリョウみたいに身分証が無いなんてのは希だよ。この世界に生まれたってことはどんなに僻地であっても必ずどこかの国に生まれたってことだからね」
「そりゃまぁ」
「ならそもそも身分証が無いなんて事態が普通はありえないし、貴族や行商人でもなければ自分の所属する領地から出ることだってほとんど無いんだよ」
「領地から出れないの?」
「だって自分の領地の人間は領主にとっての資産だからね。あちこち簡単に移動されたら困るんだよ。だから出国税だってべらぼうに高いんだ」
「おおぅ。そういや日本だって基本外国に行くにはパスポートが必要だもんな」
「で、さっきの身分証の件だけど、再発行して欲しければ自国か所属する領地に戻ってやれって言われて終わり。それが出来無ければ良くて強制送還か最悪は密入国で奴隷落ちだよ」
「うむむ、そうなのか。でも言われれば確かにそうかも」
「もし、それでも他国で発行するって言うなら、難民や盗賊に襲われたとかの外的要因でも無ければ許可は下りないね」
「そうだよね。じゃあ、俺はどんな扱いで申請すれば良いの?」
「とりあえず帝国の戦渦に巻き込まれ故郷を失ったてのはどうかな?」
「ああ、なるほど。それは名案かも」
「焼き出されて着の身着のまま流れ着いたってことにすれば問題無いんじゃないかな。あとは、裏からこの国の高官にでもお金を握らせるから数ヶ月はかかりそうな審査手続きもたぶん数日で終わるはずだよ」
そう言って、テーブルの上にドンとお金の詰まった袋を置く。
その音の重厚さは最早鈍器。
「やっぱり物言うのはお金なんだね」
「そうだね。お金は喋らないってのに人はあっさりとお金に踊らされるからね。逆に言えば多少の出費で融通が利くのは助かるけどさ」
「や~、その出費は一般人からすると多少って感じじゃないと思うけど」
「気にしない気にしない。使えるモノは使える時に惜しまず使わないと。後からあの時使っておけば良かった、ああしておけば良かったとか後悔するのは一番無駄だからね」
「なるほど。うん、俺もアル君のその考え方は好きだよ。だからお任せします」
「オッケー。あと一つ忠告」
「何?」
「一応キミは
「白虎じゃなく白狐……まさに虎の威を借る狐……えっと、言動的に何か気を付けることとかある?」
「特には無いんじゃ無いかな? 面倒臭いなら戦渦に巻き込まれたショックで記憶があやふやだって言っておけばいんじゃないかな?」
「記憶があやふや……」
「幸いギルドの件にしても、リョウはこの世界には詳しくは無いからね。聞かれたらこの世界のことが分からないとでも言っておけば、正否判定の魔術を使われても引っ掛かることはないよ。抑留されないように手配もするけど万が一もあるからあまり余計なことだけは言わないでね」
「うん、分かった。お口チャックメンになっとくよ。ボロが出そうな時はフォローお願いね」
「了解した」
「あと気になったんだけど、この変身魔法……」
「ん? それは見た目を多少は変更することが出来るけど、性別変更や身体能力の向上、別人に見えるほどの整形とかまでは出来無いよ」
「聞きたかったことを先回りされた」
「言ったでしょ。リョウが欲しい安心とかは、残念ながら今のボクが持ってる術ではまだ無理だよ。でも、この塔を攻略することが出来れば、ボクの予想だと絶対に手に入るはずなんだ」
「うん、ありがとう」
「礼はいらないよ。人に会うのも塔を攻略するのも、リョウとの大切な約束を守ためさ」
優しい笑みのアル君。
俺はその笑みに、何とも言えない幸せを覚えたのであった。
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