第6話 アクシデント 

 今日俺は童貞を捨てた。相手は同じクラスの霧島優菜。俺を虐めていた女だ。

 まさかコイツで童貞を卒業することになるとは……。

 今でもびっくりしてる。

 後悔はしてないよ。だってコイツ可愛いし、体もエロいし。コイツとエロいことできて本当に良かったよ。満足、満足。

 

 行為が終わったあと、俺達は服を来て一緒に下校する。

 俺と霧島、家が近いから自然と一緒に帰ることになったんだ。

 家に向かって歩いていると、霧島が話しかけてくる。


「アンタ……あの動画ネットにアップロードしないでよ?」

「ああ、しないよ。けど俺にレイプされたこと警察に通報するような素振り見せたら、ネットにアップするからな」

「安心して……警察に通報はしないから」

「そうか。ならネットに投稿しないよ」


 今思うと、俺のことしたことってレイプだよな……。

 かなりリスキーな行動に出てしまった。まぁたぶん霧島は警察に通報しないと思うけど。


「そういえば霧島って一人暮らしだったよな?」

「ええ、そうだけど……それがどうかしたの?」

「ならお前の家で続きしようぜ」

「は……?」


 俺の提案に困惑する霧島。


「アンタ、まさかまだしたいの……?」

「当たり前だろ。悪いけどまだまだ相手してもらうからな」

「あ、アンタ……絶対おかしいわ」

「ん? 何がおかしいんだよ?」

「体力よ、体力。アンタの体力絶対おかしいわ……さっきたくさんしたのにまだできるなんて。アンタ、本当に人間?」

「失礼な奴だな。俺は人間だよ」

「とてもそうには見えないけど……モンスターにしか見えないわ」

「はいはい、そうですか」


 約15分後、霧島の家に到着した。 

 霧島は家の扉を解錠して中に入る。彼女に続いて俺も家の中に入った。

 

「へぇ~、ここが霧島の家か。結構散らかってるな」

「アタシ掃除とか苦手だから。つか、なんでアタシの家に入ってるの?」

「なんでってセックスするからに決まってるだろ」

「っ……ほ、本当にするの?」

「ああ、するよ」

「……」

「あっ、言っておくけど俺の命令は絶対だぞ? 逆らったらあの動画ネットにアップするからな?」

「っ……わ、分かったわよ。ヤらせてあげるわ」

「ははっ、サンキュー」


 俺は霧島の肩を掴み、そっと彼女の唇に顔を近づける。

 気づいたら俺達の唇は重なっていた。

 霧島の唇柔らかいな……。


 俺達は唇を離して見つめ合う。


「ねぇ……」

「ん? なんだよ?」

「お願いだからキスはやめて」

「は? なんで?」

「アタシにとってキスは……特別なの。彼氏以外の人としたくないっ」

「そんなの知るか」


 再び俺は霧島の唇を奪う。何度も彼女の唇に俺の唇を押し付けたり、舌を絡め合ったりする。


「ちょ、ちょっと……キスしないでって言ったでしょ」

「黙れ、俺に命令すんな」

「アンタっ……まじでうざいっ。絶対アンタのこ……っ!?」


 霧島は喋れなくなる。そりゃそうだ。だって俺が唇で彼女の唇を塞いだからな。

 霧島とキスしながら彼女の制服を脱がせていく。

 床に霧島の制服と下着が散らばる。

 遂に彼女は全裸になった。


「相変わらずエロい体だな」

「っ……そ、そんなに見ないでよ。恥ずかしいわ」

「いいね、その顔。めっちゃかわいいぜ」


 我慢できなくなった俺は霧島を押し倒す。

 彼女の唇、首、お腹、太もも。色んな箇所にキスする。

 

「霧島、いくぞ?」

「す、好きにすれば……」


 そして、俺達は一つになった。

 


 ◇◇◇



 行為中、アクシデントが発生した。

 誰かが霧島に電話をかけてきたんだ。

 電話の相手は霧島の彼氏、佐藤和樹だった。


「これお前の彼氏だよな?」

「……えぇ、そうだけど」

「電話出ろよ」

「む、無理よ……こんな状態だし」

「大丈夫だって。電話中は動かないから」

「ほ、ほんと?」

「ああ、本当だよ。だから電話出ろって」

「……分かったわ」


 霧島はスマホを操作して電話に出た。

 俺は小声で「スピーカーにしろ」と霧島に命令する。

 俺の命令に従い、彼女はスピーカーにした。

 すると、スマホのスピーカーから佐藤の声が聞こえてきた。


『優菜、今どこにいるんだよ? 家か?』

「う、うん、そうだけど……」

『は? なんでまだ家にいるんだよ。今日俺とデートする約束してただろ? 早く俺の家来いよ』


 へぇ~、今日デートする約束してたんだ。

 俺は小声で霧島に話しかける。


「今日デートする予定だったのか?」

「う、うん……」

「今すぐ断れ。今日は俺の相手してもらうからな」

「わ、分かってるわよ……」


 霧島は「はぁ……」とため息をつく。そして彼氏の佐藤に返事した。


「悪いけど今日は無理……また今度デートしよ」

『はぁ? なんで無理なんだよ?』

「それは……きゃっ!? え? 嘘でしょ……」

『ん? どうした、優菜?』

「な、なんでもないわ……んっんっ、きゃっ」


 突如、霧島の様子がおかしくなる。

 もちろん俺のせいだ。

 俺が体を動かす度に、霧島は甲高い声を漏らす。


 霧島が小声で「お願いっ、今はダメっ。今は動かないでっ」と懇願してきた。

 俺は彼女の言葉を無視して運動を続ける。


「んっんっ……」

『お、おい、優菜?』

「な、なに……? んっんっ」

『さっきから様子変だぞ? 大丈夫か……?』

「んっんっ……だ、大丈夫よ。心配しないでっ、きゃっ♡」

『おい、まじで大丈夫か……? もしかして熱あるのか?』

「う、うん、そうなの……。だからごめんっ、今日は無理っ……デートはまた今度しよっ……」

『そっか。なら仕方ないな。またデートはまた今度しよ』

「う、うんっ……んっんっ、あっ」

『また夜電話するよ、優菜』

「んっんっ……またね、和樹。愛してるっ……」

『俺も愛してるよ、優菜』

 

 霧島はスマホを操作して電話を切る。

 そして、俺を鋭い目つきで睨んできた。


「電話中は動かないって約束したじゃん!! なんで約束破ったの!?」

「お前本当に馬鹿だな。俺みたいなカスが口約束守るわけねぇだろ。いい加減学習しろ、低脳が!」


 俺がそう言うと霧島は悔しさに耐えるように唇を噛みしめる。

 いいね、その顔。最高だっ!! 

 

「はぁ……どうしようっ。彼氏にバレてないかな」

「大丈夫だって。アイツ全然気づいてなかったぞ?」

「そうかな?」

「ああ、たぶん大丈夫だよ。そんなことより、早く続きするぞ」


 俺がそう言うと、霧島は「はぁ……」とため息を吐く。呆れている様子だった。


「おい、もう動いていいよな?」

「ええ、好きにしていいわよ……んっんっ」


 再び俺達は行為を再開する。

 そして、最後はコイツの中に俺の欲望を吐き出した。

 あぁぁぁ、最高だぁぁぁ~。

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